最近、株式会社ブシロードの木谷会長(正確には“元会長”だし今は“社長”だが、ご自身に許可をもらったのでもう“会長”で通すw)は、
ご家庭でお子様達に遊戯王のDVDシリーズを見せているらしい。
結果はすぐに現れた。
お子様達は語尾に「~デース!」と付け始めペガサスと化し、チラシを切った紙を持って、「僕のターン!!」と叫び始めた。
テラ英才教育!
三つ子の魂百まで。木谷会長のお子さんは、今からもう、後継者として大器の片鱗を見せているのかっ!
いや、真面目に考えても結構頼もしい話なんですけど。何しろ僕は、日本のTCG市場はこれから更に成長し、テレビゲームに続いて世界に通じる大きな産業になると考えていますから。
今後50年闘う事を考えるなら、
「日本初のカードゲームメーカーとして発足した“ブシロード”という会社の社長が、子供と一緒に遊戯王を楽しんでいる。」
と言うのは、何か象徴的なモノを感じませんか?
さて、そんなわけで今回は、先日デジタルハリウッド大学にて行われた、木谷会長・中村聡(遊宝洞http://yuhodo.jp/テストプレイヤー募集中)・榎本温子さんのトークイベント、「TCGの未来を語る!」から、木谷会長の言葉を一部抜粋し、“ブシロード”という会社で木谷会長が何を成そうとしているのか・・・・いや、この業界で何を起こそうとしているのかに、迫ってみたいと思います。
○TCG市場が大きくなるのは必然である
木谷会長「いま現在、30代前半の人達、いわゆる団塊ジュニアが小学生の頃、ファミリーコンピューターが出ました。」
「その子達が、中学、高校生の時にPCエンジンやスーファミが出て、経済的にも独立した社会人になった頃、プレイステーションが発売します。この辺りが、テレビゲーム市場の一番大きかった頃です。」(この後一応、DSでの今年の景気にも触れる)
プレイステーションが発売したのは、1994年12月3日。木谷会長は、この辺りに、“現在人気のあるコンテンツの原型”の集中を指摘する。
「エヴァ、サクラ、セーラームーン、ときメモ等、今も名前が覚えられている大きな作品や、今現在流行っているものの“原型”には、93~97年作品が多い。全て、多数派である“団塊ジュニア”が推した作品です。」
さて、この話は、後から効いて来る。ここからがカードゲームの話だ。
「MTGが入ってきて、2000年ぐらいまでカードゲームが盛り上がっていきました。数々のメーカーがTCGに参入し、2004年ぐらいまでに淘汰されていきました。」
今のユーザーには解り難いかも知れないから、ちょっと補足しておこう。
2000年から2004年ごろ、確かに、本当に色んなカードゲームが出た時期があった。
そのほとんどが、全く売れずに、あるいはメーカーの一方的なサポートの打ち切りで滅んでいったのだ。
「(淘汰が終わった)2004年末で、そこそこ売れていた物(メーカー出荷額2億を超え、商売として儲かっていた物)と言えば、98年に出た遊戯王、97年から続いていたポケモン、2002年に出たDM、高校生以上向けは、MTG、アクエリ、ガンダムウォーぐらいだったでしょう。」
「今現在もなお、子供向けの4番目のゲームは、色んなメーカーがチャレンジしていながらも、成功していなません。」
この辺りの話は、僕も再三に渡って木谷会長に訴えていたことだった。
子供向けTCGには、もう一つの柱が欲しい。(ラジオで言っていた子供内ブーム3本柱結界理論)
“ブロッコリー”という会社の枠組みでは、“子供向け”を作ることの無かった会長(あくまで会長がいた頃の。今のブロッコリーには“リボーン”という、今現在ナルトより人気のあるコンテンツがある)が、いよいよ子供~大人の総括的なTCG市場を視野に入れ始めたのか。
「そうして淘汰されていった、2004年が業界の“底”であったと考えると、TCG業界はこれから伸びると考えられます。」
一拍置いて、会長はその根拠を説き始める。
「99年、2001年当時の、遊戯王最大ブームの時に、ブームの中心、小学生だった人たちが・・当時は10、12才ですか。今現在、あれから7年経って、丁度大学生、社会人になっている。そして、今、帰ってきているんです。」
この「帰ってきている」と言う話の根拠は、会長が懇意にしている幾つかのカードショップでの動向、そして会長自身、時折チェックしている“ニコニコ動画”での遊戯王の人気ぶりからだ。
