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『ビッグコミック』(小学館)に昭和43年(1968年)から連載している
『ゴルゴ13』(さいとう・たかを 著)
プロの殺し屋(スナイパー)のゴルゴ13ことデューク東郷の活躍を描く本作は
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リイド社から発売されるコミックは185巻を数え、
来年には連載50年を迎える超大作。
分業体制や脚本部門を置いた
「さいとう・プロダクション」として製作されており、
コミックを発売するリイド社は
さいとう・プロダクションの出版部門が分社化されたモノです。
これまでの漫画家のイメージとは異なり、会社組織として製作されているのも
『ゴルゴ13』を初めとするさいとう・プロダクションの作品の特徴です。
父親が『ゴルゴ13』好きで、家にコミックが結構な数あるんで、
中学、高校ぐらいのときによく借りて読んでいました。
その中でとても印象深く、今でも忘れられないのが
SPコミック27巻に収録されている『芹沢家殺人事件』です。
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ゴルゴ13の出生の秘密にせまる作品のひとつであり、
本作に出てくる芹沢五郎もゴルゴ13の正体かもしれないとされています。
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それよりもこの芹沢家を巡る殺人事件の異様さが際立っていました。
父と4人の子供が殺害され、生き残ったのは8歳の五郎のみ。
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母親はその1週間前に殺害され、井戸から遺体がみつかる。
末娘のひろ子は婆やと共に行方不明に。
15年後に時効を迎えた翌日にひろ子から連絡があり、
刑事が見張る中、五郎と面会したあと、消えたひろ子。
取り調べを受けた五郎だったが、証拠不十分で釈放され、国外へ。
担当した刑事安井は警察をやめ、この事件を追い続け、
彼なりの推論を展開しますが、その内容があまりに凄絶で・・・。
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特に妹ひろ子のくだりが一番ショッキングでした。
想像するだけで気分が悪くなりそうです。
日本国内の話だったり、終戦直後の過去の話だったり、
何よりも主役のゴルゴ13が出てこないという
『ゴルゴ13』の中では異色の話だと思うんですが、
ボクの中では『ゴルゴ13』と言えば『芹沢家殺人事件』です。
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