日本の風景 世界の風景

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スロバキア共和国   Slovak Republic

2007-08-31 | 世界地理
1993年にチェコ・スロバキアから分離独立
ドナウ川がスロバキアの首都ブラチスラバを通り、そこから下流ではスロバキア・ハンガリーの国境を流れ、ハンガリーの首都ブダペストへ流れる。
スロバキアは、ドナウ川でつながるハンガリーに支配されてきた。1918年にオーストリア・ハンガリー帝国が崩壊、チェコスロバキア共和国がつくられた。
第2次大戦後はソ連の強い軍事的圧力を受け、1960年にチェコスロバキア社会主義共和国になった。反ソ連の気運が強く、1968年にはチェコで自由化要求運動が起こった(プラハの春)が、ワルシャワ条約機構軍の軍事圧力のため、元の社会主義に戻った。ソ連崩壊から3年後、1993年にチェコとスロバキアは分離独立することができた。

スロバキアはスラブ(東ヨーロッパの白人)を語源とする。そのスラブは西ヨーロッパではslave(奴隷)に由来する。古代ローマにおいて、スラブ人が捕らえられて奴隷として使われたことがある。
しかし、東ヨーロッパのスラブ語では、スラブとは「栄光」の意味であり、奴隷の意味ではない。




2004年にNATOとEUに加盟
スロバキアは独立後、NATOに加盟した。軍事的に親ロシア(旧ソ連)路線を捨て、アメリカの同盟国になったことであり、ロシアの国際軍事戦略は大きな変更をせまられた。
スロバキアがEUに加盟すると、先進資本主義国の企業が進出しやすいように、優遇税制を適用した。さらに工場の立地条件を整えた工業団地を用意した。スロバキアは政治が安定し、労働賃金も安い。国際河川ドナウ川がハンガリーとの国境を流れ、ウィーン、ブダペストなどに船舶輸送ができる。また、ドイツでマイン・ドナウ運河を利用すれば、ライン川を利用して大西洋への船舶輸送も可能である。
日本からスロバキアには松下電器、ソニー、矢崎総業などが進出した。ドイツ、オランダなどの企業もスロバキアに進出した。


ブラチスラバのドナウ川









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