バイクライフ・バイクツーリングの魅力を北海道から。
聖地巡礼-バイクライディングin北海道-
アルテピアッツァ美唄(1)
美唄は炭鉱の町でした。
夕張から空知の美唄、上砂川、歌志内、赤平…、このあたりには良質な石炭が地下にありました。
日本中の炭鉱がそうであるように、石炭はエネルギー源として大規模に採掘され、炭鉱町は活気に溢れましたが、石油がエネルギー源の中心になると、炭鉱は次々に閉山し、廃れていきました。
美唄の元炭鉱町に、廃校になった学校の校舎を利用した美術館があります。
世界的に評価の高い地元出身の彫刻家、安田侃(やすだ かん)の作品を校舎内や校庭などに展示した、入場無料の美術館。
『アルテピアッツァ美唄』です。
私は芸術に明るくありません。世界的彫刻家といわれても、イサム・ノグチにしても、安田侃にしても、ピン!と響かないのが正直なところです。わかる人から見ると、なんてもったいない!ってことなのでしょう。
しかし、ここ、「アルテピアッツァ美唄」は、誰にでも、四季を通して、訪れることをお奨めします。
一人旅のライダーでも、恋人同士でも、家族連れでも楽しめるのがアルテピアッツァです。
大きな駐車場を持ち、広大な敷地に野外彫刻を置き、校舎内には展示のほかにカフェもあるという、本格的な「観光地」仕様のようですが、ここの空気は独特です。
美術館があり、事務所があり、カフェが入っているメインの建物は学校跡の木造校舎。
なつかしい下見板張の壁。
内部の写真は今回撮りませんでしたが、教室も廊下もそのまま保存、再利用です。
懐かしい木の床、木の壁、黒板もそのままです。
教室の中にも、廊下にも、安田侃の作品があります。
庭に面した教室の窓の前の花壇も再現。今も花が植えられ、子供たちが駈けてきそうです。
学校の裏手、広い芝生の広場には、安田侃の作品が点在しています。
白い石でできた大きな段違いの二つのゲート。
下のゲートの足元には白く丸い石が敷き詰められ、そこにはきれいな水が流れています。
お昼前。幾組かの家族連れが敷物を敷いてお弁当を楽しんでいました。
白いゲートの水場で水遊びに夢中の子どもたち。
木陰で憩うカップル。
山桜、白樺、ハルニレ、イタヤカエデ、ヤマモミジ…、たくさんの樹種が植えられ、豊かな森を作っています。
道路側。校舎正面、運動場側からアプローチすると、この赤い石の舗道と不思議な形のゲートが迎えてくれます。高さは4mくらいあります。
芝生の広場に植えられた桂の樹。
上の写真のゲートは左側に横から見た角度で写っています。
芝生の丘。
広がる青空。渡る風。
もう少し、アルテピアッツァの風に吹かれてみましょう。(つづく)
<追記>
内部の様子を含めた安田侃の作品についてや、冬の様子、カフェの内容など、
アルテピアッツァ美唄のHPで見られます。
また、ブログ等でも取り上げられています。私がたどり着いたとあるブログでは、建物の中と丘の写真がとても美しく掲載されていました。素晴らしい写真でした。
夕張から空知の美唄、上砂川、歌志内、赤平…、このあたりには良質な石炭が地下にありました。
日本中の炭鉱がそうであるように、石炭はエネルギー源として大規模に採掘され、炭鉱町は活気に溢れましたが、石油がエネルギー源の中心になると、炭鉱は次々に閉山し、廃れていきました。
美唄の元炭鉱町に、廃校になった学校の校舎を利用した美術館があります。
世界的に評価の高い地元出身の彫刻家、安田侃(やすだ かん)の作品を校舎内や校庭などに展示した、入場無料の美術館。
『アルテピアッツァ美唄』です。
私は芸術に明るくありません。世界的彫刻家といわれても、イサム・ノグチにしても、安田侃にしても、ピン!と響かないのが正直なところです。わかる人から見ると、なんてもったいない!ってことなのでしょう。
しかし、ここ、「アルテピアッツァ美唄」は、誰にでも、四季を通して、訪れることをお奨めします。
一人旅のライダーでも、恋人同士でも、家族連れでも楽しめるのがアルテピアッツァです。
大きな駐車場を持ち、広大な敷地に野外彫刻を置き、校舎内には展示のほかにカフェもあるという、本格的な「観光地」仕様のようですが、ここの空気は独特です。
美術館があり、事務所があり、カフェが入っているメインの建物は学校跡の木造校舎。
なつかしい下見板張の壁。
