中国海軍高官が太平洋の米中分割管理“提案” 米司令官明かす

2008年03月12日 | 国際
中国海軍高官が太平洋の米中分割管理“提案” 米司令官明かす

米太平洋軍のキーティング司令官(海軍大将)は11日の上院軍事委員会公聴会で、昨年5月に司令官として初めて中国を訪れ中国海軍高官と会談した際、太平洋を分割し米国がハワイ以東を、中国が同以西の海域を管理してはどうかと中国側から“提案”されたことを明らかにした。

司令官は「面白半分の冗談」と断りつつ、こうした“提案”は「中国人民解放軍が抱いているかもしれない戦略構想」の一端を示しているとも指摘。 中国は「明らかに自国の影響力が及ぶ範囲を拡大したいと考えている」と証言した。

具体的には、中国はその気になれば「中国から1000-2000キロ以内(の海域)で他国軍の行動を制約する」海軍力を整備できるなどと指摘した。(共同)

2008年3月12日13:19
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080312/amr0803121318009-n1.htm

中国 日本との紛争に解決の意思なし 米公聴会


中国、太平洋の東西分割提案か 米軍は拒否

17日付の米紙ワシントン・タイムズは、キーティング米太平洋軍司令官が最近訪中して中国軍事当局者と会談した際、中国側が、太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案したと報じた。米側は拒否したという。提案の詳細には触れていない。

米太平洋空軍のへスター司令官は「空間を誰にも譲らないのが、われわれの方針だ」と記者団に述べ、西太平洋地域を米軍の影響下に置く必要性を強調した。

米政府内の親中派の間では提案に前向きな受け止めもあったが、国防当局は西太平洋の覇権を中国に譲り渡す「大きな過ち」だと主張。日本などアジアの同盟国との関係を台無しにしかねないとして断ったという。(共同)
(2007/08/20 01:05)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070820/usa070820001.htm


中国の戦後60年
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1949年 東トルキスタン侵略、占領(ウイグル大虐殺)、民族浄化継続中
1950年 大躍進、文化大革命3000万人大虐殺開始
1950年 朝鮮戦争参戦
1951年 チベット侵略、占領(チベット大虐殺)、民族浄化継続中
1959年 インド侵略(中印戦争)アクサイチン地方を占領
1969年 珍宝島領有権問題でソ連と武力衝突
1973年 中国軍艦が佐渡島に接近、ミサイル試射
1974年 ベトナム、パラセル諸島(西沙諸島)を軍事侵略、占領
1976年 カンボジア、クメール・ルージュによる大虐殺を強力支援
1979年 ベトナム侵略(中越戦争)、中国が懲罰戦争と表明
1988年 スプラトリー諸島(南沙諸島)を軍事侵略、占領
1989年 天安門事件
1992年 南沙諸島と西沙諸島の全てが中国領土と宣言
1995年 フィリピンのミスチーフ環礁を軍事侵略、占領
1996年 台湾総統選挙恫喝、台湾沖にミサイル攻撃
1997年 フィリピンのスカーボロ環礁の領有を宣言
1997年 日本の尖閣諸島の領有を宣言
2003年 スーダンのダルフール大虐殺を強力支援
2005年 日本EEZ内のガス資源を盗掘
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豪海軍、チャイナ・マネーで骨抜きに

 オーストラリア海軍が危機に陥っている。兵力の離脱が激しく、戦闘能力が急激に低下している。軍の戦力の軸となるコリンズ級潜水艦(3300トン)6隻のうち3隻が、乗務員の不足で母港で停泊したままとなるなど、海軍全体がまひ直前の状況だ。フィッツギボン国防長官も「兵力の不足がオーストラリア軍の最大の難問」であることを認めた。

 英国のフィナンシャル・タイムズなど外信は11日、原材料や天然資源確保に乗り出す中国の貪欲(どんよく)さがオーストラリアに安全保障上の危機をもたらしている根本的な原因と分析している。中国がオーストラリアの豊富な鉄鋼石や石炭の大掛かりな買い占めに乗り出していることから、オーストラリアの鉱山地帯が好景気を迎えて鉱山会社が人手不足となり、海軍の技術兵らが高額の給与で雇われるようになったからだ。

