独立行政法人 国立環境研究所
「オゾン層の破壊 -過去・現在・未来ーによれば、」
<<詳しく見る>>
「オゾン層は紫外線を吸収して、地上の生命を守っています。紫外線は、可視光線より波長の短い光(波長約400~100ナノメートル*)です。光は波長が短いほど、エネルギーが高くなり、生体に影響を及ぼします。紫外線は、生体への作用により、UV-A(波長400~315ナノメートル)、UV-B(315~280ナノメートル)、UV-C(波長280~100ナノメートル)の3つの領域に分けられます。
UV-Cは生物にとって最も有害ですが、オゾン層と大気中の酸素分子で完全に吸収され、地表には届きません。UV-Bも吸収されますが、一部は地表へ到達し、皮膚ガンや日焼けを生じさせ、しみやそばかすの原因となります。UV-Aの大半は地表に達し、しわやたるみの原因となります。 オゾン層破壊で影響を受けるのはUV-Bです。オゾン層が1%減ると、地上のUV-B量は約1.5%増えるといわれています。
*1ナノメートル(nm)=10億分の1m」
(google画像検索から引用)
以前、投稿した「オゾン層破壊に係る記事について紹介します。」で、
「破壊は、ほぼ全地球的に進行しており、特に南極上空で減少率が高くなっています。・・・・・ 」また、「オゾン層破壊の影響について調べました。」で、
「・・・・・、生態系への影響として動・植物プランクトン、エビの幼生、稚魚のような水生生物への悪影響が示されており、食物連鎖を通した生態系全体への悪影響が心配されています。・・・・・」
今回、オゾン濃度の季節変動について調べました。
「・・・・・オゾンホールは南極上空のオゾン量が極端に少なくなる現象で、オゾン層に穴の開いたような状態であることからその名が付けられた。南半球の冬季から春季にあたる8月から9月ごろに発生、急速に発達し、11月から12月ごろに消滅するという季節変化をしている。」
気象庁「日本における2008年の地上オゾン濃度変動」によれば、
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/cdrom/report/html/2_6_1.html
「綾里、南鳥島、与那国島で観測された濃度を参照濃度を比較すると、
綾里では観測された濃度は4月に高く、8~9月と11~12月に低かった。
南鳥島では1、3、7月に高く、11月に低かった。
与那国島では3、7月に高く、1、11月に低かった。」
「・・・・・オゾンの濃度変動は、第2.2.1節のメタンや第2.5.1節の一酸化炭素の濃度変動と共通していることが多い。例えば、・・・・・与那国島の7月のオゾンと一酸化炭素の高濃度、などである。」