光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立近代美術館 3 日本画

2010年06月30日 | アート 日本画

1900年代初期の日本画です。



河合玉堂(1873~1957) 
 「行く春」
大正5年   彩色・紙本・屏風6曲・1双   各183.0×390.0   重要文化財



秩父・長瀞(ながとろ)に散る桜を題材にした、河合玉堂の大作です。 
玉堂美術館の作品とは風合いが違っていて、こんな絵も描くんだと感心しました。  水車のついた舟も珍しい。 実際に精米を行っていたらしく、荒川の上、中流で明治の頃まで盛んだった。



次の図は国立近代美術館の作品検索サイトからの転載です。





 竹内栖鳳の動物画は凄いと実感しました。  動物の仕草、丁寧に描かれた毛並み、無駄を省いた構図、ため息でした。
近代美術館では、弟子の小野竹喬展が開かれていたのですが、師の絵はさすがでした。
明治41年   彩色・絹本・屏風2曲・1双   各163.5×183.0







最後にこれも栖鳳の弟子である
土田 麦僊の「舞伎林泉」
大正13年   彩色・絹本・額・1面   217.7×102.0
 

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国立近代美術館 2

2010年06月29日 | アート 各分野

昨日と同じく1900年代初期の日本人作家の作品です.
安井曽太郎の「裸婦」。  後ろの壁の表現とあいまって迫力がありました。


小さな女の子の表情がいい。


この絵も中学の美術の教科書にでていて、昔は好きなほうの絵だったのですが、年を経ると変わるものですね、今回、実物を見ていまいちでした。


畳三畳ほどある絵でした。 観音菩薩と龍という異色の組み合わせが眼に留まりました。

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国立近代美術館

2010年06月28日 | アート 各分野

溜めていた国立近代美術館 本館の作品紹介です。(平成22年3月21日撮影)

萩原 守衛(碌山)の「女」です。 中学校の美術の教科書に出ていました。
22歳の頃、安曇野市の禄山美術館で本物を見ています。
今回もあーあの彫刻かと思っただけで、さして注意もせずに1枚撮っただけで通り過ぎました。


今回、ブログに採り上げるにあたり、制作過程などを調べると、こめられた情念が分かりました。
モデルは、別に雇った人はいるのですが、心のモデルは相馬黒光という新宿中村屋を創業した相馬夫妻の妻でした。 
相馬黒光は急死した碌山の日記を焼いてしまったので、今は真実が分からなくなっていますが、焼かなければならない内容が書かれていたと想定されます。


死の直前の碌山と{女」 


 


当時、新宿中村屋には文化サロンとなっており、若手の芸術家などが集っていた。


その中に結核の持病を持つ中村彝(つね)がいた。 また、後にはロシアを祖国とする盲目詩人エロシェンコも加わった。
中村彝は相馬夫妻の長女俊子と恋仲になり、結婚を望むが相馬夫妻が断り、醜い確執が続くが、結局、恋は成就せず、俊子は同じく中村屋に匿われていたインド人革命家のボースと結婚させられた。そこには右翼の頭山満の関与も。
次の絵は中村彝がエロシェンコを描いたもので、日本の洋画のなかでは数少ない重要文化財の指定
を受けている。

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6月の昭和記念公園の花  山野草3

2010年06月24日 | 花・植物

今日は、葉ものの野草です。


黄金テイカカズラ。 
テイカは藤原定家のことで、「
式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説『定家』)に基づく。」(ウィキペディアからの引用)
オレンジの葉の彩りも妖しい感じが。 毒草です。


斑入り ドクダミ
こちらも紅い葉が印象に残ります。


斑入りコエビソウ
キツネノマゴ科の雑草。 薄いピンクも混ざっていますが、爽やかな印象。


ウグイスカグラ(鶯神楽)/黄実
北海道(渡鳥)、本州、四国の山地に自生する高さ1.5~3メートルになる落葉低木。 そういえば、盆栽園で見たことがある。

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6月の昭和記念公園の花  山野草2

2010年06月23日 | 花・植物

山野草の続きです。
ヤマアジサイ(紅)  真紅に輝く名花とのこと。  山野草はどれも小型の花で、写真にしづらいところがあります。
可憐かつ気高い雰囲気が伝わるでしょうか?