ご存知の通り、僕は重度のニコニコ動画ファン、ありていに言うとニコ厨だ。
僕はここ数ヶ月、会長と合うと、ニコニコ動画の動向について熱く語ってきた。
僕(池っち店長)「遊戯王で育った10代後半、20代前半が、落ち着いたとき周りを見渡してみると、“遊戯王的なもの”の後継は何もなく、“遊戯王”が今なおオンリーワンである事に気付いたようなんです。
そして再評価、再消費されるコンテンツとなった“遊戯王”には、ガンダムと同じように“新規ファン開拓の為のコンテンツ”と、“それで育った大人向きのコンテンツ”両方が求められると考えます。
だから遊戯王ファンの皆には、
『遊戯王を変えたければ、お前等がコナミに入社しろ。ガンダムはバンダイに入社したファンが育てていった(むろんバンダイという器があってこそ)んだぞ。』
と言ってるんですけどね。(笑)」
こういった話をずっとしている。
会長も、そうした“動き”を感じ取っていたらしい。だが、会長の凄いのはここからだ。
「これから2、3年、最もカードゲームに求められる物は、遊戯王で育ったプレイヤーがカードゲームに求めた物、ドラマ性やアクション性であるかもしれません。(会長のプロデュースしたプロジェクトレヴォリューションは、そうしたアクション性を組み込んでいる)
D0が真逆の需要に適していると考えるならば、僕はもう一方(遊戯王的な方向性)のゲームも作ってみたいと思いますね。」
「そう考えると・・・DMで育ったプレイヤーが、今後高校生、大学生になって、システマチックなゲームに対する需要が伸びて来る事が予想されます。ならば今度は、D0のようなゲームの需要が伸びるでしょうね。」
こうした“未来予測”の視点は僕には無かった。やはり、
「情報を整理し、予測し、プロモーションのシナリオを組んで新規コンテンツを立ち上げる事が出来るのが、プロデューサーの業」
なのだなぁ。
この後会長は、「キャラごちゃまぜTCG(リセやプロレヴォやレンスト)がなぜ受けるか」「なぜTCGは、オリジナルキャラ物が強いのか」といった話にも触れ、さらなる未来予測として、「それに対するゆり戻しもありうる」と発言するが、それについてはまた別に書きたいと思う。
「このように、カードゲームで育った層が、カードゲーム市場に帰ってきている。
その上さらに、下の層のブームが今もなお続いていて、中心は今も遊戯王、DMであり、次々とユーザーが参入しているのだから、これは膨らむ一方。
遊戯王のユーザーが18才になること、DMのユーザーが18才になること。これは業界的に、大きなインパクトがある事です。(また、そのチャンスを生かさなければならない)」
「現在、数え方にもよりますが、カードショップの数は日本に400店前後あると考えられます。
そうしたカード専門店の、一ヶ月の平均売り上げ高は、約200万円。(都市部は一千万を越える店があるので、これはあくまで平均です。)
全国だと一ヶ月で8億。年間96億。
パック売り上げが全体の半分と考えると、48億。
50億円前後がカードショップで消費されている新品の売り上げと推測されます。」
「これだと、まだ少ないんですよね。メーカーが気にする数字ではない。
ですが、これからの動向によって、ショップの売り上げは月400万に上がると僕は見ています。そうするとバックの消費額も大きく変わってきますね。
そして、店の数そのものも増えます。なぜなら、カードゲームショップは、立ち上げるのにもっともお金がかからない商売の一つだからです。」
「ちょっとした飲み屋を作るにも、3千万、4千万円掛かります。書店でも3千万ぐらい。
しかしカードショップは500万ぐらいで作れてしまう。
つまり、いま現在店を出しているところも、ちょっと儲かったら2店目、3店目を作れる。
そうした理由から僕は、3、4年後をめどに、カードショップが1000店ぐらいになると見ています。このころには、各メーカーからのカードショップ向けの出荷額が百億を超えるでしょう。あくまでこれがカードショップ向けだけなので、全体ではもっといくでしょうが。」
「数が増え、売り上げが上がってくると、メーカーも専門店を無視できなくなる。そうなってくると、ますますカードショップ向けの商品も開発されてくる事になるでしょう。」
これは、実感として感じているお店も多いのではないだろうか。
カードショップ向けに作られているカードゲームと、一般玩具流通向けのカードゲームは、インフラ、サポート体制の質が全く違う!
