えつこのマンマダイアリー

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孫のお誕生に寄せて ~子育ては己育て~

2013年09月04日 | 「孫とまごまご」

 本日、初孫が初お誕生を迎えました。子宮内膜症の手術を経て授かり、切迫早産のリスクにも会い、出産時は分娩台に載る直前まで一緒に呼吸法をしてやって生まれた初孫です(興味がある方はこちらをご参照ください)が、あの感慨深き瞬間から早や1年が経ったとは...それにも感じ入っております。

 この1年間は、娘の子育てを見ながら、自分のかつての子育てを追体験しているような不思議な月日でした。娘の姿の向こうに、自分のかつての姿が見え、「そういえば、こんなことがあった...」「あんなこともあった...」という懐かしい思いが甦るだけではなく、当時の自分を客観視できるのが面白いところです。その分、反省も多々生まれましたが、逆に、「自分もこんなふうにがんばってたんだなぁ」「すごくがんばったじゃん!」という自己肯定感も生まれました。

 当時は初めての子育ての格闘の日々で無我夢中、自分を客観視できませんでしたし、第一、自分の産んだ子の世話をするのは親として当たり前と思っていました。もちろん、それはそうです。そうなんですが、「世話をする義務や責任がある」というのと、「実際に世話をする、きちんと世話することができる」のとは別問題なのだと、今改めて感じるのです。
 乳児のときは、昼夜の区別なく、1日に十数回も授乳しなければなりません。自分の睡眠のリズムに関係なく、赤ん坊の要求に応えて授乳したりオムツを替えたりあやしたりするのは、心身ともにとても大変なことですよね。その要求が何なのかさえわからず、途方に暮れることもしばしばですし...。特に最初の1年間は、ダイナミックな成長に伴い、次から次から未経験の事態に直面し、新しい課題や悩みが生まれ、否応なく対応しなければならないのです。産後の自らの心身の回復と変化にも対処しながら、乳飲み子をずっと育て続ける...こんなに心身のエネルギーを消耗する重労働は少ないのではないかと、娘のこの1年間を振り返って思ってしまうのです。
 母親のすべてが子育てに向いているわけでもなければ、すべてに母性がたっぷりと備わっているわけでもないでしょう。ですから、すべての母親が自然に上手に子育てできるわけではなく、相応の、しかも継続的な努力が必要だということ...若く健やかな心身と、健やかな家庭環境や社会環境があればこそスムーズにできることであり、本当は誰もが当たり前にできることではないことを、改めて実感したのです。

 よく、「孫には責任がないから可愛い」という表現を聞きますが、その機微も実感できました。自分と血のつながった孫ですから、責任を感じていないはずはないのですが、最後まで責任を持つことができないということなんですよね。赤ん坊は、どんなにぐずっても、おっぱいを口に含めば大概は泣き止みます。最後になんとかできるのはママだけ、なんとかしなくちゃいけないのがママなんですよね。ばぁばは、おっぱいをあげたくてもあげられませんもの...ねぇ。最後はママに渡せばよい、渡すしかない...それが、「責任がない」という表現になるのであれば、そういうことなのかもしれないと、ばぁばになってみて思います。
 その意味でも、母親が背負っているプレッシャーは相当なものなのだと、改めて感じました。本人がそれを意識しているかいないかは別にして...。ばぁばにはそのプレッシャーがないから、余裕がある分、全部可愛さにつながるのですね。こんな幸せを与えてくれた娘に、改めて感謝する日々でもあります。

 1年前の出産のときにも、「母親とは偉大なもの! 女性はもっと威張っていいと思う」と記しましたが、この1年間でその感をさらに強くしました。娘だけではなく、懸命に子育てに取り組んでいる世の中のお母さんたちを、もっと褒めてあげていい...褒めてあげたい...かつての自分をも褒めてやりたい...そう思う今日この頃です。
 最近、ベビーカーを交通機関で利用することの是非やマナーなどの問題が話題になりますが、周りの視線を気にしながらベビーカーを乗せるお母さんたちの緊張した顔を見ると、思わず手を貸してしまう私です。うちの娘と孫も、どこかでこうして温かく接してもらっているといいなぁと願いながら......。

 

                      

 いつだったか、NHKのEテレの番組「すくすく子育て」というのを初めてチラ見したとき、自分の子育て中には全く気づいていなかったことがあったので、メモしておきました。「褒める」ことについての話です。 