内部の写真は今回撮りませんでしたが、教室も廊下もそのまま保存、再利用です。
懐かしい木の床、木の壁、黒板もそのままです。
教室の中にも、廊下にも、安田侃の作品があります。
庭に面した教室の窓の前の花壇も再現。今も花が植えられ、子供たちが駈けてきそうです。
学校の裏手、広い芝生の広場には、安田侃の作品が点在しています。
白い石でできた大きな段違いの二つのゲート。
下のゲートの足元には白く丸い石が敷き詰められ、そこにはきれいな水が流れています。
お昼前。幾組かの家族連れが敷物を敷いてお弁当を楽しんでいました。
白いゲートの水場で水遊びに夢中の子どもたち。
木陰で憩うカップル。
山桜、白樺、ハルニレ、イタヤカエデ、ヤマモミジ…、たくさんの樹種が植えられ、豊かな森を作っています。
道路側。校舎正面、運動場側からアプローチすると、この赤い石の舗道と不思議な形のゲートが迎えてくれます。高さは4mくらいあります。
芝生の広場に植えられた桂の樹。
上の写真のゲートは左側に横から見た角度で写っています。
芝生の丘。
広がる青空。渡る風。
もう少し、アルテピアッツァの風に吹かれてみましょう。(つづく)
<追記>
内部の様子を含めた安田侃の作品についてや、冬の様子、カフェの内容など、
アルテピアッツァ美唄のHPで見られます。
また、ブログ等でも取り上げられています。私がたどり着いたとあるブログでは、建物の中と丘の写真がとても美しく掲載されていました。素晴らしい写真でした。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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赤い屋根は、変な所で使うと嫌味ですがこの場所の
赤い屋根は風景に馴染んでますね。
外に張り出した大きな煙突。
こんな感じの校舎で小学校の頃に学んだ経験がありますが
煙突はこんな風にはなってませんでした。
やはり、北海道ですね。
前の写真も好きでしたが、今回のは北海道!って感じがして凄く良いですね(^^)
木造の長くのびた廊下、きしむ階段、
そう!階段の手すりの滑らかな事・・・。
思わずタイムスリップしちゃいました。
屋根に瓦を載せないのは、北海道の極寒の冬に瓦が長期間持たないからだと聞いたことがあります。
茶色い木の板塀に赤いトタン屋根。北海道の建物の一つの典型です。
煙突も。中に石炭ストーブがあります。しゃれたところだとレンガ積みでペチカになっているところも。
風土が生んだ建築ですね。
kitaさん、こんにちは。
前回の霧の洞爺湖からちょっとイメージチェンジしてみました。
撮影場所は三川町の全く無名の丘です。とくに絶景というわけではないんですが、北海道ならではの田舎の風景で、まあ、私らしいかな…と。
ほめていただいて、とっともうれしいです。
ぶぶ子さん、こんにちは。
私は中学校が木造の校舎でした。使い込まれた木の床や手すりの手ざわりは、思わずなでたくなるほどなめらかですね。
廊下に西日が射して映る影がまぶしく切なく…。
木造校舎、最近見直されて、新築のものも少しずつできているようです。なんでも、木造校舎の子どものほうが圧倒的にキレないんだとか。
建物も再利用されて、喜んでいるのはないでしょうか。
広々とした敷地で、写真からでも爽やかな風を感じます。
こうした立派な木造建築を可能な限り残したり、再利用したりすることは大切なことだと思います。
紅葉の頃、また雪景色の頃にもう一度訪ねてみたいと思いました。
三角屋根に煙突。
教室には石炭ストーブ。
冬の朝。
登校すると窓の隙間から入り込んだ雪。
忘れていた幼き日々の楽しかった日々を思い出しました。
ありがとう。
冬、木枠の窓の隙間から雪が吹き込み、廊下にうっすら積もっている…。
それを箒で掃いて。
吹雪に教室の窓が音を立てて鳴り、
ストーブの上のたらいに給食の牛乳瓶を立てて並べ…。
私は秋田出身ですが、私にとっても懐かしい思い出です。
古い記憶に新しい意味を。
ノスタルジーに前進の力を。
最近のエコや近自然の考え方を学ぶと、
そんな気持ちになってきます。
幸せの実感を、平和の実感を、信じて
それを失わないように、明日に向けて少しだけ
考えていきたいと思います。
花さん、ありがとうございました。
よろしかったらまた、是非お寄りください。