べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

オレは三井、あきらめの悪い男…|推薦入試の自己アピールを書く

2009年11月18日 | 高校受験大学受験
 写真は、週刊ヤングジャンプで不定期連載のマンガ「リアル」。作者は、「スラムダンク」の井上雄彦(いのうえたけひこ)。バスケに真剣にとりくむもののチームで浮いてしまう戸川、自分のせいでひとに一生のこるケガをおわせてしまった野宮、努力もせずになんでもできたが事故で動けなくなってしまった高橋。高校卒業後、それぞれの「リアル」(現実)にむきあうことになった三人のお話。今年の春に熊本市現代美術館であった「最後のマンガ展」もおもしろかった。

 続きです。自分自身とむきあうと、だれかの感情をゆさぶる「リアル」が生まれます。特別な体験や能力がなくてもいい。立派な人物である必要もない。

 これを、推薦(すいせん)の作文に生かしてみましょう。「ぜひ、うちに入ってほしい」と思わせる作文の書き方を教えます。大学や就職(しゅうしょく)の自己アピールもここから始まります。

1、自分の経験にもとづいて、意見を書く

「わたしは、三年間バスケットボール部でがんばりました。」
 経験ではあるけれど、なにをがんばったのかがわからない。
「わたしは、高校でも部活などいろいろがんばりたいです。」
 読むひとが知りたいのは、がんばるかどうかではない。

 自分が経験したことを「具体的」に書こう!

ぐたいてき【具体的】
ものごとのようすや形(かたち)が、はっきりとあらわれているようす。対義語;抽象的(ちゅうしょうてき)

「わたしは、この一年間、最上級生として部長を補佐しました。試合の目標などの部全体の目標にむけて、みなをまとめるのは部長の仕事です。最上級生は、体力的についていけていない一年生を精神的に支えたり、伸びなやんで結果が出せないでいる部員にアドバイスをしたり、個人に目を配ります。そのことの大切さに気づいたきっかけがあります。それは…」

 部長などの肩書(かたがき)は必要ありません。部活やクラスや家族でたすけあったりした経験で充分です。趣味でもいい。具体的に書いてある作文なら、読みたくなるものです。

2、経験が足りないなら、経験をしよう

 モテない男子高校生のさけびを歌詞にしてヒット曲が生まれた。うまくいかない自分のがっかりしたすがたをえがいて評価された。どう見られるかはおいて、わき上がる感情から書きだしてみましょう。

「東京へ出てひとりぐらしがしたい!」

 ここからはじめてみます。思いつくまま書きたしていこう。
東京へ→東京がいいの?都会ならいいの?地元ではなにが足りない?
ひとりぐらし→地元でのひとりぐらしでは?時間的自由?親からの自立? 

 自分だけで考えていても先には進めない。経験が足りないからね。

 友達にもきいてみる。おなじことを考えているひとをみつけたら相談できる。年上の人に意見をきく。うまくいった例や失敗した例がきけるかもしれない。できるだけたくさんのひとにきこう。親にきくのもいい。生活していくにはおカネがかかる。いまの自分の生活にいくら必要なのか具体的にきいてみる。

 きいたことは、また書きたして整理します。
東京へ→ひとりぐらしができるなら、東京にこだわらなくてもよかった
ひとりぐらし→自分自身で決めてきた経験がないから、自立できる経験がほしい

 感情の正体がみえてきました。また、まわりの人に話をきいたことそのものがあなたの経験です。この感情を掘り下げたことと話をきいた経験は作文に書けるはず。

3、読みやすく書けているか、読んでもらって書きなおす

 一度書いただけの作文は、たいてい読みにくい。添削(てんさく)しますよ。もってきてください。待ってます。(塾長)


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