中川政調会長、日中ガス田協議への政府対応を批判
自民党の中川昭一政調会長は23日、党本部で記者団に、東シナ海のガス田開発をめぐる日中協議について「球は中国側にあるが、日本政府が催促しているのかよく分からない。政府は本当に交渉をやる気があるのか」と政府の姿勢を批判。日本が日中中間線の日本側で試掘などの対抗措置をとらないことには「(日本側海域での共同開発を求める)中国側の主張を認めることになる」と強調。帝国石油は平成17年7月に試掘権を設定しながら試掘せず「(監督官庁の)資源エネルギー庁が消極的な意味でストップをかけていると思わざるを得ない」と述べた。
(2007/01/23 21:01)
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070123/ssk070123002.htm
ゆとり教育見直しに異論続出=「知識より人間力向上を」-与党
1月24日21時1分配信?時事通信
自民、公明両党は24日、衆院第1議員会館で教育再生検討会(座長・大島理森元文相)を開き、政府の教育再生会議がまとめた第1次報告について協議した。会合では、再生会議事務局長を務める山谷えり子首相補佐官の説明に対し、出席者から「ゆとり教育」の見直しに異論が続出。政府に対し、来週改めて見直しの狙いなどを説明するよう求めた。
会合では、これまでゆとり教育を推進してきた文部科学相経験者らが、授業時間数の10%増加などについて「知識向上に重点が置かれている。ゆとり教育が目指す人間力の向上が大事だ」などと相次いで反対論を表明。さらに、体罰の基準緩和を明記したいじめ対応策に関しては、「現場の視点を持つべきだ」との指摘が出された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070124-00000196-jij-pol
訪日のタクシン氏を警戒 タイ、過剰反応との声も
2007年01月19日 19:10 【共同通信】
【バンコク19日共同】昨年9月のクーデターで失脚したタイのタクシン前首相が18日、訪日したが、暫定政権はクーデター後、英国や中国など各国を訪ねて回るタクシン氏の影響力増大を警戒しており、日本での行動にも神経をとがらせる。日本政府は私的な訪問として静観の姿勢だが、タイ側の「過剰反応」(外交筋)を懸念する声も出ている。
訪日目的は不明で、同氏は訪日後「(日本で)誰と会うか決まっていない」と話した。
タクシン氏は12日から滞在したシンガポールでジャヤクマル副首相と面会。シンガポール側は「友人同士の私的な面会」と説明したが、タイ側は「信頼関係を損なった」としてシンガポールのヨー外相へのタイ訪問要請を取り下げ、外交問題に発展した。
地元メディアには、警察官から通信業で財をなし、政界トップに登り詰めたやり手のタクシン氏が、現政権より駆け引きにたけているとの指摘もある。
http://www.47news.jp/CN/200701/CN2007011901000549.html
(3)タクシン(前タイ首相)が滞日中だが。
クーデターのおり、米国滞在中だったタクシン首相は日をおかずに、ロンドンに逃れ、爾来、世界を「放浪」中だが、二日前に日本に入った。
「友人と面会するため」などが目的とされた。タクシンは華僑の末裔、祖父は中国人。
さて北朝鮮の携帯電話網、じつはタイの電話会社のものである。
しかも、そのタイ企業はタクシン首相系列である。
平成19年(2007年) 1月23日(火曜日) 通巻第1687号
近聞遠見:平沼ショックを考える=岩見隆夫
病魔に襲われた平沼赳夫元経済産業相が、「新国家論--まっとうな日本を創るために」(中央公論新社)を出版したのは2005年夏である。ポスト小泉をうかがう有力候補の政権構想だった。
以来、<まっとうな>が平沼の政治活動の形容詞になった。漢字では<真っ当>、まとも、まじめの意である。同書にも、
<小泉(純一郎)首相が荒らしまくった国民のすさんだ心を整地して、情感豊かな日本を取り戻すために、「まっとうな政治家」として政治を行なっていきたい>
と、強烈な小泉批判だ。
だが、当初、小泉は平沼を高く買っていた。小泉に近い自民党長老は、平沼が脳梗塞(こうそく)で入院したのを知ると、
「あのとき、受けていたらなあ」
とつぶやいた。01年4月末の政権発足時、小泉は平沼に政調会長就任を求めている。党三役入りのチャンスだ。
しかし、平沼が所属する江藤・亀井派は、小泉が頭越しに交渉したのに反発、平沼は派の意向に従って辞退した。かわって、麻生太郎が政調会長に就き、平沼は経産相で入閣する。
義理堅く、派閥の論理を優先した。それが運命の分かれ道だった、と長老はみる。そうかもしれない。
三役の一人として小泉政権を支えていれば、あとの政治行動も違った展開になり、ポスト小泉に名乗りをあげていた、という想定もできる。しかし、平沼は首相候補から一転、反小泉の闘士に切り替わった。
小泉が執念を燃やす郵政民営化法案に反対票を投じて自民党を追われ、その後も反対を貫いて一匹オオカミ的な存在になったからだ。男をあげたが、心労が重なった。
