流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

低落差用水力発電機器として開発しましたオープンクロスフロー水車のランナ(回転する羽根)の詳細3次元図です

2017年06月15日 | 再生可能エネルギー発電タービン

農業用水路の落差工など落差1m程度の低落差の場所で、安定した水力発電を行う事の出来るオープンクロスフロー水車の羽根部(ランナ)の形状詳細は次の3次元CAD図のようになっています。

回転する羽根ランナの外観は、一般のクロスフロー水車のランナとあまり変わる点はありません。

ただこの水車の用途として低落差ですが大流量の地点を使ってある程度の発電量を確保するために、大流量を飲ませるランナは直径が非常に大きくて横に長い大きさを持つのが特徴です。

よってランナは薄板構造でも全体強度が充分なものとなるように設計を行い、ランナ重量が過大となることを防いでいます。

ランナ重量が重過ぎると両端の軸受けの負荷が増えて軸受け寿命が短くなりますが、水車発電機は連続運転を行いますのでメンテナンスを考えて軸受け寿命は長めに設計します。

ランナの周りにある機器は、ランナ回転動力を発電機まで伝える動力伝達機構部です。動力伝達と同時に増速機にもなっています。

<今日の流れ>

この2年間ほど色々な特殊タイプのドローンを設計してきましたが、最近は一般的な電動ドローンの設計を強化するように進めています。

一般的な電動ドローンでも飛行する機械ですから、現在の普通の飛行機と同じように飛行性能、安定性、飛行時間、安全性に関する設計は今後益々重要で必要な分野となり、それを進めていくための飛行する流体機械としての技術開発が大変多くなるでしょう。

その中でも既に普及している電動ドローン既存機の飛行性能改良設計、安定性改良設計、飛行時間改良設計、安全性改良設計の需要に対応する流体機械設計屋としての弊社の開発設計体制を最近は強化していっています。

ラジコン機器ベースのドローンから、産業機械としてのドローンへとドローン全体設計の方向が変わりつつあり、それに伴い弊社のドローン開発設計の役目が増えてきたと認識しています。

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