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ムットーニパラダイス

2017-06-09 15:40:24 | 博物館 美術館 演劇 映画 イベントetc.
モーションディスプレイってご存知ですか?
昔、と言ってもそんなに昔でもない1960年代くらいにアメリカの宝飾店やデパートの店先に飾られていた、機械仕掛けの人形を主体とするからくり舞台です。

オルゴールやオートマタをもっと舞台よりにしつらえて一つの物語世界を作りだしているものが多く、これがまたなんとも魅力的なのです。
ただ如何せん昔の物でしかも流通していたような物ではないので、実物を見る機会、ましてや動いている状態のそれを目にする機会は滅多にないものだったりします。

だったら自分で作ってしまえ・・・そう思われたのかどうかは不明ですし、単にやりたい事をやっていたら同じ流れの中にあったというだけかもしれません。
ともあれ、モーションディスプレイが持っていた不思議な空気感を、光と音の演出でもって独自の世界に昇華させた。
そう思わせる作品を多く生み出している自動からくり人形作家さんの展覧会に行ってまいりました。



元々私がからくり人形好きである事と、とても精力的に活動されている方である事があいまって、見に行くのは今回で何度目かよく覚えてない程ですが。
毎回、ムットーニさんご本人が作品を動かす傍らで作品の紹介をいつもの名調子でやってくださるのが本当に楽しい。

今回は撮影不可だったのでこれはHNKで放送された映像を切り取ったものですけども、雰囲気だけでも伝われば嬉しいです。


タイトルは「題のない歌」 萩原朔太郎の詩をモチーフにした2016年の作品。
初めてという事もあって、今回の展覧会で一番印象に残りました。
幅50cm程の小さな舞台が光と詩の朗読、静かな音楽と共に展開していく姿を生で是非見て欲しい。


こちらは「摩天楼」1999年の作品で、見るのは3度目くらいになります。
18年も経つとからくりに不具合がでるようで、摩天楼を横切る太陽が当初のようには動きません。
でもそれが逆に妙にロマンチックですね~そしてちょっと切ないです。


今回の展覧会ではタイムテーブルの沿って動いているものが30点、展示だけの物を含めると44点という大盤振る舞い。
全部を見ようと思ったら丸一日かかりそうです。
私は過去に見た事のある作品は泣く泣く端折ってしまいましたが、それでも2時間では厳しかったですね~余裕があればもう一度行きたい。

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