 フィッツギボン長官は「海軍と鉱山で必要な技術は非常に共通点が多い。鉱山会社は海軍基地を回りながら技術兵を引き抜いている」と述べた。そのため潜水艦部隊は兵力全体の37%が減少して潜水艦の半分が港に停泊したままとなり、また運行中の潜水艦も航海の日程を大幅に縮小したとオーストラリアの日刊紙「オーストラリアン」が報じた。

 国防長官を務めた野党自由党のネルソン代表は「年俸8万オーストラリア・ドル(約756万円)の潜水艦技術兵に鉱山会社が13万オーストラリア・ドル(約1230万円)の年俸を支払うというのだから、皆さんならどうしますか」と語りながら兵の給与引上げを要求した。

 今回の事態をオーストラリアの挑発に対する中国式の反撃とみる見方も出ている。昨年オーストラリアは米国・日本・インドとともに合同海上訓練を行った。米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」電子版は11日、オーストラリアがこのように海軍力の強化に全力を傾けようとする狙いは中国をけん制しようとすることにあり、これに対して中国は資源を根こそぎ買い取るという手法でオーストラリア海軍を武装解除しようとしている、との見方を紹介した。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
http://www.chosunonline.com/article/20080313000048





ユダヤ人少女の一人旅、実は作り話と ベストセラー著者
写真「実話」がフィクションだったことを告白したデフォンスカさん

ブリュッセル(AP) 第二次世界大戦中にナチスによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)から逃れ、7歳の少女は両親を探して一人旅に出た??。オオカミと暮らすなど、波乱万丈の「実話」として世界の注目を集めたベストセラー、「少女ミーシャの旅??ホロコーストを逃れて3000マイル(邦題)」が、実は空想上の物語だったことが明らかになった。ベルギー出身で米国在住の著者ミーシャ・デフォンスカさん(71)が、弁護士を通じて告白した。

デフォンスカさんが自伝として発表した同作品は、18カ国語に翻訳され、フランスでは映画化されている。ナチスに連行されたユダヤ人の両親を捜して、欧州各地の森や山村を4年間さまよい歩いたという内容。ワルシャワの貧民街に迷い込み、自らの身を守るためにナチス兵を殺害し、オオカミに助けられて群れに加わるなど、数奇なエピソードが続く。

デフォンスカさんは告白文書のなかで、自分がユダヤ人でなくベルギー人で、本名は「モニク・ド・ワエル」だと認めた。ベルギーのメディアが最近、この本名を報じ、ユダヤ名でないと指摘したことから、「作り話」疑惑が浮上していた。文書によれば、ベルギー人レジスタンスだった両親はナチスに連行されたが、デフォンスカさんは祖父とおじに引き取られ、「旅」に出ることもなく養女として暮らしたという。

デフォンスカさんは、「裏切られたと感じている人々に、許しを請いたい」と謝罪。そのうえで、「ひとりぼっちの少女の気持ちになってみてほしい」とも訴えている。「里親たちから『裏切り者の娘』と呼ばれ、冷たい仕打ちを受けるなかで、空想は生き残るための手段だった。時には現実と空想の区別がつかなくなることもあった」という。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200803090021.html



「ナチ収容所体験はウソ、スペイン抑留者会長解任」

【パリ11日=時事】スペインからの報道によると、スペイン人でナチ収容所抑留者の会会長を務めていたエンリック・マルコ氏(84)に、実は収容所経験がないことがこのほど発覚。会長職を解任された。

同氏は78年に出版した自伝の中で、第2次大戦中にフランスのレジスタンスの闘士としてナチス・ドイツの捕虜になり、オーストリアのマウトハウゼン収容所に送られたと語っていた。ところが、カタルーニャの地方紙がこのほど、歴史家の調査を基に実際にはこれが作り話だったことを暴露した。
2005/05/12
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_05/t2005051225.html


