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特撮のDNAゴジラ 特撮の科学展

2023-06-04 02:40:35 | アート・文化

福岡市科学館

 

子どもの頃から大好きな怪獣映画、“ゴジラ”。

日本が世界に誇る特撮映画だ。

 

初めてのゴジラは、たぶん小学校低学年のときに観た、“モスラVSゴジラ”。

映画館ではなく、町内の体育館だったか何かの施設で、

大きな白いスクリーンに投影機で上映された。

椅子とか指定席とかなく、客は床に直に座って思い思いの場所で視聴する。

お母んに連れられて、観た記憶がある。

 

以来、大好きになったゴジラ映画。

年末なんかにテレビで放送されるのを観るだけだったが、

中学くらいから、劇場にも観に行った。

そのとき最初に観たのが、ゴジラVSビオランテ。

以来、10代後半まで、平成初期のゴジラを観続けた。

 

そんな大好きなゴジラの特撮技術を紹介する資料展が、

福岡市中央区にある、福岡市科学館で開催された。

“特撮のDNAゴジラ 特撮の科学展”

キャッチコピーは、“怪獣王科学館に現る”

 

 

ゴジラの展覧会に来るのは、福岡市美術館で開かれた、

ゴジラ展 大怪獣、ー創造の軌跡 (あしあと)ー”以来。

あれも、もう7年前にもなるが、今もまだ鮮明に覚えている。

 

“特殊技術撮影”、略して“特撮”。

巨大な怪獣はもちろん、それに対抗する科学兵器や、

怪獣によって破壊される建造物や街並み。

近年はCGによって撮影されてしまうが、

かつては美術スタッフによって、その全てが造形され撮影されていた。

 

ゴジラなどの怪獣は、リアルな着ぐるみが作られ、

その中にスーツアクターと呼ばれる人が入って演じ、

モスラやキングギドラなど、人が入らない怪獣たちも、

精巧に作られたそれを、工夫を凝らした技術で動かして撮影していた。

そして破壊される町も、これまたリアルなミニチュアが作られ、

煙や火花で、怪獣たちに破壊されるシーンが撮影された。

昭和ゴジラから、現代のゴジラに至るまで、

その特撮技術の資料をずらりと並べた特別展。

 

この特別展の開催をまったく知らなかった。

新聞をとるのを止めてしまったし、テレビもあまり観ないので、

こういう情報を得る機会がめっきり減った。

先日、福岡市博物館に行った際、

たくさん置かれていたチラシで、このゴジラの特撮展を知った。

開催終了最後の週だった。

慌てて行ったのは言うまでもない。

 

複合施設ビル、“六本松421”。

その3階から6階までが福岡市科学館になっている。

 

福岡市中央区、福岡市科学館。

ここへ来るのは、3年前のストリートファイター展以来。

というか、あれからもう3年も経っちゃったのか!

時の流れは早いなあ。

そういやストリートファイターもⅥが発売された。

Ⅴでは食指が動かなかったが、Ⅵは久々にやりたくなった。

でも、スイッチじゃ出ないから諦めている。

 

3階の福岡市科学館まで直通のエスカーター

 

隣接する有料駐車場に車を止めて、

福岡市科学館の入っているビルへと入る。

直通エスカレーターで、途中のフロアを飛ばして福岡市科学館へ直行。

エスカレーターを降りると、等身大よりやや大きめのゴジラ上半身がお出迎え。

TOHOシネマズなんかで幕間に流れる、“ちびゴジラ”の映像も流れていた。

入口前のサービス展示だ。

 

科学館入口に展示されていた、実際に撮影で使用されたアクタースーツ。

海上移動シーンでの撮影用で、海から出ている上半身しかない。

下半身はスーツアクターのおっさん丸出しなんだな。

 

大人1,400円也

 

チケットを購入し、いざ展示ブースへ――。

大きなパネルに、いくつかのサインがあった。

特撮監督とか、美術監督とかのものだろう。

この辺、そこまでマニアじゃないし、

あまり詳しくないので、よく判らない。

 

入口のでっかいパネル。

 

そのパネルにサインが。

 

