派遣元としての悩み～その１～

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ヒューマンアシスト株式会社

こんにちは、人材派遣・紹介会社の田辺烈です。

先週、とても印象に残った言葉が、ニュースステーションの古館さんが紹介していた言葉で印象深かったものがありました。『人は誰でも今立っている場所で常に喜びと苦しみの両方があります、だからこそ今この瞬間を前向き一生懸命に過ごす、人生はそれだけ。』という感じだったかな？？なんか気持ちが少し楽になり色んな事を受入れられる気がしました。『今ある状況に満足できなければこれからも満足できない。』という事だと感じました。

今日は派遣業界に１７年間も関わってる今でも判断に迷っている事例をご紹介したいと思います。

派遣の契約を頂き就業３週間目、スタッフが体調を崩し２週目に休み明けから３日連続で欠勤（毎日電話で報告は来る）４日目に病院へ通院した後に出勤するとの事で最寄り駅から就業先（バスで３０分くらいかかる）へ車で付き添い派遣先へ同行する。
その際、欠勤理由が本当に体調不良か？就業先に不満があったり、業務内容や人間関係、通勤等が辛かったりして終了したいのなら言って欲しいと伝えると「職場はとても良い環境なので体調を戻して続けたい。」との事。そのまま同行し、就業先の担当者に事情を説明し就業してもらう。そして休み明け本日に欠勤、派遣先に謝罪し、交替の人材を出したいと打診するも「いきなり他のスタッフが来られても困る、今もスタッフが休まれても困る、本人の意思をもう一度よく聞いて欲しい。」との事。

この状況は困ります。

人選ミスと言う事になるのかも知れませんが現状で『就業中のスタッフを交替させる事が出来ません。』現実的に長期契約のスタッフを交替する場合、派遣先に相談し許可や判断を貰う事になります。法的にスタッフの人選は全て派遣元の責任と権限ですが、ある程度長期の契約で就業中のスタッフが業務に習熟してしまっている場合、派遣元の権限で交替させてしまうという選択肢を取りづらい状況となります。

スタッフは体調不良を治して行きたいと言っている。もちろんそれを信じていて無理をさせたくないと私達は思っている。派遣先も復帰してくれるのを望んでいるが、これだけ休まれて現実的にが困っている。

『替わりの候補を探しつつ本人の体調回復を待ち、どの時点で見極めるかを確認する。』

という所でしょう。が、刻々と責任を果たせず信用を失っているかと思うと判断に迷います。

なにより早く復帰しないと本人が辛い思いをする事になってしまい、結果的に続けられなってしまいます。
事実を受け止め、双方の意思と優先順位を確認し、妥協点を見つけて行くしかないのですが・・・