一年後の大会予定を出し、ジャッジの登録を運営し、次々に大会イベントを打ち出し、「とにかくこのカードゲームで楽しんでもらえる環境を!」とインフラに力を入れまくっているメーカーと言えば、まず、ブロッコリーが上げられる。
しかし僕はもちろん、単純に、「ブロッコリー偉い!」と言うつもりは無い。これは、ブロッコリーの商品を扱う小売の多くが、カード専門店であったことからの、当然の帰結なのだ。
メーカーの動向には、外回りの営業からのフィードバックも大きいが、その営業の出かける先がカード専門店であったのなら、「専門店向けのサービス」を考えるようになるのは当然だろう。
玩具メーカーの営業さんも、「玩具店とカード専門店は、価値観も顧客の動向も全く違う」とは感じている事と思う。
つまり端的に言ってブロッコリーという会社は、カード専門店と常に共にあった、稀有なメーカーなのだ。
もちろん、他のメーカーでも、タイトルごとに言えば良いサポートが成されている物もある。
DMもオフィシャルにコラムがあったり、Q&Aも頑張っていたりするし、イベントも充実している。
バンダイでは、ガンダムウォーのサポートは他と一線を画している。(だから僕は、DMやガンダムウォー、ポケモンが商材として好きなのだ。)
どれも、カードショップでの大会が多く行われているタイトルだ。だからこそ、インフラの整備が充実してきたのだろう。
こうした、
「メーカーがインフラを整えて、大会等を行ってもらう事を前提としたカードゲーム」
が多く開発されるようになれば、ますますカード専門店の必要性は高まってくる、と木谷会長は予測する。
「そうして国内で、専門店の充実、商材の完成度が高まれば、次は世界です。
実は、トレーディング・カードゲームを作っているメーカーは、日本とアメリカにしかないんです。(カードゲームの需要は世界的にあるにも関わらず)
そういう観点からも、世界に打って出るにはうってつけの商材と僕は見ています。」
実績のある実業家である木谷高明氏には、ブロッコリー退社後、数社の企業からオファーがあったという。(今も顧問等でどれだけの企業に関与している事か?)
しかし、氏は、独立して新会社を立ち上げる道を選んだ。
しかも、日本初の、
「カードゲームを作り、広める為の会社!」として、“㈱ブシロード”を立ち上げたのだ。
これだけで、各業界に対する衝撃があった。
「あの“実業家”である木谷高明が、自社事業として選んだ以上、カードゲームにそんなに勝算があるのか。カードゲームにはそんなに未来があるのか。」
と。
ブロッコリーという“カードゲーム専門店と共に歩んできたメーカー”の企業の会長という立場で、常にトライを続けてきた木谷会長は、
「何度も新しいカードゲームを立ち上げ、特にここ最近は連続して成功させた自分には、他には無い“カードゲームを立ち上げるためのノウハウ”がある。」
と自負する。
新しい舞台である“ブシロード”で、木谷会長が何を生み出すのか。いや、言い方が悪いが「何を企んでいるのか?」(ニヤリ)
今後の動向も楽しみなところだ。
まずは12月7日開催の新作ゲーム発表会(http://bushiroad.com/)に行くべきかな?
発表会自体、かなりショーアップされたライブになる予定と聞いた。
ブシロードの新しいカードゲームのキャラクターって一体何なのか・・・アレとか、コレとか、
「そりゃ買うよ!買えばいいんだろぉがああぁぁああ!!」
という物ら・し・い・ですよ?!(無論俺は、実際にプレイしてから応援するかどうかを決めるが!)
製作は手間だわ稼働に電気代かかるわ果たして商品として売れるかと言ってまぁたぶん売れないだろうと、採算とれそうにない物ですがやっぱり遊戯王のアニメ見た人なら誰でも憧れるものですよね。
視覚的におもしろさを伝えるという意味ならば単にビデオ録画よりも派手でわかりやすいので世界に一個くらいあってもいいかなと私は思うんです。
ただ単におもしろいだけじゃなくてカードゲームを知らない人が見てもかっこいい、害毒にしか思っていない人がみてもすばらしい、きれいなど思ってくれるだけで世論は変わってくると思いますよ私は。
将来の夢はデュエルディスクを作ることです!