●議会でアウシュビッツ解放60周年記念行事
【スペイン マドリッド1月28日】
 ナチスドイツのユダヤ人迫害の歴史にピリオドを打ったアウシュビッツ収容所解放から27日で60年がたった。スペインでは、史上初めてホロコースト犠牲者追悼行事が国会議事堂で行われた。下院議長、在西イスラエル人連盟、マドリッド・ユダヤ人協会、駐西イスラエル大使らが出席して行われたセレモニーでは、ホロコーストを生き延びたスペイン人たちが主役となった。彼らは市民戦争で捕虜となった共和制支持者たちで、フランスなどで捕虜生活を送るうち、ナチスの手に落ち収容所に送られた。そのうちの一人、エンリク・マルコ氏が演壇に立ち、悲惨な収容所体験を語った。今後は、毎年1月27日に議事堂で追悼行事が行われる。
スペインのニュース
http://www.spain-ya.com/Pages/nt050128.htm

暴かれる犠牲者ビジネス
http://meinesache.seesaa.net/article/3768983.html






米国のエタノール生産用トウモロコシ増産、メキシコ湾の海洋生物に悪影響 研究報告
2008年03月11日 13:11 発信地:バンクーバー/カナダ
【3月11日 AFP】米国がトウモロコシを原料としたエタノール生産を計画通り増やすと、メキシコ湾(Gulf of Mexico)の海洋生物に環境的「災害」をもたらす。このような研究結果が10日、Early Edition of the Proceedings of the National Journal of Sciences(電子版)に発表された。

 カナダのブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)の地理学者Simon Donner氏は、トウモロコシの増産はメキシコ湾の「死のゾーン」と呼ばれる低酸素地帯の状態を悪化させると指摘する。

「大半の生物は十分な酸素がなければ生きられない。海底に住む移動できない生物は恐らく死んでしまうだろう。魚は可能であれば移動するだろう」と同氏は語る。

 Donner氏と米ウィスコンシン大学(University of Wisconsin)のChris Kucharik氏はコンピューターモデルを使い、2022年を目標年とする米国のバイオ燃料生産目標を達成するために十分なトウモロコシを生産した場合、メキシコ湾に流れ込むミシシッピ川(Mississippi River)とアチャファラヤ川(Atchafalaya River)の窒素汚染が10-34%悪化するとの結果を得た。一方、米国によるメキシコ湾の「死のゾーン」を縮小する目標は95%の確率で失敗するとしている。

「死のゾーン」が初めて観測されたのは約30年前。現在では、毎年夏には米国、メキシコ、キューバに囲まれたメキシコ湾の2万平方キロの範囲を覆うまでに至っている。

「死のゾーン」はイリノイ(Illinois)州、アイオワ(Iowa)州、ネブラスカ(Nebraska)州、ウィスコンシン(Wisconsin)州などのトウモロコシ畑で使われる窒素肥料によって間接的に引き起こされている。過剰な窒素はミシシッピ川に流れ込んで硝酸塩となり、藻の生育を促す。最終的に死んで海底に沈んで腐った藻は水中の酸素を吸収し、ほかの生物を死に至らしめる。

 Donner氏によると、米国本土では世界で消費されるトウモロコシの約半分を生産している。その一部は人間向けだが、大半は家畜の飼料またはエタノール生産用だ。

 研究は、硝酸塩汚染を制御すると同時にエタノール生産目標を達成する唯一の方法は、米国の農家が食肉用の家畜にトウモロコシを与えるのをやめ、農業管理技術を大幅に変更することだと指摘している。

「死のゾーン」の酸素濃度はすでに2ppm(100万分の2)以下まで下がっており、この地域でのすべての商用、スポーツ用の釣りは廃止されているという。

 Donner氏は、漁業はトウモロコシ生産ほどの経済的価値はないとし、「問題点についてもある意味では同様に考えることができる。米国の片側で発生した汚染が逆側に被害を与えるのだから」と指摘する。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2362595/2722421



