おやじの独り言

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医師に関わるニュース

2006年03月29日 08時20分13秒 | Weblog
人工呼吸器の取り外しに同意していなかったと言っていた家族が、同意していたと自宅前に張り紙をしたとのニュースがあった。

回復の望みがないとは言え、延命治療を止めて消極的にではあっても死に至らせる判断をするということは、つらい決断であろう。身内の死をそういう形でもたらせることに、少なからぬ後ろめたさもあるものと思われる。

そこへ、いきなり沢山の報道陣が押しかけて、あなた家族として同意したんですか、どうなんですか、と聞かれれば、嘘の一つもついてしまう気持ちもわからないではない。

そもそも延命治療って何なのか、明確に答えられる人はいるのだろうか。もしも自分が医師になっていたら、この外科部長と同じ道を、結局は選んでしまっているような気がする。

もうひとつのニュースでは、医師の過失は認めても、過失が死にいたる原因とはいえないとして、業務上過失致死罪については無罪との判決である。カルテの改ざんをしているなど、道義的にも許されるものではないだろう。仮に過失ではないとしても、検査をすれば解ったであろう病状判断をできなかった注意義務を怠ったことについては、真摯に反省と謝罪の意志を示すべきだろう。罪を逃れることが第一、のような印象を受け、不愉快であった。

真面目で患者や家族のことを真摯に悩む医師ほど、今の法律では違法とされる領域に踏み込まざるを得ないような状況は、早くなんとかしてもらいたいと思う。

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