河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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消えた義援金問題~石巻の子どもたちが危ない!

2014-09-01 03:24:16 | 日記
対岸から見た「住吉小学校」

今宵、銀河鉄道の夜に訪問していただき、ありがとうございます。
現実の世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待します!

親族の法要に出席するため先週の水曜日、宮城県石巻市内へ訪れたときのことでした。

午後8時を過ぎた頃、初めて訪問する親族の家を探していたのですが、石巻市住吉町周辺で暗い市道を迷いながら車を運転していたところ、ある場所に侵入した瞬間、信じられない被災地の現状に大変恐怖を感じてしまったのです。

(おい、冗談だろ! 防波堤がフツ―にねえじゃんか……それに砂利道だし海と高さが同じだなんてアリかよ! このまま車を乗り入れたら重みで道路ごと崩れて海に沈没するぞ!)

眼前に暗い海原が迫ってきて、思わずゾッとした光景に、つい私は叫んでしまいました。

東日本大震災から3年と半年が経過しました。
しかし、新聞やテレビなどの各メディアでは、被災地の現状について、なぜか真実が報道されていません。

慣れてしまったのか、マヒしたのか住吉町の住民である親族はその晩、何食わぬ顔で私が感じた恐怖を聞き流していました。

翌日、私は「被災地の現状」を自分の目で確かめてきました。
それが、これらの画像です。~画像をクリックし拡大して見てください!


(怖い海岸道路)

(何んの防護壁も防波堤さえない学校と保育園)



冒頭の写真には、住吉小学校の体育館が写っています。
住吉小学校の裏手には、なんと保育園まであります。

住吉小学校は現在、子どもたちはもちろん、近隣の住民たちの避難場所に指定されています。
だが、これだけ海岸に近い場所にもかかわらず、何の防御壁も防波堤さえない現状に愕然としました。
万が一大地震が発生して津波が押し寄せてきた場合、よりによって、このような危険極まりない場所が近隣の住民たちの避難場所だというのですから「ブラックジョーク」にもなりません。

今後、宮城県沖を震源地としたM8・5クラスの余震の発生が危惧されていますが、このような「無防備な状態」で、津波から子どもたちや近隣の住民の生命を守れると国は本気で考えているのでしょうか。

数千億円以上の「義援金」は、いったいどうしたのでしょうか。
「東電」の尻拭いのために、義援金のすべてをつぎ込んでしまったのでしょうか。
10個で2万円という安価な土嚢だけを千個程度積んで、「防波堤」の代わりに済ませようしているのですから、これほど国民をバカにした話はありません。
人命を軽視された石巻市民はもっと怒るべきです!

海岸で釣りしていた60代の住吉町の住人に、私の「素朴な恐怖」について訊ねたところ、
「そういやあ、こないだだけどもさ、3年くらいで防波堤作るって話が市役所の広報に書いてあったべや。んでも、まだはっきりわかんねっちゃ。生コンの材料がねえし人も足りねえって言ってたど。それにほれ、東京オリンピックに人も金ももってかれてしまうっちゃ」

「国のお偉いさんたちはいいこと言ってるべえ。んだけどさ、おっかなくて、とてもここには一晩だけでも泊まることなんかできっこねえべや」
と、あきらめ顔で吐きすてていました。

先般、テレビなどのメディアで、来月に安倍政権が内閣改造すると報じられていましたが、新内閣の復興相に任命された大臣や関係者らは、石巻住吉小学校校庭にでもキャンプしながら、「被災地の復興」について論議してみたらどうでしょうか。