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「談合」の何がそんなに悪いのか?

2006年09月21日 01時25分10秒 | 日記
談合の事件が毎日取りざたされています。
ちょっと検索をかけてみてたらこんなサイトを発見
うちの父親は地方の小さな建築会社で働いてきたので、談合のおかげで食っていけたわけです。
地元の建築会社が、順番に市の工事を請け負う。それによって、大手の参入が防げたし、どこの建築会社もそこそこ儲かっていた。ものすごい勝ち組が出ない代わりに、みんなが潤っていたわけです。

 「独占禁止法」の調査が強化されて、談合の摘発がしやすくなってから、談合事件がつぎつぎに明るみに出ている。

 ところが、「独占禁止法」によって潤うのは、各地の国会議員と強いつながりを持つ大手企業だけです。いままでは、地元の仕事は地元の企業が、国家事業レベルの仕事は大手ゼネコンが、とすみわけが出来ていたのに、いまでは大手ゼネコンがどこにでも入り込んで、格安で仕事を取る。それを地元企業に下請けに出します。
 地元企業は、ただでさえ安く買い叩かれた仕事を、さらにゼネコンが取り分を確保した上で下請けにだされますから、仕事をしてもまったく儲からない。地元の小さな建築会社は悲鳴を上げています。
 しかも、地元企業と昔からつながりがあった関連企業(建材屋だとか、セメント屋だとか、仮枠大工だとか、、、)は、無視されて大手の指定する業者から買わないといけなかったりする。
 建築基準法の改定で、強度のない2×4住宅が承認されて、そっちが格安で売り込むので(そりゃあ、何十年も修行した腕のいい職人大工の建てた家は堅強ですよ)、大工も仕事をうしなって、マンションの内装やなんかで食いつなぐハメになっている。
 そうやって、地方の財源は結局、東京資本に集中する体勢ができあがった。そのうえ、東京に一極集中する財源を地方に移譲するのには根強い反対があるわけです。

 「独占禁止法」の摘発強化によって、大手ゼネコンの寡占体制が全国規模で起こった。皮肉な話というか、そう仕組まれたとしか思えない。「談合」は地方でも真面目にコツコツ働く人がちゃんとそこそこの生活水準を維持するために日本人が編み出した知恵だと思うんだよね。
 談合をなくすのではなく、談合をしても税金が無駄に支払われないように、役所の職員がちゃんと勉強をして適正な基準価格を提示すればいいだけなんだと思う。談合の摘発強化で、東京資本の大手だけが潤って、地方の建築産業構造はボロボロ。

 そんな現場の声は無視されて、「談合」を悪だと決め付けて、子どもに教える。競争ばかりがよくて、体力がある大手企業だけが潤えばいいと教える。

以下引用
「談合ができなくなると、競争が激化して、中小の建設業者は生き残れなくなる」という悲鳴が上がっています。おそらく、その通りでしょう。これから建設業界で大規模な再編が始まるはずです。大変だなあと同情します。

 でも、本来の競争をしていればとっくに脱落していたはずの企業が、談合によって生き延びてきたことも事実です。国民の税金をかすめ取ることで生き延びていたのです。法律違反しなければ存在し得ない企業とは、いったい何でしょうか。そのことを考えないといけないと思うのです。

以上

「地方で真面目にコツコツ働いたって、どんなに努力をしたって報われない。大手企業に勤めるしか、いまからの日本では生きていけないんですよ。中小企業なんかにいるといつつぶれてもおかしくないし、そんなヤツの存在価値はない」そう言い切るジャーナリストの傲慢な発言にホトホト嫌気が差しました。法律違反をしなければ生き延びれないのじゃなくて、みんなが生き延びる活路を法律が断ったんですよ。

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7 コメント

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Unknown (くまぞー)
2006-09-21 09:56:22
結果の平等と機会の平等でいえば、

たぶん、玉野さんは、

結果として機会の平等まで奪ってしまうのでは?

ということを言いたいのかなと。

談合という仕組みを残してうえで、

コストが高止まりだった公共事業を

効率的にできればベストかもしれませんが、

でも、公共事業に頼らない事業構造の構築など、

建設業界に限らず、

自分の働く流通業界や、

また個人の働き方に関しても、

変革を求められているのでは?

知っているようなこと言ってごめんなさい。

ご意見を~。



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Unknown (りょう)
2006-09-22 05:25:39
こんばんは。



この記事を読んで、ふと、米の自由化が思い出されました。

同じように

『零細農家がたちいかなくなる』

『ただでさえ厳しい現状なのに』

なんていう農家の意見がクローズアップされていました。

で、親戚の農家をみたところ、一年に数日しか使わない耕運機や稲刈機をはじめたくさんの農機具があり、

「機械に金がかかって」

と言っていました。

聞くと、どの農家でも自前で持っているということ。

「機械の共同購入や農協のレンタルなんかはないの?」

と聞くと、返ってきた答えは

「面子があるからそんな事はしない」



こんな理由で今まで高い米を買わされてきたのかと思うと、ハラがたちました。



建設業界の中身がどのようなものなのかは知りませんが、少なくとも必要以上の公金の支出によって支えられている(と俺は思っている)のはアンフェアーだと思います。

もちろんその辺を考えて、

>役所の職員がちゃんと勉強をして適正な基準価格を提示

という文言がでているのだと思いますが。



俺が知っている建築・土建業の人は

「最近不景気で~」なんて言いながら今でも全員外車に乗っています。

なので、今までが良すぎたのであって、現状が他の業種に比べてワリをくっていると、俺には思えません。
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あのね・・・ (玉野)
2006-09-25 04:05:46
>クマゾーさん

