べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

医学部の物理を中学生と解く(2)|磁力あるところに電子の流れあり

2009年10月15日 | 理科
 写真は、小学生にもわかりやすい関西電力「電気のしくみ」のサイトです。

 前回の「原理を知ってすっきり物理」のおさらいから。

 物質は「電子」(でんし)をもっています。ふだんはプラスとマイナスの電気がバランスがとれているため、電気が「流れて」いません。電子にかたよりができたとき、バランスをとろうと流れができます。これが「電流」(でんりゅう)です。かたよりの差が「電圧」(でんあつ)です。

 静電気も雷(かみなり)も電池や電源も、「電子」がある方向に移動するときに電気が流れるという原理はおなじです。金属(きんぞく)が電気を流しやすいのは「自由電子」を持つからです。


 また静電気は直接ふれなくても、下敷きと髪の毛をくっつけたり、下敷きを近づけると水を反発(はんぱつ)させる力があります。これ、なにかに似ていませんか?

 磁石(じしゃく)に似ていますね。磁石の力も、直接ふれることなくくっついたり反発したりする力です。磁力の正体も電子の流れなのです。

 ですから、導線(どうせん)に電流を流すと電磁石になります。また、鉄などの金属を磁石でこすると、鉄が磁石にかわります。これは、金属がもっていた「自由電子」がバラバラな方向だったものを、おなじ方向にそろえてまとまった力になったからです。


 では、問題です!鉄を磁石でこすって磁石にするとき、どうすれば強い力にできるでしょうか?また、導線に電流を流して電磁石にするとき、どうすれば強い力にできるでしょうか?解答は、こちらで

 ヒント。上の説明を読んで、シンプル(単純)に考えてください。電子の流れる量(りょう)をふやしたり、おなじ方向にそろえればいいのです。

 また、電流がイメージしにくい人はこちらも読んでみてください。目に見えないものを理解するには、目に見えるモデルでイメージするとよいと思います。(塾長)


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