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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

ライカ

2015-10-06 00:18:50 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (34)】



本日はツアー最終日。
いよいよ日本へ帰ります。
しかし貧乏症なので、
最後まで予定を詰め込んでおきましたw


午後3時までの自由時間を
モスクワ観光に。
イエイ!



モスクワも、ビザ取得の関係で
まだまだ気軽に来れる感じじゃないので、
観光しとかなきゃ損損w
(体調悪いんだから休みなさいよw)



ユーリさんという日本語の達者なガイドさんに連れられ
目的地をまわります。


ユーリさんは日本の古代史に興味があって
日本語をはじめたそう。
歴史を勉強するには原書にあたらねばって事で
日本語を勉強。
現在はフリーで企業間の通訳をされてるとの話でした。
日本人より日本の事に詳しいッス。
すげーなあ。





まずは、モスクワでぜひとも行きたかった
「ライカ犬のモニュメント」に参拝。


この慰霊碑の事を知ったのは
前回のツアーに参加された方のブログ。
慰霊碑までの道のりも
大陸トラベルさん通じて
丁寧な地図で教えてくださり、
見事念願かなって訪れる事ができました。
この場を借りて御礼を。
本当にありがとうございました。



1957年11月3日にスプートニク2号で、
宇宙に飛び出した最初の生命、ライカ。

「クドリャフカ」というのが正式な名前で、
写真で見るとちっこくて、愛くるしいメス犬。



ライカってのは
北部ロシアの猟犬全般の
総称だったらしいのですが、
偉業がニュースになった際に
ライカ犬という名称が使われ、
その名が定着したとの事。

打ち上げられた当時
帰還させる技術はなく、はじめから片道切符の旅。
一週間宇宙で生存させられた後、安楽死させる予定でした。
実際には、
ストレスと断熱機構のトラブルによる船内気温の上昇で
打ち上げから5~7時間後には
亡くなっていた可能性が高いそうです。
博物館で宇宙船の模型を見ましたが、
ほんとに小さい。
こんな中に閉じ込めらて、宇宙に行ったのかと
胸が締め付けられました。



当時でも動物虐待と言われる程の過酷な旅。
その犠牲を偲んで
ジナモ駅から徒歩5分ほどの場所にある
軍事医学研究所敷地内に
功績をたたえたモニュメントが建設されたそうです。








人間の宇宙飛行が可能かを検証するため
繰り返し行われた、犬たちによる実験。
多くが無事に生還を果たしましたが、
事故などで亡くなった犬もいます。


昔、私の実家では一匹の犬を飼っていました。
15年ほど元気に暮らした家族です。

大人になってからは、家を出ていた為、
ほとんどかまってやれず、
最後の1年ほどは介護が必要な状態。
母と父が懸命に世話していました。

母を介護して初めて
その犬の苦しみと、
世話する母と父の思いを知りました。
ほんとに人間様の勝手なこと、、、ですね。


この旅で素晴らしい経験をさせてもらえたこと。
生かされているという感謝の思い。
特定の信仰心があるわけではないですが、
安らかに…と
手を合わせました。


ライカ様、
うちの犬はそちらで元気でしょうか?


次回へつづく。

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