まだあげそめし前髪の 林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に 人こひそめしはじめなり
春にこの可愛らしい花をみると、決まって島崎藤村の
“初恋” この詩が思い浮かびます。
この林檎の花のはなびら と “まだあげそめし前髪の”
の一節が私のなかで重なるのです。
なんとなく・・・・・
“さくらの花” を姉としたら “りんごの花” はまだ少女の妹として
勝手に位置づけてしまいました。
今日、4/7は入学式が多かったようです。
街をあるいていたら、新小学、中学生、そしてちらほらと新高校生も。
母親と連れだって、共に装いも新ため(改め)歩いているのが目立ちました。特に中学生の男の子たちは、まだどこか幼さなさがあるのにその成長を見越してなのでしょう、着ている制服は体の一回りも大きいのが微笑ましく、表情も母親と一緒なのが照れるのか、或いはこれから突入する思春期への期待と不安からなのか、そんなには嬉々とはしていなくてなんとも中途半端な様子が新生活の出発を感じさせてくれます。
それは我が子もそして自分も通って来た道、振り返ってみればその時々は意識はしていなかったけど、やっぱり一生懸命だったんだなあと、思い起こされ、どこか胸がキュンとなってきて がんばってね!と心の中で思うのです。
そしてもうひとつ・・・・・子供たちはもちろんその母親たちもみんな若くっていいなあ・・・・ってね!