河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「闇サイト殺人事件」にまつわるミステリーの科学的検証

2014-01-29 01:36:27 | 日記
今宵、月の癒しに訪問された皆さまに、拙著「闇サイト殺人事件の遺言」の添削前の貴重な原稿をご紹介します。

ミステリアスな記事が多く、カットされた「真実」なども掲載しておりますので、皆さまは大変、ラッキーでした。

なお、難解な記事については適当に読み流してくださいね!


【私は、富美子さんの語った虹のエピソードなど、闇サイト殺人事件にまつわる一連の不可思議な事象について科学的観点から検証したい、という思いに駆られてしまった。

当然だが、在来科学だけでは納得のいく解答が得られなかったため、そこで、理論物理学に深層心理学を融合させて考察した。闇サイト殺人事件にまつわるミステリーについて、現代の自然科学では説明ができない。

しかし、不可思議な事象は現実に発生していたのだ。この事実をどう検証すべきか、私は頭を抱えて暗欝たる気分でいた。

そこで私は、磯谷富美子さんが語ったという『虹』のエピソードや、闇サイト殺人事件にまつわる一連の『符号』について、量子力学などの理論物理学とユングの深層心理学をクロスさせて考察し、それが故磯谷利恵さんからのメッセージだったのか、否かについて検証した。

1 ミステリーな符号

一連の符号を次のとおり整理してみた。
(一)8月3日は、東京拘置所で二人の死刑確定者に対して死刑が執行された。被害者数一名の被告人に死刑判決が下ったことでも注目された『三島女子短大生焼殺事件』の服部死刑囚の死刑が執行された。
(二)8月3日、前述した死刑囚二人の死刑が執行され、また、愛知県碧南市で1998年6月に夫婦が殺害された事件で、堀慶末受刑者が県警碧南署捜査本部に逮捕された日。
(三)娘は生前親しかった人に、『生まれ変わるとしたら<空>とかになりたい』と申したそうです。その事もあり、娘は虹を使って自分の存在や意思を伝えているような気がします。

娘が亡くなった2007年は、事件後何度か虹を見ました。最初は、棺の中の娘が自宅に戻った日です。

二度目は、殺害現場を離れるときです。虹が空に広がっていました。その時は、「そこにはいません。虹の橋を渡って空にいます」と教えてくれたような気がしました。

また、事件から間もない時に遺棄現場でも出たそうです。2011年4月24日の夕方に東の空に見たのです。その二日ほど前に川岸の上告を断念したことを知り、とても落ち込んでいました。だから娘が心配して姿を現したのだと思います。

この8月5日に見たのです。堀の犯した14年前の事件が露見したのは3日です。その翌日から5日にかけて長野県に出かけましたがその帰りでした。
お土産を買って店を出ようとした時に急に雨が降ってきて、店の前の山に綺麗なアーチ形をした虹が架かったのです。本当に目の前でした。

そのうちにうっすらと二重の虹が架かり始めましたが、雨が強くなると同時に虹も消えてなくなりました。今まで見た中で一番近い場所です。14年前の堀の余罪が露見したことを娘も喜んでいるのでしょう。

そんな中、今年の5年目の命日は、堀の14年前の犯罪が発覚し、例年とはまた違った気持ちで迎えることとなりました。

堀の手によって拉致された日(2007年8月24日)が、奇しくも堀が起訴された日(2012年8月24日)と重なり、そして5年前と同じ金曜日です。

(四)『闇サイトの堀容疑者再逮捕 名古屋・守山の強殺未遂』
2006年7月に名古屋市守山区の民家で金庫などを奪い、女性を殺害しようとした疑いが強まったとして、愛知県警は1月16日、強盗殺人未遂と住居侵入の疑いで無職堀慶末被告(37歳)と本籍群馬県、無職佐藤浩被告(36歳)を逮捕した。

逮捕容疑では、2006年7月20日午後零時20分ごろ、同市守山区脇田町の無職、秋田鈴江さん(76歳)宅に侵入。

秋田さんに粘着テープを巻き付けるなどして12万5千円や金庫、貴金属類などを奪った上、ひものような物で首を絞めて殺害しようとしたとされる。

なお、2006年7月20日に堀たちがこの事件を起こした日は、驚くべきことに利恵さんの30歳の誕生日であったという。

一連の不可思議な符号に続き、今回の不思議な共時性と思える現象が明らかになったのである。
以上、一連の符号について分かり易くするために棒線を付けて表示した。

二 シンクロニシティと量子論(『超知性』の存在)

闇サイト殺人事件にまつわる不可思議な符号は、唯物至上主義に徹し在来の自然科学で解明を試みると、単なる『偶然』の重なったこととして結論づけられてしまうだろう。

しかし、ユングの深層心理学によれば、これらの現象は『シンクロニシティ』という現象であり、量子力学で(科学の枠内で)解明すべき現象であるという。

*ユング
【カール・グスタフ・ユング(1875年7月26日~1961年6月6日)は、スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究し、分析心理学(通称・ユング心理学)の理論を創始した。二十世紀最高レベルの心理学者】

