今回の公演は僕にとっても特別なものでした。
偉そうなことを言うつもりはないのですが、
金沢さんが書いてくださっているように、
この公演のきっかけを作ったのは実は僕だったのです・・・^^;。
2年前のひとつの「出会い」が、時を経て
「いくつもの輝く笑顔」の花を咲かせることにつながったーー。
それは今回の公演を裏から見ていた僕にとっても
本当にうれしいことでした。
2年前の9月、僕はeicが公演した「big」に出演させていただきました。
舞台に立つのは2度目、ミュージカルは初出演でした。
僕は細かい役を3つほど与えられましたが
そのうちの一つが「主人公 ジョシュの父」役。
稽古期間中、僕は伊勢さんから、東京で上演された
唐沢寿明主演の「big」のDVDをいただきました。
そのDVDの大舞台で、僕と同じ「主人公の父」役(など)を
演じていたのが、「大場公之さん」。
こういう大きな舞台に立つ俳優さんとはどういう人なのか・・・と
知りたくなり、yahooで検索したところ、Hitしたのが
「STAGE WORKS」のホームページでした。
そのHPで、大場先生が山形出身のスゴい先生で、
山形で何度も舞台を上演していることを知りました。
僕は「仙台の隣の山形に、こんな方々がいたんだ!」と驚きました。
とても興味深く思っていたある日、
「big」の公演が終わったばかりのころ、
STAGE WORKSのワークショップが山形であることを知りました。
「big」でミュージカルの楽しさを全身で味わってしまった僕は
迷いはしたものの、
「一流のプロの指導を受けられる機会もそうないし、
これも何かのめぐり合わせか」と考え、
思い切って受けに行くことにしました。
緊張と不安を胸に車を走らせ、会場の山形市内の公民館につくと、
そこにはDVDで見た人が・・・。
緊張が収まらない中始まったワークショップ。
初めて会った大場先生や金沢さんの指導は
想像していたより、ずっとフレンドリーで
歌やダンスに取り組むうち、少し緊張が解けました。
実際ダンスは全然ついていけませんでしたが、
楽しい時間を過ごしました。
その翌週、山形公演のオーディションがあると、
大場先生や金沢さんから聞き、
「受かったとしても仕事と両立して山形に通えるか、
他の人のレベルについていけるか」と
不安だったものの、大場先生や金沢さんの人柄に触れて
「挑戦したい」という気持ちが芽生えました。
仙台に帰った僕は、伊勢さんにこのことを報告しました。
(たしかbigの打ち上げ)
「山形にSTAGE WORKSさんという団体があるんですよ」と。
その1週間後、オーディション会場には大場先生と金沢さんのほかに、
見学にいらしていた伊勢さんの姿がありました。
僕の報告をもとに伊勢さんが金沢さんにご連絡を取られたのです。
それがSTAGE WORKSさんとeicさんの出会い・・・。
今回の公演の起点と言えると思います。
そのオーディションで僕は合格させていただき、
なんとかかんとか去年12月の公演に出演しました。
僕自身の出来はよくなかったものの出演できて
本当に僕は幸せでした。
今回、仕事の都合で出られなかったことは本当に残念でしたが、
僕としても公演が成功してほしい、
仙台のお客さんにも楽しんでほしいという思いは強いものがありました。
公演を客席から見ていて、お客さんから大きな拍手があがった瞬間には
僕も本当にうれしかったです。涙が出るほどに。
出会いって本当に不思議だと、あらためて感じます。
あの日、迷いながら、緊張しながら、
思い切って山形に行ったことが、今につながっている。
人の「思い」はつながりあい、重なり合い、
やがて大きな力を生みだすものなんですね。
2年前の出会いが「種」だったとすると、
その種からはいくつもの笑顔の「花」が咲いた。
花からはまた種が生まれる。
とすれば、また新しい笑顔の花がきっといつか咲くはず・・・。
ミュージカルを楽しむ人の輪が、またさらに広がる。
僕自身は今回、そう感じました。
長文になり、申し訳ありません。m(_ _)m
僕は文を書くと長くなってしまうんです・・・。
「出会い」のすばらしさや可能性を感じてもらえたらと思って
書かせてもらいました。
僕もまたいつかきっと舞台に立ちたい。
そんな思いを新たにさせていただいた公演でした。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
今後ともよろしくお願いいたします。