京都国立近代美術館で、『皇室の名品』展(前期)が開催されていましたので行ってきました。
今回の展示会は、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する美術工芸品の中 から、選りすぐった近代以降の作品約180点を六 つの章に分け、体系的に紹介する内容になっています。
日本画の横山大観(1868-1958)、竹内栖鳳(1864-1942)、油彩画の高橋由一(1828-1894)、彫刻 の高村光雲(1852-1934)、七宝の並河靖之 (1845-1927)、金工の海野勝珉(1844-1915)らの作品が展示されています。
これらの画家や彫刻家の名前を見るだけでゾクゾクするような展示会です。皇室所蔵作品ということもあり、第一級の作品と言えます。
第1章ー宮殿装飾
十二代沈寿官 菊貼付香炉
濤川愡助 七宝唐花文花盛器
二代川島甚兵衛 綴錦「百花百鳥之図」壁掛
第2章ー明治期の美術工芸と博覧会
並河靖之 七宝舞楽図花活
海野勝眠 蘭陵王置物
荒木寛敏 孔雀図之図
第3章ー皇室と官展
西村五雲 秋茄子
土田麦僊
画像はありませんが、木島櫻谷の「月夜帰牧之図」もよかったです。
第4章ー慶祝の美
和田英作
画像はありませんが、竹内栖鳳「虎」はやはり素晴らしい出来映えです。
また、私の好きな高村光雲「猿置物」も光雲らしい作品です。
第5章ー皇室と日本美術院
画像はありませんが、横山大観の作品が展示されていました。
第6章ー御肖像と大礼
竹内栖鳳 屏風
鮭の絵で有名な高橋由一「明治天皇御肖像」も素晴らしい作品です。
高橋由一は大好きな画家で、昨年9月この近代美術館で『近代洋画の開拓者 高橋由一』展が開催され、私は会期中2度足を運びました。
どの章の展示品も、皇室の一級品の美術品が展示されていました。
また、美術館4階では、美術館所蔵の展示会が開催され、須田国太郎の作品9点、河合寛次郎らの陶器28点、写真コレクション47点、その他、土田麦僊、小野竹喬、村上華岳らの作品が展示され、こちらも見ごたえがありました。
私は暗く重たい須田国太郎はあまり好きではありませんが、村上華岳の「観音之図」、土田麦僊らは好きです。
見終わりとても贅沢な気分でした。
『皇室の名品 』展 は前期(11月9日~12月8日)と後期(12月11日~1月13日)で大部分の作品が入れ替わということです。後期も行くつもりです。
近代美術館の向かいも京都市美術館では、竹内栖鳳展が開催されています。
いつもの美術館4階からの景色です。
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