青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

甘くてレアなチョコバナナ

2017年11月16日 17時30分00秒 | 秩父鉄道

(レアキャラ登場@7403レ)

秩父と言えば、デキの牽引する石灰石の貨物列車。秩父にはどっちかっつーとSLよりデキ貨物の撮影を楽しみに行っている感はある。順光側の秩父方面からやってくる朝の1便(7104レ)を期待してたんだけど、やっぱり日曜日は影森便はウヤになることがほとんどみたいですね。気を取り直して返空の下り7403レを待つべく子供と展望台の上で待っていたのですが、「あっ!黄色い機関車!」と子供が叫んで末野のカーブを回って来たのがデキ502。このカマだけは秩父リバイバルカラーの黄色にマルーンの帯を締めたちょっとかわいらしいカラーリングになっていて、ファンからは「チョコバナナ」の愛称で親しまれているレアキャラ的な存在になっています。


デキは波久礼の駅を過ぎ、ゆっくりとカーブを回って山の北側へ。こっからだと矢那瀬のストレートを上から俯瞰する事も出来るんだねえ。秩父の山から切り出された貯木場の脇を行くチョコバナナ。奇跡的にこの時はR140を通る車がいなかった。


金尾山と河岸段丘の紅葉を眼下に。山の下から風に乗ってデキとヲキの奏でるジョイント音が聞こえて来ます。何度も秩父に来ているけど、チョコバナナを撮影するのは実は初めてだったりする。ブルーのカラーリングが正調の秩父のデキですけど、たまにはこんなネタモノも悪くないですね(笑)。


川面の踏切を過ぎ、樋口方面へ。関東平野と秩父盆地を隔てる外秩父の山々を割って流れる荒川の流れ。古くから秩父往還の難所と言われたこの辺り、特に波久礼駅の北側にある桟道の周辺は、切り立った崖が荒川に迫って道もなかったため、鉄道が開通するより前は馬を船に乗せて越えていたそうだ。


石灰で白く汚れたヲキの空車20車を牽引して、チョコバナナデキが武州原谷を目指します。こういう「レアキャラ」みたいなものに子供は目がないので、早速「もう一回撮ろうよお」とせがまれたのだが、原谷に向かって行ったと言う事は当然積車でまた三ヶ尻へ戻るはずなので、そのスジを追ってみようかな。7404レあたりか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする