TAMAスケッチ同好会

中村英一先生の指導の下、多摩東京近郊の野外スケッチを楽しんでいます。
活動は第2・4土曜日の例会、毎年の作品展等です。

2017年1月28日例会報告

2017年01月28日 | 一般公開情報
今年初めての長池公園での屋外スケッチ。寒中ですが、風がなければポカポカ陽気で快適にスケッチが出来ました。親子連れや小学校の校外活動と思われる児童のにぎやかな声が、ほほえましく聞こえました。参加者は先生を含め20人。参加者は概ね、見附橋周辺を描くグループと長池を描くグループに分かれました。
      
先生からの事前レクチャーは、次の通り。
①今日のメインモチーフ(画題)にここの見附橋を選ぶ人も多いと思うが、どこから見て描くかによって、橋の手すりのラインが傾斜する。
  *目線の位置によっては水平になることもある。
②傾きを確かめるには、スケッチブックのフチを両手に持って、目の高さにかざしてみると、わかりやすい。
③淡い色の建物の手前に枯れた木立があるときは、建物を先に描いて(彩色)その後木立の線を入れるようにする。

先生の作品も見附橋でした。


10時半頃から1時ころまで2.5時間取り組んだ結果は次の通りです。
皆さんの作品(含む先生)は、こちらから:
〈講評〉
・風景画を描くとき、画面に橋などの全体を入れたくなるが、必ず全部を描かかなければいけないということはない。
 部分をしぼってクローズアップする構図で描くのも面白い。
・橋の欄干、手すりの線は、縦に細かい線を描いた後、薄いグレーをサーッと重ね塗りするとボカシのようになる。
・橋の風景には、明るいところと陰の部分があるので、それをよく観察する。
 特に橋の下の部分にしっかり陰を描きこみ、メリハリをつける。
・建物は画面の真ん中に置くのではなく、周りの木や遠くの建物とのバランスを見て、
 左右どちらかにずらして配置する。
・池を描くときは、向こう岸の処理に注意。奥のヘリは水平に近い線になっている
 (左右に丸く手前側に曲がって描きがちだが)。

2017年1月14日例会報告、新年会

2017年01月15日 | 一般公開情報
大寒波到来のなか、28人の参加を得て2017年初の例会が、関戸公民館で行われました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
当日は昼まで①静物画に取り組むグループと②先生の絵画講座グループにわかれて活動しました。

静物画グループはAグループが持ち寄った以下の画題から制作。
    

皆さんの作品はこちらからどうぞ:
先生からのコメントは以下の通り。
1.毛糸玉を描くときは、丸いふくらみを表す陰のつけ方と、毛糸がどのように見えているかにも注意する。
  毛糸の1本1本にもそれぞれ陰があるので、それを描写する。
2.生け花は、主題になる花とその周りの花にメリハリをつけて描く。
  手前の花は濃い目に、後ろの方にある花や添え物にしたい花は薄く色づけしたり、ぼかすのもよい。
  絵に立体感が出る。
3.バックの色を花より少し濃い色にすると、花を浮きあがらせることができる。
  花の色によって、バックの色合いを工夫したい。
   (参照作品例:白い花の背景に紫系の色を配したことでいい雰囲気が生まれた)
4.静物に敷物を入れる場合は、敷物の手前端が画面の中に納まるようにする。
  敷物が画面の下端まで続いていると納まりの悪い構図になる。
5.複数の画題を置く場合は、物と物の間隔に気を付ける。
  物の間隔が画面端のすき間より広いと不安定な構図になる。

講座受講グループは、主として遠近法の基礎解説。先生の作品の中から「商店街」を描いた作品から一点消失、「五重の塔」を描いた作品から二点消失の描き方を細かく解説いただきました。
更には、具体的に建物の寸法の測り方、消失点に向かう線の出し方を、実際にスケッチブックに描きながらご説明いただきました。
旅先でサラサラとスケッチ出来るようになることは、ブログ担当者の願いでもありますが、短時間でそう簡単には描けないというのが担当者の実力です。そこで写真から絵を起こすということになりますが、その際に注意すべきことを教えていただきました。先生のアドヴァイスは、描きたい場所が決まれば、後日写真から描こうとしてもよくわからないところが必ず出てくるので、まずたくさん写真を撮ること。遠景から近景まで、角度を変え、暗いところは近づいて拡大写真を撮る等。これらを総合して描くということでした。

例会終了後全員で新年会会場へ移動。「今年も楽しく、かつ努力して更に良い絵を描きましょう」と互いに密かに年頭の決意をいだきながら楽しく飲み・食い・談笑しました。その後どうなったかは、定かではありません。
           

談笑中の写真は別途MAILでご案内いたします。