小泉という強烈な個性と、平沼の<まっとう>を求める反骨が衝突し、混乱の渦を作ったのだ。政治の宿命とはいえ、非情な世界である。
郵政ともうひとつ、やはり小泉が懸命に取り組んだ拉致問題では、平沼も汗を流した。03年9月に経産相を辞めたあと、超党派の北朝鮮拉致救出議員連盟の会長を引き受けてほしいと平沼に直談判したのは、当時の安倍晋三幹事長と前会長の中川昭一(平沼の後任で経産相に就任)の2人だ。
つまり、小泉、安倍、中川らと平沼は<拉致同志>である。それを思えば、昨年の郵政造反議員の復党問題で、反対の態度を変えない平沼も含めて一括復党を認めてもおかしくない。
とにかく、平沼ショックである。現職議員で病に倒れるのはつらい。引退後ならまだしも、バッジをつけたままの入院だ。戦後、首相在職中に倒れたのは、石橋湛山、池田勇人、大平正芳、小渕恵三の4人、いずれも総辞職せざるをえなかった。
なかでも痛々しかったのは大平で、激しい政争のすえ、選挙演説中に不調を訴え、心筋梗塞で入院から2週間後、70歳で死去した(80年6月12日)。解剖の結果、医師団は
「動脈は50代か60代前半の若さだった。想像を超える精神的ストレスがかかったのだろう」
と所見を発表した。政治家のストレスが並でないことを思わせる。
ところで、終戦の日の早朝、養父、平沼騏一郎元首相の邸が、終戦に不満を抱く一部将校に襲撃され、6歳の平沼は胸元に拳銃を突きつけられた。
<兵士が指にちょっと力を込めていれば、いま私はこの世に存在していない。政治家になっても、あの朝の情景をふと思い出すことがある>
と「新国家論」にも書いている。そんな戦争体験を持つリーダーは貴重だ。早々の復帰を願っている。(敬称略)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/iwami/kinbun/news/20070120ddm003070099000c.html
領土問題 議事録 平成18年10月11日
参議院予算委員会総括質疑 議事録
西岡武夫君 北方領土の問題は竹島の問題とはかなり事情が違って、歴代の政権が大変な御苦労をされてきているのを私も与党に在籍をしておりましたから十分承知をいたしております。しかし、竹島の問題については、これは我が国の領土であると、しかしお互いにいろいろ協調し合ってやっていこうと。どういう意味なんですか。よく分からないんです。
内閣総理大臣(安倍晋三君) いやしかし、今委員がおっしゃっている解決というか、いう意味なんですが、今実際にこの竹島を支配をしているのは韓国でありまして、その周りには巡視艇がいるわけであります。その中で我々は、しかしその水域においては漁業が可能なような処置をとっているところでございまして、韓国側の了解も得ているということでございます。話合いをしなければそれはできないわけであって、されにそこに、ではどういう対応をしていくかということなのかと私は思っております。
西岡武夫君 ですから、総理が御就任になって初めて韓国を訪問されたと。そこで、領土は最大の問題ですから、竹島の問題を話題にしないで、向こうは、言われたから、こっちは話題にしなかったと。おかしいじゃないですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) それは、今まではですね、今まではむしろこちらから出さなくても、韓国側からむしろ、この竹島の問題について我々が主張するというか、我々が固有の領土であるということを言うこと自体がおかしいではないかということを向こう側はずっと主張してきたのであります。しかし、今回はあえてそのことは議題にしないということになったと私は理解をしております。
西岡武夫君 じゃ、いつ議題にするんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) この領土の問題も含めまして日韓関係全体を俯瞰しながら、我々両国の未来について何をするべきかを考えるべきではないかと私は考えております。
西岡武夫君 実は先月、私の郷土であります長崎県の対馬市の市議会で、対馬の日の条例というものを韓国が、韓国の領土とするということで、馬山市という韓国の市ですけれども、そこの市議会がそれを決議した。これに対抗いたしまして、これは国がやることだから地方自治体がいろいろ言わない方がいいだろうということで、一年数か月どうも現地では、対馬の皆さん方は我慢をしておられたんですけれども、これに対して、どうもいたたまれず、対馬の日というものに対して抗議するということを議会が満場一致で決定をしたわけであります。領土の問題は、対馬には何人住んでおられる、市民がおられると、総理御存知ですか。御存じないと思います。四万人以上の人が住んでいるんです。そこを、韓国の一地方自治体とはいえ、これは我が国固有の島であると、そう言っているんですよ。こうして一つ一つ韓国は既成事実を積み重ねていって、これは失礼な話ではありませんか。このことを御存じでしたか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 対馬の日というのを韓国の地方自治体が決めたということは私は寡聞にして存じ上げないわけでありますが、しかし対馬については我が国がしっかりとこれは実効支配をしているわけで、当然でありますが、我が国の固有の領土であるわけでありまして、何のそのことに問題も起こっていないわけでございます。
西岡武夫君 総理が言われたように、対馬は現に四万人以上の市民が存在をし、それに対してさえ、韓国の地方自治体とはいえですよ、これは自分の国だと言っているんですから。どうお考えですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 当然、対馬は日本の固有の領土であり、実際に四万人の方々が営みをしていて、日本のこれは領土であるということは、これはもう言うまでもない話であろうと、このように思います。そして、それはもちろんそういうことを、日本の領土ではないということを言うことは、これは極めて遺憾なことであると、このように思うわけでありますが、それは国として言っているということではなくて、むしろそれは地方自治体で決めたことであろうという範囲の中で理解をいたしております。
西岡武夫君 これおかしな話だと思うんですね。韓国の地方自治体が議会で決議したんですよ。これを放置するんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 韓国においてもやはり、日本でも地方自治であろうと思うわけでありますが、今申し上げましたように、それは遺憾なことであるというふうに申し上げたわけでございます。
西岡武夫君 遺憾を通り越しているんですけれども、総理、なぜ韓国政府にそのことに厳重に抗議をしないんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 私も今それは初めてお伺いをしたというふうに申し上げました。よくそれは事実関係を調べてみたいと思います。
西岡武夫君 これまたおかしな話でして、私の知る限りでは、内閣総理大臣と官房長官とは本当に自分の家族以上に一緒にいる時間が多いと思うんですね。官房長官がこれについてはコメントしているんです。それを総理は御存じないんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 今私が申し上げたとおりであります。
http://www.nishioka-takeo.com/kokkai11.HTM
自民党の中川昭一政調会長は23日、党本部で記者団に、東シナ海のガス田開発をめぐる日中協議について「球は中国側にあるが、日本政府が催促しているのかよく分からない。政府は本当に交渉をやる気があるのか」と政府の姿勢を批判。日本が日中中間線の日本側で試掘などの対抗措置をとらないことには「(日本側海域での共同開発を求める)中国側の主張を認めることになる」と強調。帝国石油は平成17年7月に試掘権を設定しながら試掘せず「(監督官庁の)資源エネルギー庁が消極的な意味でストップをかけていると思わざるを得ない」と述べた。
(2007/01/23 21:01)
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070123/ssk070123002.htm
ゆとり教育見直しに異論続出=「知識より人間力向上を」-与党
1月24日21時1分配信?時事通信
自民、公明両党は24日、衆院第1議員会館で教育再生検討会(座長・大島理森元文相)を開き、政府の教育再生会議がまとめた第1次報告について協議した。会合では、再生会議事務局長を務める山谷えり子首相補佐官の説明に対し、出席者から「ゆとり教育」の見直しに異論が続出。政府に対し、来週改めて見直しの狙いなどを説明するよう求めた。
会合では、これまでゆとり教育を推進してきた文部科学相経験者らが、授業時間数の10%増加などについて「知識向上に重点が置かれている。ゆとり教育が目指す人間力の向上が大事だ」などと相次いで反対論を表明。さらに、体罰の基準緩和を明記したいじめ対応策に関しては、「現場の視点を持つべきだ」との指摘が出された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070124-00000196-jij-pol
訪日のタクシン氏を警戒 タイ、過剰反応との声も
2007年01月19日 19:10 【共同通信】
【バンコク19日共同】昨年9月のクーデターで失脚したタイのタクシン前首相が18日、訪日したが、暫定政権はクーデター後、英国や中国など各国を訪ねて回るタクシン氏の影響力増大を警戒しており、日本での行動にも神経をとがらせる。日本政府は私的な訪問として静観の姿勢だが、タイ側の「過剰反応」(外交筋)を懸念する声も出ている。
訪日目的は不明で、同氏は訪日後「(日本で)誰と会うか決まっていない」と話した。