ショーケースに飾られた、

オキシジェン・デストロイヤーと、初代ゴジラのフィルムケースが並ぶ。

初代ゴジラのキーアイテムと、フィルムが入っていた缶。

言うまでもない貴重な資料だ。

 

そこから造形師やスーツアクターなど、特撮スタッフのパネルが並ぶ。

それぞれ顔写真と、関わったゴジラ作品などのプロフィールが書かれてある。

ひとつずつ確認してゆく。

大好きなゴジラVSビオランテの担当のひとも確認できた。

ふだん目にすることのない、裏方の職人スタッフの方々。

こういう方々の苦労が、日本の特撮を支えていたのだ。

 

初代ゴジラに登場した対ゴジラ最終兵器、“オキシジェン・デストロイヤー”

 

初代ゴジラのフィルムケース

 

初代ゴジラのポスターのパネル

ポスターは色鮮やかだが、初代はまだ白黒映画だった。

 

その先は資料が続く。

絵コンテや台本、設定資料。

怪獣や兵器のデザイン画、それに基づいて試作された模型。

そして実際に撮影で使用された、怪獣や兵器の模型や部分的なパーツなど。

どれもこれも観たことのあるもので、

画面で動いていたあれがこれなんだ・・・!

と、ひそかに感動してしまう。

 

ここからしばらく撮影した展示物の一部を載せてゆく。

撮影OKの展覧会だったので、いろいろと撮りまくった。

絵画などは撮影可でも気が引けるけれど、こういうのは遠慮なく撮影できる。

 

スーツアクターや造形師たちのパネルが並ぶ。

 

ゴジラだけじゃなく、戦隊モノや仮面ライダー,ウルトラマンなど、

他の特撮モノに携わっているひとも多い。

 

初代ゴジラの絵コンテ

 

ゴジラの“ジ”が、当初“ヂ”だったのが面白い。

 

歴代ゴジラのパネル

 

平成初期のこの頃のゴジラが好き。

昭和ゴジラの愛嬌も残しつつ、狂暴になった顔がいい。

 

宇宙船や対ゴジラ兵器のミニチュア

実際に撮影で使用されているものもあった。

 

ふと上を見上げると、正義のロボット、ジェットジャガーが!

1973年公開の“ゴジラVSメガロ”の撮影で、実際に使用された人形。

 

もう一体は、一瞬名前が出てこなかった。

むささび怪獣、バランだ!

“大怪獣バラン”という、同じ東宝の別映画の主役怪獣だが、

1968年公開のゴジラ映画、“怪獣総進撃”にゲスト出演した。

 

新旧メカゴジラが並ぶ。

 

どっちもかっこいい!

 

メカゴジラとジェットジャガーの頭部

 

ビオランテの模型

やっぱ、かっこいいなあ。

 

デストロイアの頭部と両手

 

初代ゴジラ

 

平成ゴジラ

 

愛らしいミニラ

今いくよ・くるよの、くるよさんに似ている。

・・・と思うのは自分だけ?

 

キングギドラの頭部

 

めちゃくちゃかっこいい。

 

怪獣の立体試作の石膏モデル。

左から、アンギラス,ガバラ,バラゴンかな。

デザインから立体化する際に、まず最初にこうやって試作する。

これでOKが出たら、実際にスーツや人形が作られる。

 

スペースゴジラとモゲラの頭部

 

ゴジラとキングギドラの原寸大の皮膚

インテリア店というか、ハウジング店の壁紙コーナーみたい。

 

ゴジラのスーツを触ることができた。

 

ゴツゴツしていた。

 

上空にモスラ

 

この配色はレインボーモスラかな?

