以前、投稿しました「日本近海の海水温度の経年変化の影響」*で紹介しましたが、
* 気象庁のデータによると、「・・・2009年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の 上昇率は、+0.7~+1.7℃/100年です。 これらの上昇率は、世界全体で 平均した海面水温の上昇(+0.50℃/100年)よりも大きな値です。・・・」と記載されています。
⇒海水温度があがれば、海水中の溶存酸素、CO2など量が変化したり、海水中で光合成している植物性プランクトン、藻類などの生育環境に影響を与えて、複雑な生態系のバランスを崩すと想われます。
海水温度をどのように測定してきたかを下記に記載しました。
⇒将来、立体的な(3D)な海水温の高品質かつ低コストな測定方法を開発によって地球温暖化の要因究明が進む?
ウィキペディア(Wikipedia)によれば、
「海水温(かいすいおん)とは、ある一定の深度における海水の温度のこと。
・・・単に海水温というときは、海面から海面下数十cm~十数mの海面水温を指すことが多い。・・・」 詳しく見る>>
<観測方法>
「観測が始まった頃は、バケツですくった海水の温度を測定していた。その後船で自動的に水温を測る手法に切り替えられたものの、誤差が大きかったため、漂流ブイや固定ブイによる自動観測も同時に行われるようになった。ただ、各国の機関がそれぞれ異なるタイプのブイを使用したため測定する水深が異なり、世界的なデータ化が困難であった。1990年代に入って、エルニーニョの観測のために大規模な観測網が作られたが、世界的なデータ提供には程遠いものだった。
そこで重要となったのが、1980年代から始まった人工衛星による測定であった。・・・大気による影響をほぼ無視することができる黒体放射の観測が最もよい方法とされ、現在もこの方法で測定が行われている。・・・測定間隔の短縮と効率化を可能にした。・・・雲に遮られると観測ができないなどの難点があり、船による観測も並行して行われている。」
(ウイキペディアから引用)
海表面の温度のみならず、3Dな海全体の温度分布の画期的なデータの出現に よって明確な対策が得られるのではないかと想われる。