キョウカノコ
赤い粒が開いてピンクの可愛い花が密集して咲き、ワタアメのような感じです。 名前の由来は次に

京都の鹿の子絞りが由来。 下の写真のように、小鹿の背中の模様に似ているので、鹿の子絞りと呼ばれるようです。 花のイメージとしては、分かるような気がします。


ツリフネソウ
小さい花です。 写真で見て気がついたのですが、小さな蝿のような虫がいます。

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6月の昭和記念公園の花 4

2010年06月23日 | 花・植物

 

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6月の昭和記念公園の花 山野草

2010年06月22日 | 花・植物

山野草のミニ展示会が開かれていました。(花木園展示棟)

ウチョウランです。  ランの仲間で、小さな花弁が美しい。 低山の湿った岩壁の、岩の隙間にたまった土や草木の根、苔の中などに自生する。 しかし、絶滅危惧種になっている。 その辺をウィキペディアから引用します。



「昭和30年代までは山野草の一種として一部の愛好家が栽培するのみであったが、その時代に栽培方法が確立され、やがて地域亜種や変異個体がコレクション的に収集されるようになった。



昭和40年代頃から「ウチョウランブーム」と言われるほど栽培収集が過熱し、希少個体は投機対象にもなった。価格の高騰と共に専業の採集人もあらわれ、商業的な大量採集がおこなわれた。この時期に野生個体は著しく減少し、野生絶滅、あるいはそれに近い状態となった個体群も多い。多くの自生地では現在にいたるまで個体数が回復していない。」

いったん、人間の手で投機対象になると、こういう事態を招くのはよくある例ですが悲しいですね。
この展示会場の外で、ウチョウランなどが販売されていましたから、ほとんどは栽培ものの山野草でしょう。  山野草を平地の公園で見ようというのは、土台、無理な話ですね。



ワタナベソウ
<渡辺草>ユキノシタ科/ヤワタソウ属
深山の林内に生える高さ40~60センチの多年草。根生葉は7~9個に中~深裂し、裂片は幅が狭い。花期は6~7月、愛媛県と高知県、九州に分布。和名は発見者の渡辺協氏への献名。
これも希少な野草でした。



白いウチョウラン。



ハルシュウメイギクとありました。
春咲きシュウメイギクとも。 北米原産の野草とのこと。


ウチョウラン、ワタナベソウの展示状況。

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6月の昭和記念公園の花 2

2010年06月21日 | 花・植物

昨日と同じ湿地のアジサイとハナショウブを別角度から



手前のアジサイにピントを合わせると。



ガクアジサイの中心部のブルーがいい色でした。



アジサイの群生



そして定番の水辺のベンチで。 いつもの猫はいませんでしたが、中高年の休憩スポットで人気。

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6月の昭和記念公園の花

2010年06月20日 | 花・植物

梅雨の季節の花を求めて、今日は昭和記念公園に。(6月20日)
花木園横の湿地はアジサイに囲まれ、蓮や花菖蒲の乱舞。


花菖蒲は種類が多く、名板が立てられていましたが、覚えるには根気がいるようで諦めました。


桜色の花菖蒲。


蓮の花。  早朝に咲き、昼には閉じるということだが、残念なことに開花も閉じるのも見たことがない。


こちらは睡蓮。 蓮とは種類が違うとのこと。  アヤメやカキツバタ、ハナショウブと同じようにややこしい。

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国立近代美術館の帰りに

2010年06月19日 | 風景

3月21日に国立近代美術館に行き、工芸館の作品は紹介しました。  ただ、美術館本館の作品はまだ整理しきれていないので、追って紹介したいと思います。 で、帰り道で撮った写真が若干ありましたので、賞味期限を過ぎましたが紹介したいと思います。
皇居北の丸公園は初めて来たのですが、緑濃い、広々とした公園でした。


