米大リーグが発表した開幕メジャー登録選手の米国以外の出身選手が27・4%という数字を見て、日本の球界を調べた。今季、1軍の試合に出場した外国人選手は9日までに40人で出場選手枠比、約12%になる。この数字をどうみるか。
メジャーに肩を並べるべく、日本の球界の実力水準を上げるには外国人選手枠撤廃が有効、を持論としている。いうまでもなく狭い世界で競争の原理を働かせてもおのずから限界があり、門戸を開いてより厳しい状態を作り出さなければさらなる高みは目指せない。外国人選手枠についてはそれなりに規制緩和の歴史はあるが、最終的に撤廃を目指す論議があってもいい。
日本人選手の出場の機会を奪うという指摘は、時代錯誤と心得るべきだろう。今は意志に相応する力があれば、メジャーに活躍の場を求めることができる時代だ。日本人選手の大リーグへの人材流出を嘆くならば、それに見合う人材を受け入れる環境をつくるべきだ。言葉を換えれば市場の活性化である。日本のリーグの価値はそれでなければ向上しない。それが国際化だろう。
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はナショナリズムをはっきりと刺激した。日本の選手を応援する舞台が一方で、できつつある。もう一方ではよりレベルの高い舞台をファンは求める。外国人がずらりと並ぶチームがあってもいいと思う。
(了)
[ 共同通信社 2006年4月10日 15:38 ]
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20060410-00000043-kyodo_sp-spo.html
メジャーに肩を並べるべく、日本の球界の実力水準を上げるには外国人選手枠撤廃が有効、を持論としている。いうまでもなく狭い世界で競争の原理を働かせてもおのずから限界があり、門戸を開いてより厳しい状態を作り出さなければさらなる高みは目指せない。外国人選手枠についてはそれなりに規制緩和の歴史はあるが、最終的に撤廃を目指す論議があってもいい。
日本人選手の出場の機会を奪うという指摘は、時代錯誤と心得るべきだろう。今は意志に相応する力があれば、メジャーに活躍の場を求めることができる時代だ。日本人選手の大リーグへの人材流出を嘆くならば、それに見合う人材を受け入れる環境をつくるべきだ。言葉を換えれば市場の活性化である。日本のリーグの価値はそれでなければ向上しない。それが国際化だろう。
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はナショナリズムをはっきりと刺激した。日本の選手を応援する舞台が一方で、できつつある。もう一方ではよりレベルの高い舞台をファンは求める。外国人がずらりと並ぶチームがあってもいいと思う。
(了)
[ 共同通信社 2006年4月10日 15:38 ]
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/headlines/20060410-00000043-kyodo_sp-spo.html