ロードとクロスとメンテとブルベ。。。とスノボ

自転車のメンテナンスや改造に特化してみました。あとスノボも。

シフト&ブレーキケーブルのインストール

2014-02-23 00:16:15 | テスタッチ トレミニヨン

各部品の設置が済みましたのでケーブルを接続します。

ブレーキケーブルは短長のインナーケーブルと長いアウターケーブル1本、シフトケーブルは同じ長さのインナーケーブルと長いアウターケーブルが同封されているセットを使いました。

短いインナーケーブルはフロントブレーキに、アウターケーブルはカットしてそれぞれに使用します。


まず左右のSTIのトップ側変速レバーを10回以上シフト動作し、STI内部でトップ、フロントならばインナーギヤを選択した状態にします。


それぞれのSTI内部にシフトインナーケーブルを通します。


同時にブレーキインナーケーブルも通します。


通したインナーケーブルはピンセットなどを使ってピックアップし、ケーブルのタイコ部がキチンとセットされているのを確認します。


まずはブレーキアウターケーブルの長さを出していきます。
インナーケーブルにアウターケーブルを被せながらSTIのアウターケーブル受けにしっかりと入っているのを確かめつつハンドルに沿わせてマーキングします。
必要ならば粘着テープで仮止めしながら行います。


全てのロードバイクコンポーネントは左手側のSTIがフロントブレーキになるようセットされています。
ブレーキのアウター受けの方向、フレームのアウター受け位置などを見てもそれが自然になるような作りです。

信号待ちなどで減速中は当然フロントブレーキに、より大きなウエイトでブレーキングを任せることになります。
次の加速のためにはシフトはローギヤを選択しますが右手がフロントブレーキですとそれができません。

走行抵抗を抑えるために細いタイヤを履いている軽量なロードバイクに強力なブレーキは不要であり、しかしながらホイールロックを回避すべくコントローラブルなブレーキが必要だからこそキャリパーブレーキなのです。
そのブレーキシステムの動作に多くの方の利き手ではない左手を使用するのは何ら問題はなく、それが不自然だとするならば幼い頃から刷り込まれた慣れの問題だけであろうと私は考えてます。

以上の事から、また安全なサイクリングのためにも左フロント・右リヤブレーキにしています。

アウターケーブルはハンドルをいっぱいに切った状態で突っ張らないような余裕を持たせて長さを決めます。


こんな感じで長さを決めてカットします。
くれぐれもインナーケーブルを入れたままカットしないように注意します。



リヤブレーキへのケーブルは急な曲がりが発生しないように長さを調節します。


ブレーキアウターケーブルは芯の周りをぐるぐると螺旋状に鉄線がコートするような構造になってます。
どんな優秀なツールでも物理的な壁は越えられませんから当然切断面はこうなります。
これを整えていきます。


で、
またまた出現。爪楊枝。
これの持ち手の方をアウターケーブルの切断面に挿入します。
ちょうど楊枝の持ち手にチェーンのアンプルピンのような折目というか切り込みがありますので、
そのくらい入っていればいいです。
無理やり突っ込むと取れなくなります。



挿入したまま楊子ごと切断面をサンダーで削って平らにしていきます。


金属は削ったり切断したりすると必ずカエリ(バリ)が出ます。
これをヤスリで削ります。
ケーブルの中に楊枝が入っていますが無視します。


切断面が削られ平らになり、
ヤスリでアウター内部に出たカエリを除去したのち、
インナーケーブルを突っ込んで楊子を除去します。
何の抵抗もなく楊枝が出たならアウター内部に出たバリは綺麗になくなっているってことです。
楊枝が出てこないならまだバリが残っているってことになりますからヤスリでバリを削り取ります。


こんなに綺麗な切断面になりました。
突っ込んだ楊枝のおかげでアウターケーブル内部にはキリコなどのゴミは入りませんから内部のテフロンやプラスチックコーティング表面に刺さり混んで錆や引っかかりの原因になったりしません。


ここで一旦STIに通していたインナーケーブルを外してブレーキクリーナーを染み込ませたウエスでインナーケーブルをクリーニングします。
真っ黒な汚れがウエスにつくことでしょう。
錆防止などのワックス&油分にゴミが付着したものです。

拭き取ったらドライヤーなどでブレーキクリーナーを揮発させてシフト専用のシリコングリス、またはシリコンスプレーをインナーかアウター内部に入れておきます。
空気中の水分や雨による錆防止対策です。
その後アウターキャップを被せてそれぞれの部品に仮止めしていきます。




ハンドルに添わせてブレーキケーブルを粘着テープで固定します。
私はごく普通の絶縁テープを使用しています。
ブレーキアウターケーブルの構造上、ビニールテープの結束力くらいでは変形しませんので目一杯きつく巻いています。
シフトアウターケーブルの構造ではこの限りではありません。
シフトアウターケーブルは縦方向に芯線がガードしていますから潰れる方向にはなるべく力を加えないように固定する必要があります。


フレームと接する部分はフレームの塗装を削りますのでアウターケーブルをカバーで保護し、フレームには透明なシールやカッティングシートなどで保護します。


こんな感じでブレーキケーブルが張れました。
向こうに見えているのは私のRNC7です。
こいつはまたの機会に。


同様にしてシフトケーブルも加工していきます。
ブレーキケーブルと違う点は先ほども書いたとおりシフトアウターケーブルは芯を巻くような構造ではないため切断工具で切っても切断面の加工は必要ないことです。
ただしどうしても潰れに弱くなりますから切断面内部のプラスチックやテフロンのコーティングを痛めないよう注意しながら切ることが大事です。

シフトインジケーターです。
必要ないかもしれませんが、動きがちょっと可愛い感じなのと見れば何速かわかる安心感があります。


シフトアジャスターに通します。
これも実は2通りの方法がありますがこれもおいおい語っていきましょう。


BB下のケーブルガイドを通します。


チェーンステーのケーブル受けを介してディレイラーまでケーブルを張っていきます。
この部分は曲がりがキツイ部分ですので出来るだけカーブを緩く描くように調節します。
また、この部分のみアウターケーブルは使い捨てになります。
どうしても曲がりがキツイために内部のコーティングが擦れてささくれたりしますので1年または5000km毎に交換してます。
ので、
余ったアウターケーブルは捨てずにとっておきましょう。



さて、
次回はブレーキのセットとシューのセットです。



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