大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

犬猫の死亡原因のトップは癌

2010-02-24 18:58:51 | コラム

 アメリカの1998年の統計によると、犬の47%、猫の33%が癌で死亡していると発表されています。癌の発生のピークは9~10歳齢といわれています。日本でも高齢化が進み、食事内容やワクチンが良くなってきているので同じことが言えると思います。

 他の死亡原因としては心臓病や腎臓病がそれに続きます。 

他の疾患でも同じですが、癌の場合、早期発見、早期治療で完治することがあります。それには定期的に健康診断を受けて、まだ癌が小さいうちに手術で完全に取ってしまうことです。

6~7歳以上の動物は最低、年に2回は身体一般検査、血液検査、尿検査、レントゲン検査、ECHO検査を受けられることをお奨めします。ここで以上が見られたら、必要に応じて内視鏡検査やCT,MRI,病理検査を行います。

手術が適応でない場合は、抗癌剤や免疫療法、温熱療法、放射線治療などを行います。

貴方の大切な家族の一員を出来る限り元気で長生きをさせてあげるために、定期健診を受けさせてあげて下さい

大正動物医療センター http://www.taisho.animal-clinic.jp/


痙攣発作や失神の診断に有効なホルター心電図を導入しました

2010-02-19 10:40:00 | お知らせ

動物が突然、痙攣発作や失神を起こしたとして病院に来院されたときに、それが脳の発作なのか心臓の発作なのかを鑑別する必要があります。

ところが来院時には正常に戻っていることが殆どのため、その時に心電図検査を行っても心臓の問題は発見できません。

そこで普段の生活の中で継続的に心電図をとることによって心臓性の原因が無いかを調べます。

Img_0436_2

具体的にはマッチ箱くらいの大きさの心電図記録装置を仕込んだジャケットを24時間から48時間着てもらって普段と同じ生活をしてもらいます。

後ほどそのデータをコンピューターで解析して発作と不整脈の関連の有無や頻度を調べます。

先ず、最初に胸の毛を刈って、4つの電極を貼り付けます。

Img_0440

その上にジャケットをはおり、ポケットの中の心電計と電極を繋いで終わりです

Img_0437 

後は、お家でいつも通りの生活をしてもらいます。

検査中は一日の行動と症状を時間毎に記録をして頂きます

大正動物医療センター http://www.taisho.animal-clinic.jp/