 「すごい」「えらい」「よくできた」と子どもに言うのは、上からの目線で見ているということ。そういう褒め方を続けていると、子供はそう言われないとダメだと思い込むようになり、常にプレッシャーを受けていることになる
 そういう言葉がけの代わりに...
   ・子供の行為を見て、親(大人)が感じた気持ちをそのまま伝えよう。 例)「ありがとう」
   ・子供の気持ちになって代弁しよう。 例)「できた!」「やった!」
 「面白いな」「微笑ましいな」と見ているだけでも、褒めることになる。
 つまり、無理して褒めるのではなく、余裕を持って子供を観察し、自分の感情を伝えることが、褒めることにつながる

 そして、これは親子関係だけではなく、いろいろな人間関係にも当てはまると思います。ひとしきり取り沙汰された体罰の問題にも言えるのではないでしょうか。「子育ては己(こ)育て」と言われますが、まさにそのとおりですね。

 そうそう、それで思い出しました。婿ちゃんは自分の息子に話しかけるとき、赤ちゃん言葉を使わず、目をよ~く見つめながら、まるで一人前の子どもに話しかけるような口調で話しかけます。そのためか、婿ちゃんが話しかけると孫はよく話すのです。もちろんまだ難語ですが。2ヶ月の頃からすでに難語で反応していました。パパの目を見て、まるで猫のような声で、明らかにコミュニケーションをとっていたのです。
 そのことからも、対等に接することの大切さを感じました。婿ちゃんは偉いなぁ。ちゃんとわかっていたんだから...(#^.^#)

 

                      

 ここからはおまけ...

         
 子育て事情もどんどん変わります。私の頃にはなかったグッズもいろいろ...(*^_^*)


  
 トップ画像にも載せた孫のアルバムです。Webアルバムもすでに22冊作りましたが、そのダイジェストとして紙版も作っています。100均シールを貼りつけて...ふふふ。ばぁばバカもいいとこですね(^_^;


     
 無印良品の動物や虫シリーズのTシャツが可愛くて...10種類くらいあって、選ぶのに迷ってしまいます。

 

 明日からは2年目...次の1年間には何が起こるでしょうか? 楽しみです(*^▽^*)
 娘ちゃんと婿ちゃん、ばぁばが必要なときは、遠慮なくいつでも言ってね。あなたたちは2人とも長子だから、人に甘えるのが苦手でしょう? 私もそうだから、よくわかる...(^~^;)ゞ でも、無理は禁物です。

 

 長くなりついでに...政府にも社会にも言いたいです。子は一家族の子宝であると同時に、社会の子宝でもあります。日本の将来を担う社会の子宝を立派に産み、育てるというだけで、母親は社会人としての立派な役割を果たしているのです。子育て中の専業主婦の地位が貶められているのも、その意味で私は納得がいきません。マタハラ(マタニティ・ハラスメント)なんてとんでもない...そんなことだから、管理職に占める女性の割合が11.1%と、先進国の中でダントツに低いという結果につながるのではないでしょうか?

 「こんな社会だったら、子どもを産み、育ててみたい」と思えるような社会を作らなければ、少子化に歯止めがかけられるわけがありません。若い母親たちが今切に望んでいること...原発や放射能のリスクのない安全な社会...単なる託児所ではなく、安心して共働きできる保育施設の充実...出産や育児にかかる費用の手厚い補助などなど...生の声に耳を傾けずして、選挙のときだけ「少子化対策、少子化対策」と声高に叫ぶだけでは、誰も社会を信用して子宝を作る気にはならないでしょう。ひいては、社会全体が住みやすくなければ、自分の心身のリスクや社会人としてのリスクを背負ってまで、子育てをする気にはならないでしょう。母親を、女性を厚遇することが、健全な社会作りにつながる...私はそう思います。

 そう...福島の原発事故の処理も、被災者の救援や復興も未だできないでいるのに、原発輸出やオリンピック招致活動に躍起になっているような国で、国民は二の次三の次のような国で、少子化対策などできはしないと私は思います。何か大きな勘違いをしているのは政府だけ、国民と国際社会は日本の現状を冷静に認識しているのではないでしょうか? その結果は、きっともうじきわかりますよね。こんな“勘違い国家”あるいは“厚顔無恥政権”“確信犯政府”の下でオリンピックが開催できるほど、国際社会の目は甘くはないと私は思います(^_^;

 


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