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ヤグルマギク

2012-06-14 23:54:00 | フラワー・園芸

福岡では、もう葉茎が黄色くなり、花も終わってしまう頃だが、

春に鮮やかなブルーをはじめ、ピンク,紫,白と、カラフルな色と、

矢車状の面白い花姿を楽しませてくれる、キク科の花、

ヤグルマギクCentaurea cyanus)

  

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先日の記事、夜明温泉の最初の写真にも、

これがたくさん咲いているのが写っていたが、

3月から5月にかけ、畑の隅などに、集団で植えられているのを見かける。

日本では古くから切り花として重宝されており、園芸店などでも種や苗が販売されている。

 

海外でも、古代から親しまれている花で、

ツタンカーメンの棺に手向けられていることが解っているし、

マリー・アントワネットも、この花を好み、その花姿を愛でたという。

また、ゴッホも、花瓶に挿したヤグルマギクの絵を描いている。

 

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中央のブルーが原種の色(本来の色)。

 

本来は鮮やかなブルー(あさぎ色)の花で、

品種改良によって、ピンクや白、紫や青の濃淡など、様々な色が生み出された。

種は、大抵、色はミックスで販売される。

ヤグルマギクは、英名を“コーンフラワー”といい、

青色の宝石、サファイアの最高品質の色を、

このヤグルマギクの青色にちなみ、“コーンフラワーブルー”と称する。

スリランカ産のものが最高品質だとか。

 

04

畑に植えられたヤグルマギク 粕屋町にて。

 

強健でよく育ち、栽培が容易なので、

特産品売場や物産展などの切り花コーナーでも、よく販売されている。

他の切り花と比較すると割と安価。

花保ちもいいので、部屋に飾るのに重宝するが、

傷みはじめると、花弁と花粉が散らかる。

葉茎の色が褪せてきて、傷み始めたら、早めに処分した方がいい。

 

Appu  

繊細且つしっかりとした花姿が美しい。

 

Photo

フィンセント・ファン・ゴッホ/花瓶のヤグルマギクとケシ 1887年作

没後120年 ゴッホ展 画集より

花瓶中ほどの青色の小花が、ヤグルマギク。

赤い花はケシ(ポピー)で、白い花はよく判らないが、シオンかマーガレットだろうか? 

 

※ 園芸店では、“セントーレア”という学名で販売されていることが多い。

 

  



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