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BBベアリングのグリスアップ 改訂版

2014-08-04 19:45:30 | トランスミッション関連

本日は北海道らしからぬ湿度で午後から天気が崩れる予報なのでRNC7を整備していたのですが、思いもしない収穫がありましたので紹介します。

5700系シマノ105のBBベアリングです。
ここの部分ってスチールに見えます。
もともとグリスが塗られてますからそう思い込んでいました。


で、クリーニングして裏側から覗いたらインナーカラー手前の部分に段差を発見したのです。
これってスチールではあり得ないんですね。
コストの関係で保管時に不良品になるのが多くなるからスチールでは作らない。


てことはプラスチック製のカバー?
そう思って精密ドライバーを突っ込んで煽って見たら、しなるしなる。


さらに煽ると浮いてきました。


ドライバーを突っ込みこじるとカバーが外れました。


ゴムのシールが見えます。
これも多分外れるはずです。


内側からこじると外れました。
ベアリングが見えました。



リテーナーで止まってます。
グリスは切れていませんがホコリでしょうか、ザラザラと汚れています。


シンナーで洗浄します。


エアでシンナーと汚れを吹き飛ばしてクリーニング。
これを3~4回繰り返しました。


とてもキレイになりました。


スプレーグリスを吹き入れます。
隙間が小さい時はスプレーグリスが重宝しますね。


最適な「ちょう度」のグリスがわからないので保険のためにデュラグリスで覆ってみました。
スプレーグリスの溶解成分で柔らかくなったデュラグリスで潤滑させる狙いもあります。
もちろんゴミや水分の侵入を防ぐ働きも狙ってます。


シールを組んでグリスを盛ります。
ベアリングの内・外からの異物を侵入させないように考えて盛ります。



カラーを戻して完成です。


カラーがシールとこすれながら回転するので、手で回してもあまり軽くは回りませんね。
その代わりベアリング内部に異物は入りにくい構造になってます。

ベアリングケース内部から覗いた時に確かにシールドベアリングの様相を呈してます。

画像では見にくいですがベアリングの品番らしきものが辛うじて見えました。
であるならばシールドベアリングで良いはずですが今回の作業で片面だけが意図的にシーリングされていない構造が何を意味するのかはよく分かりません。

ただ、ここもクリーニング&グリスアップできることがわかりましたので定期的に行うようにすればメチャクチャ耐久性が出るでしょうね。
レースが樹脂なのでいずれは壊れてしまうかもしれませんが。
なんにせよ状態が目視できるのはありがたいことです。



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