日本の風景 世界の風景

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扇端の井戸水

2007-07-08 | 世界地理
扇端集落は地下水を利用
扇状地の末端では地下水が浅いので、生活用水を簡単に汲み上げることができる。井戸は、最初は「つるべ井戸」、次に「手押しポンプ」、現在は「電動ポンプ」による戸別水道へと変化してきた。

つるべ井戸はおけを2つ用意し、屋根の天井の滑車を通るひもでつなぎ、一方で井戸水を汲み、他方のおけを空にする。水を汲んだおけを引き上げると、空のおけは井戸に届いて水が入る。このくりかえしで水を汲む。井戸の周囲の4本柱と高い屋根が特徴的である。明治末およそ100年前まではどこでも見られた。

次は手押しポンプ。10mの深さの水までなら、手押しポンプで汲み上げることができる。つるべ井戸よりは簡単に水を汲み上げることができる。

そして、1960年代に、電動ポンプが各戸に普及した。電動ポンプが井戸から水を汲み、必要な配水場所に水道を引くことができる。公営水道のない集落では、今でも電動ポンプによる水道が使われている。井戸から自宅まで水を運ぶ苦労がなくなった。(2004.10)






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