タクシン氏は12日から滞在したシンガポールでジャヤクマル副首相と面会。シンガポール側は「友人同士の私的な面会」と説明したが、タイ側は「信頼関係を損なった」としてシンガポールのヨー外相へのタイ訪問要請を取り下げ、外交問題に発展した。
地元メディアには、警察官から通信業で財をなし、政界トップに登り詰めたやり手のタクシン氏が、現政権より駆け引きにたけているとの指摘もある。
http://www.47news.jp/CN/200701/CN2007011901000549.html
(3)タクシン(前タイ首相)が滞日中だが。
クーデターのおり、米国滞在中だったタクシン首相は日をおかずに、ロンドンに逃れ、爾来、世界を「放浪」中だが、二日前に日本に入った。
「友人と面会するため」などが目的とされた。タクシンは華僑の末裔、祖父は中国人。
さて北朝鮮の携帯電話網、じつはタイの電話会社のものである。
しかも、そのタイ企業はタクシン首相系列である。
平成19年(2007年) 1月23日(火曜日) 通巻第1687号
近聞遠見:平沼ショックを考える=岩見隆夫
病魔に襲われた平沼赳夫元経済産業相が、「新国家論--まっとうな日本を創るために」(中央公論新社)を出版したのは2005年夏である。ポスト小泉をうかがう有力候補の政権構想だった。
以来、<まっとうな>が平沼の政治活動の形容詞になった。漢字では<真っ当>、まとも、まじめの意である。同書にも、
<小泉(純一郎)首相が荒らしまくった国民のすさんだ心を整地して、情感豊かな日本を取り戻すために、「まっとうな政治家」として政治を行なっていきたい>
と、強烈な小泉批判だ。
だが、当初、小泉は平沼を高く買っていた。小泉に近い自民党長老は、平沼が脳梗塞(こうそく)で入院したのを知ると、
「あのとき、受けていたらなあ」
とつぶやいた。01年4月末の政権発足時、小泉は平沼に政調会長就任を求めている。党三役入りのチャンスだ。
しかし、平沼が所属する江藤・亀井派は、小泉が頭越しに交渉したのに反発、平沼は派の意向に従って辞退した。かわって、麻生太郎が政調会長に就き、平沼は経産相で入閣する。
義理堅く、派閥の論理を優先した。それが運命の分かれ道だった、と長老はみる。そうかもしれない。
三役の一人として小泉政権を支えていれば、あとの政治行動も違った展開になり、ポスト小泉に名乗りをあげていた、という想定もできる。しかし、平沼は首相候補から一転、反小泉の闘士に切り替わった。
小泉が執念を燃やす郵政民営化法案に反対票を投じて自民党を追われ、その後も反対を貫いて一匹オオカミ的な存在になったからだ。男をあげたが、心労が重なった。
小泉という強烈な個性と、平沼の<まっとう>を求める反骨が衝突し、混乱の渦を作ったのだ。政治の宿命とはいえ、非情な世界である。
郵政ともうひとつ、やはり小泉が懸命に取り組んだ拉致問題では、平沼も汗を流した。03年9月に経産相を辞めたあと、超党派の北朝鮮拉致救出議員連盟の会長を引き受けてほしいと平沼に直談判したのは、当時の安倍晋三幹事長と前会長の中川昭一(平沼の後任で経産相に就任)の2人だ。
つまり、小泉、安倍、中川らと平沼は<拉致同志>である。それを思えば、昨年の郵政造反議員の復党問題で、反対の態度を変えない平沼も含めて一括復党を認めてもおかしくない。
とにかく、平沼ショックである。現職議員で病に倒れるのはつらい。引退後ならまだしも、バッジをつけたままの入院だ。戦後、首相在職中に倒れたのは、石橋湛山、池田勇人、大平正芳、小渕恵三の4人、いずれも総辞職せざるをえなかった。
なかでも痛々しかったのは大平で、激しい政争のすえ、選挙演説中に不調を訴え、心筋梗塞で入院から2週間後、70歳で死去した(80年6月12日)。解剖の結果、医師団は
「動脈は50代か60代前半の若さだった。想像を超える精神的ストレスがかかったのだろう」
と所見を発表した。政治家のストレスが並でないことを思わせる。
ところで、終戦の日の早朝、養父、平沼騏一郎元首相の邸が、終戦に不満を抱く一部将校に襲撃され、6歳の平沼は胸元に拳銃を突きつけられた。
<兵士が指にちょっと力を込めていれば、いま私はこの世に存在していない。政治家になっても、あの朝の情景をふと思い出すことがある>
と「新国家論」にも書いている。そんな戦争体験を持つリーダーは貴重だ。早々の復帰を願っている。(敬称略)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/iwami/kinbun/news/20070120ddm003070099000c.html
領土問題 議事録 平成18年10月11日
参議院予算委員会総括質疑 議事録
西岡武夫君 北方領土の問題は竹島の問題とはかなり事情が違って、歴代の政権が大変な御苦労をされてきているのを私も与党に在籍をしておりましたから十分承知をいたしております。しかし、竹島の問題については、これは我が国の領土であると、しかしお互いにいろいろ協調し合ってやっていこうと。どういう意味なんですか。よく分からないんです。
