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北海道の樹を訪ねて―19―穂別仁和のカエデ
今日、北海道の大雪山旭岳から、初冠雪の便りが届きました。
一雨ごとに、秋は深まり、季節は進んでいきます。
さて、北海道の樹を訪ねるこのシリーズ、基本的には、北海道が指定している記念保護樹を訪ね、その樹を見ての私の感想などをつらつらとお伝えしています。
が、今回の樹は、個人が指定した樹です。
北海道日高地区穂別町、仁和地区は、鵡川(むかわ)の中流、川沿いの幅1㎞ほどの平野に田んぼが広がり、温室栽培の畑作や、馬の牧場もある、豊かな農村です。
地区を貫く道道74号線を鵡川の河口側から17㎞ほど遡ると、道の右手に大きく傾いた、立派なイタヤカエデの樹が姿を表します。
ただでかいだけでなく、威厳があり美しい、とても魅力的な樹です。
早速バイクを止め、樹に挨拶を捧げ、撮影させてもらいます。
「記念樹」の杭と、木の看板が立てられています。看板には下のように書かれていました。
この樹の所有者のお父さん、星氏も明治31年に水害に合い、この地に新たに移住して、この地を開墾していったのでしょう。
開墾は殆んどの場合、家を建て、ひたすら樹を伐って根っこを掘り出し、畑にする土地を切り開くことから始まります。
きっと、多くの苦労があったことでしょう。
星氏のお子さんでいらっしゃる所有者の方も計算してみると、かなりの御高齢でいらっしゃると思われます。
カエデはゴツゴツと年齢を感じさせる太い立派な幹、大きく傾いた主幹は支えがしてあります。幹の表面にはコケも生え、風格も十分です。
足元に可憐に野生の野菊の仲間が数輪咲いていました。
長く生きている樹には、長く生きてきた人間と同じように、あるいはそれ以上に、歴史があり、物語があります。
このイタヤカエデは、この地で、開拓以降は星家とともにあり、星家の人々に愛され、守られています。
例えば美瑛のポプラは開拓時に植えられたものです。ポプラは生育が早く、寿命も短い。最近、北大のポプラ並木が寿命の為、倒れる恐れがあることから伐られたことがありましたが、感傷は別として、樹の寿命からして止むを得ない処置でしょう。
もともと北海道に自生していたハルニレやカシワ、カエデ、イチイなどは比較的長寿です。
本州の巨樹が、遡れば誰かが植えた(らしい)伝説がある樹が多いのに対し、北海道の巨樹は、開拓から守られて生き残った野生の樹が多いのです。
それがほ「北海道」の保護樹でも、市町村の樹でも、また、今回のように「個人」のものでも、樹を守り、愛する気持ちは、道内の人々の中に、息づいているようです。
一雨ごとに、秋は深まり、季節は進んでいきます。
さて、北海道の樹を訪ねるこのシリーズ、基本的には、北海道が指定している記念保護樹を訪ね、その樹を見ての私の感想などをつらつらとお伝えしています。
が、今回の樹は、個人が指定した樹です。
北海道日高地区穂別町、仁和地区は、鵡川(むかわ)の中流、川沿いの幅1㎞ほどの平野に田んぼが広がり、温室栽培の畑作や、馬の牧場もある、豊かな農村です。
地区を貫く道道74号線を鵡川の河口側から17㎞ほど遡ると、道の右手に大きく傾いた、立派なイタヤカエデの樹が姿を表します。
ただでかいだけでなく、威厳があり美しい、とても魅力的な樹です。
早速バイクを止め、樹に挨拶を捧げ、撮影させてもらいます。
「記念樹」の杭と、木の看板が立てられています。看板には下のように書かれていました。
この木は所有者の父 星幸氏が明治31年の大水害後、現在地に移転した時に、天災などにまけじと、当時、紅葉が美しい花カエデを開拓記念樹として、保存しているものである。 樹名(イタヤカエデ) 樹齢210年(推定)日本各地に水害の記録が残っていますが、北海道もその例に漏れず、何度も村が根こそぎやられるような水害に見舞われています。
この樹の所有者のお父さん、星氏も明治31年に水害に合い、この地に新たに移住して、この地を開墾していったのでしょう。
開墾は殆んどの場合、家を建て、ひたすら樹を伐って根っこを掘り出し、畑にする土地を切り開くことから始まります。
きっと、多くの苦労があったことでしょう。
星氏のお子さんでいらっしゃる所有者の方も計算してみると、かなりの御高齢でいらっしゃると思われます。
カエデはゴツゴツと年齢を感じさせる太い立派な幹、大きく傾いた主幹は支えがしてあります。幹の表面にはコケも生え、風格も十分です。
足元に可憐に野生の野菊の仲間が数輪咲いていました。
長く生きている樹には、長く生きてきた人間と同じように、あるいはそれ以上に、歴史があり、物語があります。
このイタヤカエデは、この地で、開拓以降は星家とともにあり、星家の人々に愛され、守られています。
例えば美瑛のポプラは開拓時に植えられたものです。ポプラは生育が早く、寿命も短い。最近、北大のポプラ並木が寿命の為、倒れる恐れがあることから伐られたことがありましたが、感傷は別として、樹の寿命からして止むを得ない処置でしょう。
もともと北海道に自生していたハルニレやカシワ、カエデ、イチイなどは比較的長寿です。
本州の巨樹が、遡れば誰かが植えた(らしい)伝説がある樹が多いのに対し、北海道の巨樹は、開拓から守られて生き残った野生の樹が多いのです。
それがほ「北海道」の保護樹でも、市町村の樹でも、また、今回のように「個人」のものでも、樹を守り、愛する気持ちは、道内の人々の中に、息づいているようです。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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もう雪が降ったみたいですね!
昨日でしたか、ヤフートピックスで見ました。
関西ではいまだに30℃なんですけどね^^;
記念樹ですか。
個人で大切にされてるのってなんかいいですよね。
都会では邪魔者扱いされたりするんでしょうけど。
そのイタヤカイデご主人さんに支えられて頑張って生きてるんでしょうかね・・・。
今日の北海道石狩地方は最高気温が20度に届かなかったのではないかと思われます。
もう、朝晩は寒いです。
都会や、込み合った住宅地では、樹は枝や落ち葉などが邪魔者扱いされることが多いですね。
樹は、いろいろ人間の住環境にもいいことも多いので、少しお互い我慢して、樹のある暮らしを楽しめたらいいと思います。
最近めっきり日が短くなりましたね。
短い秋を楽しみましょう。
四季のある国に生まれてよかったなと思います。
朝目覚めても暗いことが多くなりましたし、日暮れも早くなりました。
秋の日はつるべ落とし。
この言葉が実感できる季節が来ました。
短い秋、楽しみたいと思います。
「四季」ってホントにいいですよね。