一般人の参加は大丈夫でしょうか?
http://bushiroad.com/
お子様へのお土産として、遊戯王シングルをお買い上げいただきました。
「池田さん、遊戯王の昔のカードあります?」
「当店を舐めてもらっちゃ困りますよ!原作で活躍したカードですな?なんでもござれ。」
「ええとですね。何だったかな。確か【暗黒騎士ガイア】。」
「・・・シヴィですね。ええと・・・なんと激レアのレリーフ版【ガイア】がありますが?あとウルレアと銀レアと・・・」
「じゃあ、一番高いの。」
「この金持ちめ!他には?」
「【ブラックマジシャン】と・・・」
「定番ですな。」
「【時の魔術師】、【ブラックマジシャンガール】【デーモンの召喚】、【ブルーアイズ・ホワイトドドラゴン】【ワイバーンの戦士】【聖なるバリアミラーフォース】【レッドアイズブラックドラゴン】【トゥーンブルーアイズホワイトドラゴン】・・・・・」
「・・・どんだけ憶えたんですか!!」
「あと、この【エグゾディア】のセット下さい。」
「・・・・会長が欲しいんじゃないでしょうね?!」
「いやいや。あくまで土産ですよ。子供用に!」
いや、アノ目は疑わしい。シングルコーナーをみている会長は、土日にやってくる子供達と同じ目をしていた。
つるさんへ
ホントですね。僕から伝えておきたいと思います。
ポケモンについては、僕が詳しくないのでなんとも。良さそうとは思うのですが、ろくに知らずに批評できないので。
tadaさんへ
申し訳ございませんが、文章にまとまりがなく、誤字脱字が多すぎて、文章として全く論旨が伝わらない内容なので、削除させていただきました。
何か良いこと言ってそうなのに意味不明。よかったらご自分でチェックしなおして、もう一度書き込んでみて下さい。
自分は今はD-0、遊戯王、DMと
カードゲームを3種類やっているのですが
もしその新しく出る
カードゲームがおもしろく、
是非やるべきカードゲームだとしたら、
とてもお金が足りません。
企業側から見るとほんの少しの売り上げが、
ユーザーにとっては結構大きな負担ですよね。
故にカードゲームには手軽さが自分は欲しいです。
カードショップが増えたりすれば
馬鹿にするものも減るだろうし、喜ばしいことです。
益々発展することを願いたいです。
・D0作者が作るカードなので、人気に拍車をかけるはずなので、やるやらないにかかわらずうれしい。
・他国でカードを買うと高くてお土産にしにくい。地元の人も、始めにくいはず。国内に工場があれば安くなると思うから作ってほしい。
・新弾は、世界同時発売だといい。言語が違っても、これがクリアできればデュエルできる。
高校になった今でも、クラスでカードの対戦したり、深い戦略を立ててデッキを煮詰めたりと、子供の頃とはまた違った遊び方で遊んでいます。
これは、テレビゲームにはないカードの魅力だと思います。
カードのイラストも、かなりきれいで、集めて眺めるだけでなんともいえない気持ちになります。
青眼の白龍を当てたときは一晩中眺め続けていたりしたこともあったりwww
だから、今度のカードはどんなものになるか
すごく・・・楽しみです・・・
イラストデザインはカッコいいといいですね~
自分もカッコいいものが大好きですからwww
これからもカードが愛され続けていくことを願ってます。
長くなってしまいサーセン
PS.将来の夢はカードショップを開くことです。
私達もデュエリストの誇りをもたなければ、
と思います。
たとえば、
カードの万引きやサーチをしない、
大会では公式ルールを守る、
人のカードを取らない、
人としてやるべきことはちゃんとやる、
ズルをしない、
など。
まだまだできていない人、守ろうともしない人、
たくさんいます。
当たり前のことなのに。
カードゲームを悪いものだと思い込む人がいるのは、
こういう人たちを野放しにしてしまうからです。
私は、カードゲームが悪いものだと、誤解されるのは
嫌です。
だから、せめてこういう人たちを見かけたら、何か
するぐらいのことはしたいと思います。
偉そうなことを言ってしまって、すみません。
それと、つたない文ですみません。それでは。
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