蔵王の山から(WIND From Mt.ZAO)
山岳インストラクターで蔵王温泉住民のYAMAが、生まれ育った蔵王の自然などをテーマとし記録します






<蔵王温泉 開湯ものがたり>

時は第12代景行天皇の世、西暦110年のころまで遡ります。

天皇の命を受けた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が蝦夷討伐に来た時に

家臣の吉備多賀由(キビノタガユ)は戦いで毒矢に当たり

全身がただれ大変苦しんでいました。

治療しましたが多賀由の傷は回復が見られず

多賀由は尊に自分を置いて都の帰路に立つよう進言しました。

多賀由を深く慈しまれた尊は陸奥国で療養するようにと

数人の家臣と衣食を置いて都へ帰って行きました。

多賀由は治療の甲斐なく傷心していた時に

新緑の山の嶺(瀧山)に点在する薄紅色の桜(オオヤマザクラ)を目にし

家臣がその桜の枝を採りに行った嶺で道に迷い

ふと見ると南麓の谷間から一筋の煙をみつけ

集落があるのだろうと向かったところ

岩と木々の間からこんこんと湧く泉があり川となって流れていました。

霊妙な香りがする泉に近づき指をつけてみると

湯浴み出来るほどに暖かく舐めてみると酢のような味がしました。

この不思議な温泉はきっと多賀由にも効き目があるのではと

大いに喜んだ家臣は急いで多賀由を探し

病身の多賀由を担いで温泉まで戻り湯浴みしたところ

数日でただれは跡形もなくなくなり気力も回復しました。


霊山・湯山 →  瀧山(リュウザン)

多賀由 → 高湯(現 蔵王温泉)


このような物語が昔から蔵王温泉には言い伝えられています。

と、言う事で

来年2010年に蔵王温泉は開湯1900年を迎えます。

蔵王温泉でもいろんなイベントを用意しております。

来年は蔵王温泉から目が離せません!!

蔵王温泉観光協会のHPへ




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