内閣総理大臣(安倍晋三君) いやしかし、今委員がおっしゃっている解決というか、いう意味なんですが、今実際にこの竹島を支配をしているのは韓国でありまして、その周りには巡視艇がいるわけであります。その中で我々は、しかしその水域においては漁業が可能なような処置をとっているところでございまして、韓国側の了解も得ているということでございます。話合いをしなければそれはできないわけであって、されにそこに、ではどういう対応をしていくかということなのかと私は思っております。
西岡武夫君 ですから、総理が御就任になって初めて韓国を訪問されたと。そこで、領土は最大の問題ですから、竹島の問題を話題にしないで、向こうは、言われたから、こっちは話題にしなかったと。おかしいじゃないですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) それは、今まではですね、今まではむしろこちらから出さなくても、韓国側からむしろ、この竹島の問題について我々が主張するというか、我々が固有の領土であるということを言うこと自体がおかしいではないかということを向こう側はずっと主張してきたのであります。しかし、今回はあえてそのことは議題にしないということになったと私は理解をしております。
西岡武夫君 じゃ、いつ議題にするんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) この領土の問題も含めまして日韓関係全体を俯瞰しながら、我々両国の未来について何をするべきかを考えるべきではないかと私は考えております。
西岡武夫君 実は先月、私の郷土であります長崎県の対馬市の市議会で、対馬の日の条例というものを韓国が、韓国の領土とするということで、馬山市という韓国の市ですけれども、そこの市議会がそれを決議した。これに対抗いたしまして、これは国がやることだから地方自治体がいろいろ言わない方がいいだろうということで、一年数か月どうも現地では、対馬の皆さん方は我慢をしておられたんですけれども、これに対して、どうもいたたまれず、対馬の日というものに対して抗議するということを議会が満場一致で決定をしたわけであります。領土の問題は、対馬には何人住んでおられる、市民がおられると、総理御存知ですか。御存じないと思います。四万人以上の人が住んでいるんです。そこを、韓国の一地方自治体とはいえ、これは我が国固有の島であると、そう言っているんですよ。こうして一つ一つ韓国は既成事実を積み重ねていって、これは失礼な話ではありませんか。このことを御存じでしたか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 対馬の日というのを韓国の地方自治体が決めたということは私は寡聞にして存じ上げないわけでありますが、しかし対馬については我が国がしっかりとこれは実効支配をしているわけで、当然でありますが、我が国の固有の領土であるわけでありまして、何のそのことに問題も起こっていないわけでございます。
西岡武夫君 総理が言われたように、対馬は現に四万人以上の市民が存在をし、それに対してさえ、韓国の地方自治体とはいえですよ、これは自分の国だと言っているんですから。どうお考えですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 当然、対馬は日本の固有の領土であり、実際に四万人の方々が営みをしていて、日本のこれは領土であるということは、これはもう言うまでもない話であろうと、このように思います。そして、それはもちろんそういうことを、日本の領土ではないということを言うことは、これは極めて遺憾なことであると、このように思うわけでありますが、それは国として言っているということではなくて、むしろそれは地方自治体で決めたことであろうという範囲の中で理解をいたしております。
西岡武夫君 これおかしな話だと思うんですね。韓国の地方自治体が議会で決議したんですよ。これを放置するんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 韓国においてもやはり、日本でも地方自治であろうと思うわけでありますが、今申し上げましたように、それは遺憾なことであるというふうに申し上げたわけでございます。
西岡武夫君 遺憾を通り越しているんですけれども、総理、なぜ韓国政府にそのことに厳重に抗議をしないんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 私も今それは初めてお伺いをしたというふうに申し上げました。よくそれは事実関係を調べてみたいと思います。
西岡武夫君 これまたおかしな話でして、私の知る限りでは、内閣総理大臣と官房長官とは本当に自分の家族以上に一緒にいる時間が多いと思うんですね。官房長官がこれについてはコメントしているんです。それを総理は御存じないんですか。
内閣総理大臣(安倍晋三君) 今私が申し上げたとおりであります。
http://www.nishioka-takeo.com/kokkai11.HTM