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オニタビラコ(鬼田平子)

2007-06-23 | 平成草木図説
「オニタビラコ」はキク科オニタビラコ属の1~2年生草で、日本はオーストラリア、ポリネシアなどとともに原産地のひとつ、つまり我が国の在来種です。初夏のころには草丈は1メートルほどに伸び、公園の隅や石垣の間など、わずかな土さえあれば旺盛に繁茂し、直径が1センチもない小さい花をいくつも咲かせます。茎はストローのように中空ですが、途中で折れても立ち上がって花を咲かせるほどで、きわめて生命力の強い植物といえます。
話が替わって、春の七草の一つでキク科ヤブタビラコ属の仲間の「ホトケノザ」は、水田や河岸などで地面に貼りつくように葉を平らに広げる様子から、一般には別名の「タビラコ」または「コオニタビラコ」と呼ばれている植物です。
本題の「オニタビラコ」は、これとは近縁の植物ですが、それよりはずっと大きいことから、「タビラコ」の頭に「オニ」を付け、この名で呼ばれています(「春の野草」山と渓谷社)。
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