機会の均等というか、普通に真面目にコツコツ仕事をしている人が報われる社会であって欲しいなと思いますよ。



>りょうさん

うちの父親は、国産のさほど高くない乗用車を一台買ったら、退職金、終わりましたよ。



でもさ、だいたい予定価格なんてね、そんなにぶれるはずがないわけです。これだけの仕事をこれだけの工期で完成させるには、どれくらいの人が必要なのか、どれくらいの材料費がかかるのか足し算したら、そんなに大きな差は業者間でも出ません。



そもそもがそんなにぼろ儲けをしている業界ではないのですよ。
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コツコツの時代は過ぎた? ()
2006-10-09 23:42:43
こんにちは初めて書き込みをさせてもらいます。



>機会の均等というか、普通に真面目にコツコツ仕事

>をしている人が報われる社会であって欲しいなと

>思いますよ。



日本では『コツコツ努力する』と言う事が評価される

と思いますが、しかし、コツコツ仕事すると言っても

何十年も変わらない仕事をして、これまでと変わらな

い給料をもらおうというのは、難しいと思います。



先日NHKでワーキングプーアー と言う番組をやって

いました。そこに出てくる人達を見ていると、

玉野さんがおっしゃるように、コツコツと普通に働いていました。

でも、洋服屋さん、古いスタイルの背広を作っていたし、

イチゴ農家は品質管理が出来ていなさそうだし、

この洋服屋さんに服を注文したくは無いし。

このイチゴ農家のイチゴを食べたいとは思いませんでした。



コツコツ働くだけでは難しい時代が来たのだと思うのです。

私が家を改造したとき、廃材を業者に頼んだ時です。

日本人の親方一人に、外人さん達。

私はてっきり不法滞在の人間達だと思いましたが、

愕然としたのは、親方の話なのです。

彼らは学生だったのです。

親方は日本人は雇わないと言っていました。



まず日本人は協力が出来ないと言いました。

廃材処理は共同でやらないと危険なのですが、

日本の学生は相手の事を思いやらないし、相手の動き

に合わせることが出来ない。日本人に廃材処理をやら

せるのは危険だ。

そして日本人は土壇場キャンセルをするからシフトが

組めないとも、、、



コンビニで中国人を雇っている人に聞いたら、

同じ金を出すなら、中国人の学生がマジメで良い。

と言う現実があります。



日本は色んな意味で、とても難しい時代を迎えたのだと思えるのですが。
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それもコツコツのうち・・・ (玉野真路)
2006-10-10 14:46:49
いまのように技術やトレンドが日進月歩の世の中では、新しい情報にアンテナを張り、次の一歩、次の一歩を歩んでいかないといけないですよね。

それも含めて、コツコツだとおもいますよ。



ぼくもしがない予備校講師ですが、毎回新しいネタを入れられないか、もっと分かりやすい授業にできないか等々考えます。



後半の話は痛いですね~。

コツコツ働くことすらできない若者たちが、突然飛躍的に仕事ができるというのはかなり考えがたいですよね。
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はじめまして (通りすがりの)
2006-10-17 21:25:40
みなさんに問いたいのは、ものが安けりゃ何でもいいんでしょうか?

わたしも、100円ショップをよく使います。100円以上するものもたくさんあるのでついつい買いすぎたりもします。でも、長く使いたいときやデザインがいいものは、別なお店で購入するのがほとんどです。やはり、100円ショップのものは、100円ショップのものなのです。



これを道路や建物などをつくることに置き換えてみます。ものを造るには材料費、手間、あと、安全費や管理費などの諸経費、生活するためには利益をあげなくてはいけません。そういうのを含めて、発注者が予定価格を決めます。だから、法外に儲けたりってことはありえないわけです。逆に、予定価格の半分の値段で出来るとすれば、その発注者の見識が疑われると思います。

吉野家の牛丼が280円でも安いのに、140円で食べられたとしたら、どんな肉つかってるのか怪しく感じるじゃないですか(笑)

やはり、予定価格の半分でやるためには、手抜き工事をするしかなくなってしまうのです。そういう結果のひとつが、姉歯事件なのです。きちんとしたものをつくってもらい、きちんと監理するためにかかる金額に近いことが、どうしていけないのか疑問に思います。



あと、地元企業を優先することの是非ですが、全国的に小さなお店は疲労し、シャッター通り商店街もすくなくありません。商店街の近くに大資本のスーパーが出来たとしましょう。消費者には安くて喜ばれるかもしれませんが、同じものを売ったときに、中小のお店は勝ち目がありません。ほんとに、おいしいお店やがんばってるお店だって、努力でなんとかならない部分もあります。、みんな生きていくためには相当な努力をしてるんです。



そして、最後に、談合談合と騒ぐマスコミのみなさん。新聞などは、売値は各社ほぼ横並びですよね。銀行の手数料だって自由化という割には横並びです。ほんとは、そこの部分だって批判すべきじゃないですか?すべてが、自由競争で、安けりゃいいって発想は、日本人には無理です。

ただ、お金を渡して便宜を図ってもらうってのは、これは、許せる事ではないと思います。
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通りすがりさん (玉野)
2006-10-18 04:04:04
そうなんですよね。

一旦そうなってくると、有力国会議員などがテコ入れするのは、政治力のある大手ばかり。ますます中小企業は厳しくなりますよね。
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