小池元防衛相:バイオエタノール、日本主導で開発中止を

 小池百合子元防衛相は10日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、トウモロコシなどを原料とする代替燃料バイオエタノールについて「中長期でみれば開発は大いに疑問で、どこかで破綻(はたん)する。北海道洞爺湖サミットで議長国として反対方針を国際標準にすべきだ」と述べ、日本政府が主導して開発中止で国際合意を目指すよう主張した。
 トウモロコシ価格はバイオエタノールの原料としての需要の高まりで国際的に急騰している。
 小池氏は「食卓は異変をきたしている。食の安全保障を考えると市場原理に任せておくべきではない」と指摘した。【古本陽荘】
毎日新聞 2008年3月11日 0時09分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080311k0000m010150000c.html





「市民公園内でのセックス合法化へ アムステルダム」

オランダ・アムステルダム(Amsterdam)市議会は、同市内で最も有名な公園の1つ、フォンデル公園(Vondelpark)内でセックスすることを合法化する方針を固めた。ゲイ同士でも、もちろん問題はないという。同公園は、年間1000万人が訪れる人気の観光スポット。

一方、市議会は同時に、同公園内でリードを付けていないイヌを散歩させることは厳しく取り締まる方針も明らかにした。これに対し、イヌの飼い主たちからは不満の声があがっている。
(2008年03月12日 03:28)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2362833/2721858






【カンガルー】ギャレット豪環境相「間引き必要。クジラとは違う」…抗議団体は“実力阻止”の構え&P・マッカートニーも応援
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1205361681/-100

イギリスの動物保護団体は、オーストラリアの軍事基地で予定されているカンガルー間引き計画を阻止する戦いでポール・マッカートニー氏の応援を得た。

当局は、カンガルー(=昨年来、駆除される脅威に晒されている)の過放牧が、絶滅が危惧されているトカゲや蛾の生息地の植生を脅かしていると言う。当初計画では6000頭いるカンガルーの約半数を射殺するとしていたが、その後大幅にその規模を縮小した。動物の権利保護運動家たちは、オーストラリアのシンボルが虐殺されるのは国の評判を貶めるとしてカンガルーの生息数が少ない低木林地に移動させることで回避すべきだと言う。

ポール・マッカートニー氏は、ブリストルに本部を置く団体「Viva!」のウェブサイトで、麻酔銃と薬物注射によるカンガルー400頭の間引きを非難する声明を出した。「カンガルーを虐殺して食肉と皮革にする野蛮な産業から彼らを守るため、緊急に行動に出る必要がある。Viva!を支援してください。そして恥知らずな大虐殺に終止符を」と、元ビートルズの彼は書いている。 Viva! は全ヨーロッパで間引き反対キャンペーンを開始し、ライフルの照準を当てられたカンガルーの写真をあしらった嘆願署名をネット募り1300名の署名を集めた。

オーストラリアの動物保護団体WPAは、運動員が「人間の盾」となって阻止すると言う。明日、彼らはプロの射手たちが敷地に入るのを防ぐために人間バリケードを計画している。

「麻酔銃の正面に立ちはだかることもあるでしょう。殺りくを妨害するためにはフェンスだってよじ登るつもりだと彼らは脅かしています。頼もしい限りです」と、パット・オブライエン代表。

連邦政府は騒動に介入しないと言う。「こうした人道的に適切に管理された計画は必要なものだ」と、かつて環境保護運動のリーダーだったピーター・ギャレット環境相は言う。オーストラリアはカンガルーを殺しておきながら日本の捕鯨に反対するのは説得力に欠けるのではないかとの指摘を、彼は一蹴した。「捕鯨に関する我々の見解は明確だ。南極海のクジラの殺害には断固反対を続ける」。 

射手がカンガルーを麻酔銃で眠らせてから薬物注射で殺害することになる。2004年に、キャンベラに水を供給する貯水池で900頭のカンガルーを撃って国際的な怒号を買った。 当局は、カンガルーの過放牧で腐食を引き起こしていたと説明していた。

