光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立博物館(2012.6.3) 浮世絵 葛飾北斎 岳亭春信

2012年06月13日 | アート 浮世絵・版画

 東京国立博物館のシリーズに戻ります。

北斎の浮世絵「詩歌写真鏡 在原業平」

古今の詩歌からの絵解きが必要な、江戸の文化人向けの絵です。
とりわけ、この在原業平は、難しく、たどり着いたのが次の解説。
(三井記念美術館で開催中の「北斎展」(ホノルル美術館所蔵)の図録より)

「伊勢物語」は主人公が在原業平とされるが、その45段に「秋風吹くと雁に告げこせ」という歌がある。 「雁の使い」とは手紙の意であるが、・・・略・・・能の「砧」では、辺境の地に囚われの身になっている蘇武の夜寒を按じて、故国の妻子が高楼に登って砧を打ったという挿話が語られる。  本図はこの能を絵画化したもので、雁-蘇武-砧という複雑な連想がはたらいている。」

 

 

この絵は、分かりやすいし、面白い。  ゴーギャンのタヒチの絵と頭のなかで比べたりします。
前の絵もそうですが、当時高価だったベロ藍(プルシャンブルー)が効果的。

 

 

 大阪の絵師 岳亭春信の作品もレベルが高い。

 

 

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