シンクロニシティとは、『意味のある偶然の一致』のことで、ユング心理学では基本の一つである『共時性』という表現であり、偶然という考え方では割り切れない、因果関係のない現象の意味ある一致をいう。
『共時性』を日本では『同期性』あるいは『同時性』ともいう。過去・未来を含めた同じ時間や異なった場所に相前後して起こること。

*太字棒線文章の解説
【まさに、故磯谷利恵さんが神田司、堀慶末、川岸健治たち三人の犯人たちに長時間、拉致・監禁されてから、車内で残虐非道な暴行を加えられながら、想像を絶する恐怖と絶望の果てに殺害された時が、「人生の危機あるいは臨界的(死に直面するなどの)時点」であった。

その瞬間、被害者の想念あるいは意志が通常の因果律に支配される『この世』の掟を破って時空を超え、最近になり、『虹』などの闇サイト殺人事件にまつわる、一連のシンクロニシティ現象として出現したのかも知れない。

そのことが、『あちら側の世界』(異空間、パラレルワールド、一般に総称する神的エリア)からもたらされた暗示的なパターンというかたちの、何者かの意思『意味のある示唆』と捉えられるのではないだろうか。

被害者が長時間受けた苦痛と絶望、恐怖の凄まじさ、生への執念、犯人たちへの憎悪、理不尽な死という無念などが、自然科学の枠を超えてしまうほどの相当なものであったことが推察される。

どうしても母にメッセージを伝えたかったという強い思いが、通常の因果律の掟を破ってしまったのか……】

相対性理論は、我々の住む縦、横、高さの三つの方向を持つ三次元空間を前提にして作られている。しかし空間には、第四の方向、第五の方向……というように、もっと多くの方向(次元)があるかも知れないと最先端理論物理学の世界では考えられている。

素粒子物理学や宇宙論においては三次元よりも高次の空間を考えないと説明できない現象があるからだという。現在、空間には9ないしは10の方向があるとする仮説が提唱されている。

そうした高次元空間の中で薄っぺらい『膜』のような状態で存在しているのが我々の三次元宇宙らしい。

これを『ブレーン宇宙論』という。仮にこのような高次元空間が存在するのであれば、三次元空間しか想定していない相対性理論の方程式に高次元空間の性質を加えるような修正が必要である。

つまり、我々が住んでいる物質世界の従来の概念も根本的に変えねばならないのだ。

量子力学の父といわれるボーアは、『この世』が唯一の世界だという私たちの考えそのものが間違っているのでは? と示唆し、我われが体験している『この世』は多くの異空間が混じり合って、互いに干渉し合っているのだと主張している。

私たちが一つの世界しか認識できないのは、別の世界が介在しているという可能性を、私たちが意識を介入させることによって消し去っているからであると、ボーアは言う。

量子力学の実験によって、私たちが生きている空間の中には、ボーアの言うように漠然と重なり合っている二つの以上の世界が存在するという可能性を信じなければならなくなってきた。それによって発現されるのがユングの説いているシンクロニシティ現象なのだとも言える。

これはスウェデンボルグが言う「霊界ではあらゆるものが意識を有しており、とくに人の意識が強く干渉し合っており、『この世』も一種の霊界で、すべての霊界が染み込んでいる」との主張に一致する。

ユングと協力して、科学としてのシンクロニシティ理論のアウトラインをつくったのが、量子力学の先駆者のひとりで、晩年にノーベル物理学賞を受けたヴォルフガング・パウリだった。

科学の限界に対して、他のどんな同僚よりも深い洞察力をもっていたパウリは50歳のとき、科学は神秘主義から出現する、という鋭い研究を発表している。その論文で彼は次のように述べている。

「今日我われには自然科学があるが、もはや科学哲学はありえなくなった。自然の基本的な存在として『量子』が発見されてから、物理学者は自然の全てを解明できるという奢った主張を完全に捨てざるをえなくなった。
現在の科学者が置かれている苦しみのなかにこそ、偏った唯物科学の欠陥を見直すチャンスがある。
宇宙全体を統一する科学の構築に向かって、シンクロニシティ現象にこそ真理の種がかくされている」
また、ユングもシンクロニシティ現象について次のように述べている。

「これまでの科学では、心と物質は科学の次元を異にすると思われていたが、両者をつなぐ物理的な要素のあることが分かってきた。心(意識)も物質性を持っており、肉体にも心的な能力が備わって相手に働きかけることができる。

