べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

「うちの子、言いわけばかり多くて困ります」

2010年11月10日 | 保護者からご相談
 大人でもあります。気づかないうちに自分もそうなってるかも…気をつけなくちゃいけませんね。

 ある小学校での話。教室で生徒たちそれぞれに自己採点をしてもらいます。

「丸つけをしてもらいます、赤ペンだしてー」
「せんせー、青でもいいですかー」「いいですよ」
「緑でもいいですかー」「いいですよ」
「黄色でもいいですかー」「いいですよ」
「金色でもいいですかー」「…」

 悪意はありませんが、いい加減にしろと怒りたくもなります。子どもですから単純に甘えたい気持ちの表れです。たまにはつきあってあげてもいい。でも、ちゃんと丸つけをしたいまわりの子のことは見えていませんね。だらだらと続く場合は問題です。さて、どうしたものか。

 怒って黙らせることもできます。どこまで甘えが許されるか試しているだけですから、駄目だとわかればそこでとまります。時間がないときは怒ってしまこともあるでしょう。

 これには問題もあります。怒られるからやめただけだから。いまここが勉強をする場であること、さらにまわりの子の勉強するチャンスを奪っていることに、気づいてやめたわけではないからです。

 怒られたときだけやる(やめる)。授業中の教室で、先生やクラスメイトと、自分がやるべきことが見えていないのです。おうちの延長になっています。言いわけばかりというのも、根っこはここにあります。


 先ほどの話の続きです。ベテランの先生はこうしました。

「せんせー、青でもいいですかー」
「でけーん(だめー)。先生が赤て言うたら赤で」
「えー、赤持ってきてないー」

 (ニヤリ)先生の手には20本ほど赤ペンの束。

「だと思って赤ペン用意してある。借りに来なさい」

 怒らずにすみました。ここが甘えの通用しない場であることも伝わりました。次からは自覚ができる子がぐっと増えます。

 それでもなお、脱線する子もいますし赤ペンを忘れる子もいます。今度は、ここは勉強をする場であり、まわりの子が勉強するチャンスを奪ってはいけないことを説(と)いて聞かせる必要もあるかもしれません。一対一で。

「まわりをみてごらん」「気づいてる子はもう赤ペン用意して丸つけ始めてるよ」「あなたにはできるかな?」

 怒ってしまうのにくらべ、ちょっとした工夫がいります、時間と手間はかかるので、ゆっくり見守る心構えも必要です。ここが先生の腕の見せ所なんです。もちろん親御さんもですよ。


 怒っても怒っても言うことをきかないとお困りなら、こんな方法もあるのです。試してはいかがでしょうか。(塾長)


なぜできないかより、どうやったらできるかを試そう|高校入試をむかえて

なぜできないかより、どうやったらできるかを試そう(2)|家庭でも使えるキッズスキル


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。