鉄道改善案

鉄道改善提案、延伸、新線構想、理想ダイヤ、理想配線図、車両デザイン批評、鉄道と地域、都道府県・市町村改編、交通改善総合

新県都を中心とした鉄道網の拡充 松本市と郡山市

2015年12月02日 | 鉄道路線と地域
鉄道改善案からはやや逸れる話であるが、ここでは都道府県という枠組みから鉄道を見てみたい。

1.長野県と福島県は県都移設すべき
 本来県都にふさわしいにもかかわらず県都でない都市が日本には2つある。長野県松本市と福島県郡山市である。
 長野県松本市は元来文化的にも地理的にも信州の中心であり、長野市はのほうは善光寺の門前町にすぎなかった。紆余曲折あり長野市が県都となっているが、長野県南部の伊那、木曽から長野市は程遠く、地理的に県の中心都市には成りえない位置にある。長野市が県都であることは地政学的に極めて不自然な状態なのである。いますぐ松本市に県都を移すべきである。現時点の松本市の人口は少ないが、周辺の安曇野市、塩尻市等と合併すれば長野市と同程度になり、県都として遜色なくなる。
 いっぽうの郡山市であるが、こちらはすでに県都となりうる力を備えている。郡山都市圏の人口は福島県で第1位であり、すでに県の筆頭都市としての機能を備えている。会津、いわき方面との交流も県北の福島市よりもはるかに深い。地理的中心部に位置する郡山市こそが福島県の県都となるべきである。

2.松本市を中心として鉄道網を整備せよ
 さて、松本市を県都にした際には鉄道網の拡充を図る必要がある。松本市と東京は現在特急「あずさ」で2時間以上もかかる。これを根本的に解決するには上田市と松本市を結ぶ在来新幹線「上松線」をつくり、長野新幹線の支線として松本まで新幹線を走らせるしかない。これにより東京と松本は1時間半で結ばれる。さらに松本と佐久方面も直接結ばれる。松本は伊那、木曽、大北、佐久、長野すべてと直接結ばれることとなり、県都としてこれ以上ない理想の都市となろう。さらに松本~高山の「奥飛騨線」の建設により岐阜県飛騨地方をその影響下に含めることが可能になる。適切な鉄道網の整備により松本市は長野県のみならず岐阜県北部をも含めた広域地域圏の中心都市と成りうるのである。

3.郡山市を中心とした鉄道網
 郡山市は既に会津方面、いわき方面、福島方面と鉄道で結ばれているが、抜けているのが浜通り中北部方面である。そこで相馬線を建設すべきである。これにより郡山市は福島県全方向からの直接アクセスが可能になる。さらに特急「あいづ」を新潟まで運転することで新潟市と県都・郡山市が直接結ばれ、新潟、福島両県の交流が益々盛んになる。