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今朝の東京スカイツリー、2017/5/16

2017-05-16 22:17:31 | 東京スカイツリー
今朝の撮影時刻は7:15頃。

この時は曇り。

8時の気温は19度、湿度60%、北の風2.5m/s。
PM2.5は10μg/立米、SPMは8μg/立米でした。



今日、オーストラリアのタスマニアがどうのこうの、の番組で
タスマニアの空気がきれいである事を示すのに大気質指数の言及がありました。

タスマニアの空気がきれいな事に異論はありませんが、大気質指数は目安です。

大気質指数、AQIは、PM2.5やPM10(日本ではSPM)などの浮遊微粒子、
オゾン(O3)、一酸化炭素(CO)、二酸化硫黄(SO2)=亜硫酸ガス、
二酸化窒素(NO2)などの健康への影響の異なる汚染物質の濃度を換算、
最も悪い数字をその場所の指数としたものです。

例えば1立方メートル中、PM2.5が10μgとSPMが20μgでは、
どちらが体に悪いかすぐには分かりませんが、AQIで計算すれば、
それぞれが32と19(SPMの換算式はないのでPM10として計算)なので、
PM2.5が10μgのほうが空気が悪い、となります。

ただし、その場合のAQIは32であり、32+19=51ではありません。

つまり、各汚染物質の複合的な、あるいは総合的な汚染度を示すものではないので、
何かが突出して悪いケースと、いろんな成分がまんべんなく悪いケースの識別はできません。

総じて、汚染物質の一部だけが突出して良かったり悪かったりすることよりも、
全般的に良いか悪いかのほうが多いので、AQIは大気の質の目安にはなるのですが、
本来は各指数を足すべきではないかと思っています。

例えば、
(1)PM2.5が100μg/立米(AQI:171)でSPMは0μg/立米
よりも
(2)PM2.5が50μg/立米(AQI:121)でSPMが200μg/立米(AQI:123)
のほうが悪い気がしますが、AQIでは(1)は171、(2)は123となり、
一見(2)のほうがよさそうです。

尤も実際には、PM2.5が多ければ、PM10もそれなりに多いので
(1)のようにはならないと思いますが、他の汚染物質も含めて、その多寡は
必ずしも比例関係ではないので、やはりAQIだけで総合判断するのは早計です。
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