JLPGA、ニトリレディス、鬼沢信子初優勝

いやあ、面白かったですね。
最終組は１０アンダーの鬼沢信子、９アンダーの金ナリ、８アンダーの馬場ゆかり。

ひとつ前には初日７アンダーとリードしながら追い越された諸見里しのぶも８アンダー。
その諸見里しのぶはボギー先行で、後半もスコアを落とし脱落してしまった。

諸見里しのぶと同組の安宣柱(アン・ソンジュ)、その２つ前の横峯さくららが追う中、
最終組が優勝争いを繰り広げた。

前半４バーディ、ノーボギーとスコアを伸ばした鬼沢信子。
アウトが終わった段階では１４アンダーと金ナリ、馬場ゆかりを５打離す。

１０番、金ナリと馬場ゆかりがバーディで１打詰めたがまだ差は４打。
ところが、鬼沢信子が１２番ダボ、１３番ボギーであっという間に１打差。
そして、１４番金ナリがバーディでついに追いつく。

馬場ゆかりはバーディに手が届きそうな所に行くがなかなか追いつけない。
そうこうするうち、先行する横峯さくらが１０アンダーでフィニッシュ。
最終組は誰もスコアを落とせない状況になってきた。

じりじりする展開、金ナリと鬼沢信子が並んでいよいよ最終ホール。
１８番、馬場ゆかりのバーディパットは外れ、金なりがパーにまとめて馬場ゆかりは脱落。
プレッシャーのかかる鬼沢信子はショートパットを決めて思わずガッツポーズ。

試合はプレーオフとなった。
その最初のホール。

先に打った金ナリのティーショットは左のラフ。
すぐ近くにスタイミーとなる木があり、前上がりの難しいライ。

一方の鬼沢信子も左に曲げて金ナリよりは少し先のラフ。
スタンスや見通しは良いもののラフは深い。

金ナリのセカンドはかなりのインテンショナル・フックだったが、
曲がりきらずグリーンサイド右手前のバンカーに入る。

鬼沢信子はセカンドを左に曲げ、あわやのところが木に当たり、花道に戻る大ラッキー。

勝負はアプローチに。

金ナリのバンカーショットはビビらずに突っ込んでピン奥に。
一方の鬼沢信子はパターで打つも寄せきれない。

奥からの金ナリのパーパット、わずかに外れてカップをオーバー。

鬼沢信子のパーパットも微妙な距離だったが、見事真ん中からカップイン。
ボールがカップに吸い込まれる前に勝利を確信して両手を突き上げてガッツポーズ。

４０歳、初参戦から４６３試合目での優勝と言う新記録で初優勝。
ニトリレディスの初代チャンピオンとなり、賞金１４４０万円を手にした。

惜しくも２位は同スコアで金ナリ。
３位タイに馬場ゆかりと横峯さくら。
５位安宣柱(アン・ソンジュ)、６位浅間生江、７位タイに有村智恵と茂木宏美。

諸見里しのぶは有村智恵、李知姫(イ・チヒ)、北田瑠衣らと並んで９位タイ。

不動裕理、吉田弓美子は２０位タイ。
上原彩子は２５位タイ。
綾田紘子、若林舞衣子は３３位タイ。
森田理香子、藤田幸希、佐伯三貴は４０位タイ。
三塚優子は４５位タイ。
今年のプロテストトップ合格の井芹美保子は最下位の５６位だった。

これで来季シード確保目安の１５００万円を超えたのは３９人。
優勝の鬼沢信子が一気に１８００万円を超えたし、綾田紘子もやっと超えました。

４０位が宮里藍で１３６４万円。
日本女子オープンなどあと何試合か出るので１５００万越えは確実。
２か月休んでいた三塚優子が４４位で１２４０万ちょい。

上田桃子は４７位で１０６０万円だが、コニカミノルタ杯などこちらも何試合が出る。
来週からは大山志保が復帰してくるし、ランキング争いも熾烈になると予想されるので、
そろそろ５０人のシード枠も気にしながらの観戦となってくるでしょう。

そうそう、大山志保の復帰第１戦は、来週、９/３からのゴルフ５レディス。
岐阜県瑞浪市、みずなみカントリー倶楽部での開催です。


＊＊　追記　＊＊

この大会で原江里菜とウェイ・ユンジェが失格になった。
途中経過では「失格」と表示されずに競技から除外されていたので変だと思ったが、
１７番第２打での誤球による失格だった。

通常、誤球は２打罰で、そう記憶している人も多いと思うが、
訂正処置（＝正しい位置からの打ち直し）をせずに
次のホールをスタートしてしまえば、即失格となる。

原江里菜は変だなと思いつつ１８番のティーショットを打ってしまったらしいが、
その直前に気づいていれば２打罰で済んだ。
いい位置についていただけに悔やまれる。