それでは在来科学の解釈と矛盾することになるが、どうして肉体の化学組成(脳など)が意識となるのかという問いに科学は答えられない。

それよりも物質には心的な相があり、意識にも物質的な相があると考えた方が、よほど経験に則している。

当然ながら、超能力やシンクロニシティ現象は物理的な理解やプロセスを超えて、時間・空間の全体に及んでいると考えざるをえない。

あらゆる存在は心的な特性も兼ね備えており、まだ把握されていない科学の上に成り立っていることになる。そのとき心とは無縁と思われてきたシンクロニシティ現象も、科学として理解可能になるに違いない」

日本では量子力学と霊界を結びつけて考える科学者はいない。
しかし、この問題を科学として昇華させたのが、ロンドン大学のデヴィッド・ボームである。

ボーム理論の出発点は、ミクロの素粒子は物質・波動という相反する二面的な性格を有するだけでなく、かなりの心的な複雑さを有しているということだった。

このホームの主張は、物質と人間の心との闇を繋ぐ『超意識』の実在を人々に告げるに十分だった。近代量子力学のめざましい進展は、すでに死後の世界の存在まで突き止めようとしているのである。

現在は量子力学が大きく進展して、精密な実験も可能になってきており、そこではシンクロ二シティや超常現象の基底にかかわる重大な事実、ミクロの物質が意識をもっている(たとえば個々の素粒子が全体的な目的を知っているかのように行動する)という現象、またプラズマや電子の集合的な働き、ナメクジなどにみられる細胞群のまとまりなどが人間グループの『協調的な行動』と同じようにふるまうこと、何らかの『知性』が物質中で作動していることを明確に示唆している。

この事実だけでもシンクロニシティや超常現象は不思議でもない、科学の枠内で解明すべき現象だ。

三 結論

「闇サイト殺人事件にまつわる不可思議な事象について、在来科学では単なる偶然や錯覚の類として否定されてしまうだろう。

だが、量子力学を始めとした最先端理論物理学とユングの深層心理学をクロスさせることにより、いわゆる『シンクロニシティ現象』としての仮説が成り立つようだ。

それは、非業の死を遂げた故磯谷利恵さんの想念(自我意識)による、残虐非道な犯人たちや、犯人たちの命と人権まで保障させてしまった司法、そして法曹界の謀略に対する、凄まじい怒りと正義感が導いた現象であった可能性を否定できない。

科学的に証明されない事象だからと言って安易に否定すべきではない。在来科学がまだ、それら不可思議な事象について解明できるレベルに達していない、と捉えるべきだろう。

私の推論を補足する意味において、スウェデンボルグの著書『霊魂と肉体の関係』の中から一部を引用し、次のとおり記載した。

「霊魂という力がまず第一段階の流入、あるいは自己顕現として次の段階の『心』になり、ついでそれが次の段階で肉体になり、ここでそれは『自然的』、つまり『物理的』法則に従うものとなる。

霊魂は自分自身で『衣服をまとうように』自分に有機的な肉体をまとうけ
れども、その肉体は、それ自身としては死んだものであり、ただ神からの力の流入を霊魂を通じて受け容れることで、動いているものに過ぎない。

すべての生命の源泉は、『神性』と呼ぶべきものからのみやって来る。
霊界で目にしたその『神性』は、ちょうどこの世の『太陽』のように、大きく輝いて見える。
そして、この太陽は愛、知恵、生命、霊魂を放射している至高の存在なのだ

人間は肉体を持っている時も失った後でも、愛によって生命を吹き込まれない限り、ただの死んだ形骸なのだ。利己主義から発するものが活力になっている時にも、人間は生きているように見えはする。

しかし、それは霊的には死んだも同然な状態なのだ。
人間の心の中には不思議なことが起こっている。それはあまりにも不思議で驚くべきことであるため、筆舌を持って表現することは不可能である。

それはまた、見えるもの、見えざるものを含めた人体の中、三次元の自然の世界の中、全てを含めた世界の中に起こっていることに比べ、数においても無限に多い。
そして科学はその中のほんの一部を明らかにしてきたにすぎず、それは大海に流れ入るいくつかの小川でしかない。

『この世』は、霊界という広大無辺な空間のなかにポッカリ浮かんでいる一つのゴムの球のようなもので、『この世』の周囲すべては霊界で取り囲まれている。

また『この世』も一種の霊界であり、他の霊界すべてが『この世』に染み込んでいる。

『この世』だけは例外的に物質界と霊界の二つの世界が同じ空間に共存しており、同じ空間に二つの物質が共存できる。単に空間の性質が異なるだけである……。

このようなことが理解されにくいのは、『この世』の物質的な慣習に従って考えているためにすぎない」

*スウェデンボルグ

【1668年スウェ―デンに生まれた。九か国語を自在に操り、150冊を超える著作を残しており、18世紀における最大の科学者として科学、数学、心理学、哲学、発明、神秘思想に通じ、それらの業績は現代科学のレベルに達するほど高度なものばかりであった。
20世紀の多くのノーベル賞学者が、スウェデンボルグが残した生理学、医学、物理学などの業績に舌を巻いている】





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