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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

砂漠の本性

2015-10-04 00:37:37 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (32)】



見慣れた砂漠の風景もこれで見納め。

空港までゆるりとバスに揺られ、
気づいたら眠ってしまってました。



ユビレイヌィ空港に到着したのは、
来た時同様、たくさんの人。
観光客と飛行士の家族、
報道関係者と各国の宇宙関係者。

出国審査を待ちますが、
いっこうに始まりません。

砂漠の日差しが強い。

どうした?
ユビレイヌィ。

やっと始まったと思ったら、
やはりと言うべきか、
なかなか進まない長蛇の列。

建物の中に入っても
空調はそもそも無いのか
しごく蒸します。


入国の時はスムーズにいったもんですから、
皆心配してなかったのが仇に。
体調を悪くして座り込む方も。

みんなして
うんざりした表情で汗だらだら。
打ち上げ後の陽気な気分もどこかへすっ飛んでるw

ほうほうの体で審査を終え、
ようやく機内へ。
やっと涼し、、、、くない!!!!
嘘やん!?

機内は灼熱地獄。

え?クーラーあるよね?
回ってねえ~~~~~。
エンジンかけなきゃ、動かないの?
なら、入国時に強引に換気してくれた
非常扉開けてほしいんスけど、、、って閉まってるやん!

機内に人が全員乗り込んでから
荷物の搬入をやってたそうですから
逃げ場なし。
見るにみかねたのか、
どういう風の吹き回し、否、気分屋かよ!
非常扉をやっと開けてくれるも
すぐさまクローズ。
何がしたいねんw
関西弁もそら出るわw
あ、そうか、やっと飛ぶのか?
・・・・・
飛ばねえ!!!
なんなんだよ、開けといてよ!

風が回らないので、呼吸もなんだか苦しい。
空気が薄い。
手元にあったラミネート加工の
非常時の説明ペラ一枚を
うちわ代わりに扇いでみるも
気休めにしかなりません。

考える事は皆一緒のようで
一斉にペラペラペラペラ…
うるせーっwww

申し訳程度に配られた
水と氷一粒が泣かせます。
ぬるい。
とてつもなくぬるい。
ホテルから万が一と持参した
ペットボトルの水も底をつく。

長い1日の疲れで眠たくなっているのか、
はたまた熱中症で朦朧としているのか、
何が何やらわからずに遠のく意識。
ああー、はやく、か・え・り・た・・・・
グオオオオオン
あやうく三途の河が見えそうになっていたところ、
やっとですよ。
どれだけ待ったであろうツポレフ、、否、ケアレスの離陸。

これでやっとクーラーが効き、、、
、、、はじめなかったのです。
しばらくはw
飛んでから30分くらいかかったでしょうか。

いやあ、最後の最後に
砂漠の怖さを思い知らされました。

行きと同じく料理も豪華で美味しかったのですが、
あまり食せず。

生命力を本気で試されるバイコヌール。
満身創痍で帰路につきましたとさ。


次回へつづく。


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