カードキングダムブログ
全国チェーンのカードゲームショップ、カードキングダムです。
 



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最近、DMや遊戯王のユーザーが、大人、子供ともに増えてきて、「親子でカードゲームをプレイする」人たちが、またまた増えてきています。

同時に、カードキングダムホームページの読者層も、第何代目かわかりませんが・・・新しく、
「最近見るようになりました!」
という方々が増えてきている様子。

どうやらユーチューブへ上げている動画辺りから辿ってきて、当ホームページをご存知になる方も増えているようです。時代は動画ですなあ。

そうした「最近のおやじデュエリスト様」と見られる方から、メール投稿欄にお便りを頂きました。ちょっと長い返事になったので、こちらで記事にしてみたいと思います。


戦力均衡用? (子供に負けたくないパパ)
 
2008-01-13 11:16:45
 
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。

最近、息子のデッキが妙に戦略的というか子供っぽくなくなったなと思っていたのですが、こちらのHPに秘密があったのですね。

で、今回の26弾ですが。ムルムル・エルカイオウ・ダイヤモンドソード・・・ってバイオレンスエンジェル?モモタロウとアモンドラゴン・・・ゴンタも欲しいな・・・ビクトリーソウル?ビューティシャンにリメンバー・・・。

確かに、白凰様のデッキが一番弱いのでなんだかなーとは思っていたのですが。商業的にもよく練られていますよね。

子供と遊びながらこんなことを考えるって、大人っていやですよね(笑)

 

ようこそ!親子デュエルの世界へ!
いやいや、そうして子供達と同じものを遊び、共通言語となるコミュニケーション・ツールを得た上で初めて、

「子供達に通じる言葉で『大人の考え方』を伝えていく事が出来る。」

と思います。

僕も、子供達に説教する時は、よくカードを例えに話します。

「コンボの中心になるカードだけが偉いんじゃなくて、サポートカードが無いとデッキは動かないだろう?
【ボルメテウス武者】と【サイバーブレイン】、どっちの方がより沢山のデッキに使われてる?
別にフェニックスやドラゴンばかりが偉いんじゃない。
【サイバーブレイン】や【ミスト・リエス】、あるいは【ダンディ・ナスオ】で良いじゃんか。
自分のできることを、自信もって出来るようになれば良いんだよ。」(俺は仮面ライダー響鬼か)

子供達の理解しやすい言葉、例えばカードやゲームに例えたりした方が、まちがいなく通じやすいんですね。

普通の大人は、子供達に通じやすい「彼等の言葉」は持っていません。

でも、DMや遊戯王をプレイしている大人達は、そうした所から、限りなく子供達に近づく事ができると思います。

これは、素晴らしい事だと思いますね。


『確かに、白凰様のデッキが一番弱いのでなんだかなーとは思っていたのですが。商業的にもよく練られていますよね。

子供と遊びながらこんなことを考えるって、大人っていやですよね(笑)』

との事ですが、DMを商業的に良くできている、と評価できるという事は、

「少なくとも、いい加減な商品ではない」

と安心できますよね。

ちょっと脱線します。

プラレール、レゴ、シルバニアファミリー、玩具業界でも所謂“定番”と呼ばれるものがありますが、それらは、我々大人がそれで育ち、多くのものを得てきた実感を持っている、「長く続いている安心できる商品である」という共通点があります。

そうした“定番”が、ここ数年業績を伸ばし続けているという、興味深い話があります。

例えば、株式会社エポックは、ここ数年前から『脱キャラクター路線』(テレビアニメ等のキャラクターを使わない商品に力を入れる)に踏み切り、“定番”を強化しているようです。

エポックの代表的な商材に“シルバニア・ファミリー”(動物の人形を使ったドールハウスのシリーズ)がありますが、これが現在、順当に売り上げを伸ばしています。(海外市場も広がっていますが、何より国内需要の伸びが凄い。)

シルバニア・ファミリーは、1985年に発売し、メインターゲットは3歳~7歳辺りの商品。

これで育った子供達は、現在20代後半に差し掛かります。

すなわち、早い人はそろそろ、自分の子供が幼稚園です。玩具店に行き、自分が子供のときに買っていた“シルバニア・ファミリー”を見かけたなら、安心して子供に買い与えるでしょう。(近年CGアニメも製作されましたが、直接的なブームの再来理由は、こうした世代に受け継がれたためだと考えられます。)

これが最初の世代ですから、シルバニアのブームは多分、これから本格化すると思われます。

トミーのプラレールが売り上げを伸ばしたのも、3、4年前にしきりにニュースになっていましたね。これも同じような理由だと考えられます。

キャラクターでは、“仮面ライダー”、“ウルトラマン”。お父さんが子供のころ見ていたものが、今の子供に受け継がれています。

ケロロ軍曹が流行ったのも、パロディのネタを父親が解説できるから、という側面も見逃せません。親子のコミュニケーションにもってこいだったのです。

玩具業界の他の色々な商品も、そうした「現在30~40代の人たちが、子供のころ好きだったもの」で、今もなお生き残っているものが元気になっているようです。

対して、“カードゲーム”は、一時のテレビゲームのように、

「今の子供達に支持される、全く新しい物」

です。

これが世代間のギャップになってしまわないよう、親子でカードゲームを楽しめる人達がもっともっと増えて欲しいと思います。

そうしてあと15年生き残れば、カードゲームも初めて“定番”となりえるでしょう。

DMの第一話、切札勝利から勝舞へと、父のデッキが受け継がれる。そんな日がきっと来ます。

そしていつの日か、“プロデュエリスト制度(エンターティメントとしての)”“海馬ランド”も本当に作られればいいなぁ・・・とか夢想したり。(笑)

(権利問題から“海馬ランド”は無理でしょうが、ある程度メーカーの垣根を越えた“カードゲームランド”は作れるかも?!)

僕もそのときには、今以上に夢のある仕事をしたいですね。



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