べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

中高一貫校で統計が出題されるわけ(2)|身近な具体例と関連付ける

2010年11月21日 | 中学受験までに
 中高一貫校である県立玉名中学の受験対策をやっています。全国の中高一貫校で"統計"が頻出です。ここでいう"統計"の出題とは、国語や社会や理科の知識を基礎に、算数であつかうグラフや図表を"分析"し、相手にわかるように"表現"をする問題のことです。

 前回はこちら。今回は、ものごとを"具体"と"抽象"わけることで、分析や類推に役立てる話です。


関連記事;具体的?抽象的?

具体【ぐたい】
はっきりとかたちや内容(ないよう)があらわれていること、具象(ぐしょう)

抽象【ちゅうしょう】
ものごとを特定の性質(せいしつ)からとらえること

 たとえば、「計算ドリル」「ポチ」は具体。「算数」「勉強」「犬」「いきもの」は抽象。抽象は、ほかのものとくらべて、共通する性質をえらびだしたもの。


[例題1]
「勉強」と「算数」、具体的なのはどちら?

[解答1]
「算数」が具体的。「勉強」の中に「算数」はふくまれるから。大きい円の中に小さな円をかきます。大きい円が「勉強」、小さな円が「算数になりますね。(写真A)

[例題2]
「算数」と「計算ドリル」、具体的なのはどちら?

[解答2]
「計算ドリル」が具体的。「算数」のなかに「計算ドリル」がふくまれるから。(写真A)

 意外なことに[例題2]の正答率は下がります。[例題1]で"算数=具体的"と思い込んしまうことがあるからです。立場や見かたが変われば答えが変わる問題は、トレーニングが必要になります。そのためには写真のような図や表やグラフを活用しなければなりません。"統計"で図表をあつかう理由の一つです。

 図や表も描かずに「わかった」といってる場合、ここから先へは進めません。"統計"でつまずく二つ目がこれです。

 
[問題1]
「勉強」「算数」「計算ドリル」を、抽象的・具体的・より具体的にわけ図に示してください。写真の図のCを使います。

[問題2]
「勉強」「算数」「国語」を、抽象的・具体的に分け図に示してください。写真の図Bを使います。


[問題3]
「日本人」「野球選手」「イチロー」を、図に示してください。

 ここから応用です。どの図を使えばいいのでしょうか?

[問題4]
「男の子」「女の子」「自転車を持っている子」を、図に示してください。

 ここで使う図は写真には出ていませんが、学校で習ったことはあると思います。答えをみれば「なあんだ」と思う図ですよ。学んだことを自分の体験と関連付ける練習です。


 続きます。(塾長)


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