京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

大徳寺興臨院秋の特別公開 庭園

2017-09-27 06:01:27 | 寺院・庭園

加賀前田家ゆかりの寺院大徳寺興臨院の秋の特別公開(9月9日~10月1日)に行ってきました。





興臨院は1520年代能登の守護畠山氏によって建立され、その後豊臣政権の五大老を務めた前田利家が本堂屋根を修復、
また菩提寺とするなど前田家とも非常に縁の深い寺院です。
室町時代の建築様式の特徴を見せる本堂(重要文化財)や唐門、優美で安定感のある本堂や、
「昭和の小堀遠州」とも言われた作庭家、中根金作が復元した方丈庭園が見所です。


表門(重要文化財)















唐門
唐破風、檜皮葺で室町時代の建築の特徴をよく表しています。
波型の連子窓、客待の花頭窓などは禅宗の建築様式の一つです。






花頭窓より











本堂に上がります。
桃山時代以降近世の方丈(本堂)建築より屋根が低いのが特徴です。
これによって建物全体が安定感を持ち、優美に感じられます。






本堂と方丈庭園(南庭)
白砂に石組みを配して理想の蓬莱世界を表しています。
本堂の解体修理時に、資料をもとに中根金作氏が復元したものです。
なお、本堂内部は撮影不可です。































方丈西庭






















茶室「涵虚亭(かんきょてい) 」
方丈北庭にあります。





































古田織部好みの四帖台目に隅板を加えたものです。
特長は給仕口を入った所が板敷になっていることと、給仕口を入った右がすぐ床の間で、
洞床(床の前に袖壁が出ているので、中は洞のように見える)となっていることです。

ここも内部は撮影不可でした。

最後に方丈前庭





庭園はパノラマ撮影もしています。


後期特別拝観は10月7日(土)~12月17日(日)です。
11月中旬紅葉が美しくなります。



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