日暮れ前なので、芝生に木陰がバーコードのように延びて。



武道館を過ぎ、田安門を出ると牛ガ淵。  土手の草花です。


桜は一、二分咲きの頃でした。



地下鉄に乗り、JR中央線との乗換え駅であるJR中央線中野駅に。
桁の錆びとペンペン草に風情を感じました



立川駅に戻ってきて、バス停に向かう途中、
モノレールの線路上の月と、夕暮れのブルーが美しい。

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お台場~レインボーブリッジ~芝浦の船溜り その6

2010年06月17日 | ぶらり探訪

レインボーブリッジの芝浦側エレベータを降りて、JR田町駅に向かって歩くと、芝浦の船溜りに出会います。



運河の幅が広くなっていて、海側には羽田空港と連絡するモノレールの高架が走っています。



神田川の船溜まりはほとんどが屋形船でしたが、ここは釣り船や台船が多い。 

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お台場~レインボーブリッジ~芝浦の船溜り その5

2010年06月16日 | ぶらり探訪

六番台場が近づいてきました。



六番台場は木々が覆い茂っており、立ち入り禁止になっているように見えます。



歩道に入り、約600mほど歩いてきました。



アーチ中央部で海抜高52mです。 歩道は日陰で、風が強いため、涼しい。



芝浦側に来ました。 水先案内の船の溜まり場です。 品川駅付近のビル群と運河が特徴的です。



真下を見ると野球の真っ最中。  

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お台場~レインボーブリッジ~芝浦の船溜り その4

2010年06月15日 | ぶらり探訪

レインボーブリッジの歩道。
レインボーブリッジが歩いて渡れるとは知りませんでした。  実際はこのようにプロムナードと呼ばれる歩道があり、ジョギングを楽しむ人もいました。



構造です。 



三番台場が眼下に。



行き交う船と六番台場。



海浜公園の水上バス発着場。  後方の変わった建物はフジTV



中央右の細長い防波堤は鳥の島。   この位置で、海抜41mほどです。

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お台場~レインボーブリッジ~芝浦の船溜り その3

2010年06月14日 | ぶらり探訪

台場への物資輸送に使っていたと思われる小さな桟橋。 水鳥が羽を広げていた。(乾かしている?)



桟橋からの引き込み口。  ここでも肌焼きの人が。







 史蹟を表示する石碑。 さすがに趣きがあります。


昔は、都でなく東京市。
 

三角点の石標もあり。

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お台場~レインボーブリッジ~芝浦の船溜り その2

2010年06月13日 | ぶらり探訪

台場公園編



江戸時代、黒船来襲に備えて品川沖に築かれた砲台がお台場です。 現在、三番台場と六番台場が残っています。
この写真は台場と海浜公園を結ぶ防波堤の道から海浜公園側を見たものです。  



反対側からレインボウブリッジを眺めたもの。



台場公園の概要説明です。



台場の中は窪地になっていて、結構広い。



中央の柱基礎は陣屋の跡。  中央右の防空壕のような穴が弾薬庫跡。



江戸時代の埋め立て工事は大変だっただろう。  土は品川の御殿山を崩して使ったらしい。 そういえば、江戸時代の浮世絵で御殿山の観桜と浜の潮干狩り(平成22年6月1日の記事http://blog.goo.ne.jp/te-reo/preview?eid=d88ccfe0177db8b04907b79220c62018&t=1276441397125)が描かれているが、御殿山を崩す前は海近くまで御殿山が迫っていたのだ。 今は京急やJRの線路が通っている。http://blog.goo.ne.jp/te-reo/preview?eid=7e008a78e9af09f3698700134a7bb2b3&t=1276441108139  



中央の構造物は説明によると、かまどで、江戸時代に造られたものではないとのこと。 



この砲台基礎も、江戸時代に築かれたものではないとのこと。 では何のため、いつごろに造られたのかは説明がない。



香港の九龍島にあった砲台を思い出しました。
http://blog.goo.ne.jp/te-reo/preview?eid=d9fff7ea916ff7cd75d262aa6c71464f&t=1276440771413



前に見える島が六番台場。  中央左の高層ビル群は品川駅近辺のビル。



レインボウブリッジ越しに東京タワーが見えます。



なお、台場公園からカメラにPLフィルタを着用し光の反射を抑えています。

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