国が認可したハンターによって数百万頭の野生カンガルーが毎年、間引きされる。 肉はペットフードになったりレストランやスーパーで販売される。 (以上)

関連スレ:
【国際】カンガルーの大量安楽死を計画 - オーストラリア
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1205306643/

英テレグラフ:
http://www.telegraph.co.uk/earth/main.jhtml?xml=/earth/2008/03/12/eakanga112.xml






源氏物語1000年紀 中国紙が異例の特集
2008.3.13 19:27
 【上海=前田徹】今年、日本の源氏物語が誕生して1000年という記念すべき年にあたることから上海の朝刊紙「東方早報」は文化面1ページを使った「源氏物語千年紀」という特集を掲載した。世界最初の長編小説である源氏物語を「東洋の名作」としてとらえる好意的な内容。物の哀れなど日本文化の原点をこれほど深く紹介するのは珍しい。
 源氏物語を特集した「東方早報」は上海市人民政府系主力紙「文匯報」の系列。3月3日付文化面は「千年的源氏(千年の源氏) 千年的物哀(千年の物の哀れ)」の大見出しと長文の記事で埋まった。
 その一つ、著名翻訳家で文芸評論家の文沽若さんの寄稿「中国における源氏物語」は、魯迅の弟、周作人が日本留学中(1906-11年)に「源氏物語が現れたのは中国の宋時代。中国での長編小説はそれから500年後ということを考えれば一つの奇跡といえる。どうしてこの栄光を奪われてしまったのか」と書いた手紙の内容を紹介し、さらに「現代の中国人作家が源氏物語を好むため、知らず知らずのうちに影響を受けている」と激賞した。
 また関連記事では、紫式部が漢詩に造詣が深かったことに注目し、「中国・唐代の豊かな文化の強い影響を受けたものだった」と指摘した。
 中国における日本文学の認知度は大学文学部や日本研究家などに限られてきたが、村上春樹ら現代作家の作品が大学生や知識人の間で広範囲に読まれている。しかし、既存メディアであるテレビ・新聞・雑誌が日本文学を紹介することはほどんどない。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080313/chn0803131927004-n1.htm






「富める国ドイツ」の実態、国民の4分の1が貧困層
2008年03月13日 19:04 発信地:ベルリン/ドイツ
【3月13日 AFP】ドイツといえば、メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)やBMWなどの高級車が高速道路を行き交う豊かな国というイメージがあるが、現在のドイツは100万人以上が生活保護に頼って暮らしているのが実態だ。

 現在、ドイツの失業者数は人口の8.6%を占める360万人にのぼり、失業問題は重要な政策課題の1つとして政治の場でもしばしば取り上げられてきた。一方で、時給わずか3ユーロ(約470円)の美容師や月給(税込み)わずか748ユーロ(約11万7000円)の警備員など、低賃金労働を強いられてきた「ワーキングプア」の問題は長いこと見捨てられたままだった。

 連邦政府の雇用当局によると、生活保護を受ける被雇用者数は2005年は88万人だったが、現在は120万人に増加。その半数は正規雇用者だという。

 こうした事態をうけ、ドイツでは最近になって最低賃金制度の導入の是非についての国民的な議論が巻き起こりつつある。大衆紙「ビルト(Bild)」は、清掃員、店員、ホテルの客室係などの賃金はあまりにも低すぎ「極貧賃金」だとの主張を展開している。

 ドイツ経済研究所(DIW)が今週発表した調査結果によると、ドイツの平均年収1万6000ユーロ(約250万円)の70%未満の年収で生活する貧困層人口は現在、全国民の25%以上に達したという。2000年の貧困層は、労働人口の18.9%にすぎなかった。

 経済協力開発機構(OECD)の調査によると、1995-2005年の間に貧富の差の拡大がみられたのは、欧州ではドイツの他にはポーランドとハンガリーの2か国だけだという。(c)AFP/Arnaud Bouvier
http://feeds.afpbb.com/~r/afpbbnews/~3/1563066/2731401

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