 

モスラはシリーズ最多出演の人気の怪獣。

※当然ながらゴジラをのぞく。

 

そんなモスラと切って離せないのが、小美人。

謎の能力でモスラと意思疎通ができる。

ゴジラやミニラともテレパシーで意思疎通ができる。

人間よりずっと小さな小人なんだけど、ものすごい腕力を有しており、

ヤシの実だったかココナツだったかを、数十メートル先に居る、

身長18mのミニラの口へ投げ入れることができる。

 

そんな小美人やモスラが暮らす、インファント島。

架空の島なのに、詳細な地図まで作られている。

 

実際に映画で使用されたモスラの模型

初代は双子だったな。

 

孵化した卵の模型

 

こっちのモスラの模型はかなり損傷している。

 

損傷した模型が登場しているシーン

 

正面から見ると怖い顔。

ポケモンのビードルのイメージだったけれど、モスラの方が全然怖い。

 

レインボーモスラがさらにもう一体。

極彩色の翅が美しい。

 

海底に沈んだゴジラの白骨模型

 

シン・ゴジラも展示されていた。

 

なんだかんだで一番人気か。

わしは好かんけど。

 

全ゴジラ作品がずらりと並んだ、たくさんのポスター。

ここでも、自分が好きな平成ゴジラのスペースに見入る。

やっぱビオランテの造形は最高だと思うんだ。

そういや、予約したビオランテのフィギュアがこの夏に届く予定。

念願のビオランテのフィギュア、届くのが楽しみ。

 

歴代ポスター

 

昭和黄金期

 

自分が好きな平成初期

 

いっちゃん好きなゴジラVSビオランテ

 

この夏に届く予定のビオランテのフィギュア。

バンダイの通販で予約した。

お値段14,520円也。

ノンスケール表記だけど、サイズから算出するに、およそ1/1,000スケールくらいか。

 

バンダイで購入した、ビオランテのパーカー。

来冬はこれを着るんだ。

 

同じくバンダイで購入した、ビオランテのTシャツ。

まだ一度も着ていない。

  

ラストには、この展覧会のために作られた、4畳半くらいの広さのミニチュア模型。

ミニチュアといっても、中にはゴジラがおり、上空にはモスラがおり、

街を破壊しながら、両者が戦っているという、壮観なミニチュア。

ビルから道路から、民家や商店、バラックのような露店に至るまで、

精巧に作られた、1/20スケール(ざっくり)くらいのミニチュア。

ゴジラファンなら、こんなもの間近で見てしまうと、興奮が抑えられない。

脇には、ミニチュア製造工程のビデオまであり、ここだけで10分以上は居たと思う。

 

ラストに待ち構えていた、ミニチュアコーナー。

凄い迫力で、しばらく見入ってしまった。

 

破壊されたビル

 

こんだけ破壊されても停電していないのが凄い。

 

破壊された道路。

横転したトラックの荷台から、段ボールがこぼれ落ちているなど、細かいっ!

 

遠くに福岡タワー(模型ではなく背景パネル)が見える。

福岡市内が舞台になっているようだ。

 

よく見ると博多港のポートタワーがある。

沖浜あたりか。

 

ラーメン屋、福岡だからか?

バイクと自転車のスケールがちょっとヘン。

建物などは いちから手作りしているが、

バイクや自転車なんかは既存のものを使用しているんじゃなかろうか。

 

車も既存のミニチュアを使用しているようだ。

今となっては珍しい、トヨタ ヴィッツが!

 

ミニチュアをじっくり観察すると、すごく細かいのが判る。

“新しい道路をつくっています”なのに、破壊されているという・・・。

 

電話ボックスや、散らかった新聞紙やポスター?

 

ゴミ捨て場までも、ここまで再現。

 

今はなき、ダイエーのトラックだ!

 

出口の物販売場で、グッズを物色する。

いろいろ欲しいものはあるけれど・・・。

最近、フィギュア収集の沼にハマって、物を置くスペースがない。

金銭的ではなく、容量的に ものを増やせない状況。

絞りに絞って、Tシャツとソフビ人形を一体だけ購入。

 

Tシャツはこの展覧会のためにデザインされたもの。

モスラのシルエットに、歴代モスラの画像が施された、カッコイイ逸品。

ソフビは、ゴジラVSメガロに登場した、正義の心を持つロボット、ジェットジャガー!

他のに比べ、コイツだけ大量に積まれていたので、なんだか不憫だった。

ジェットジャガー、カッコイイじゃん!

ヘドラも欲しかったが、グッと我慢した。

モゲラとか出してくんないかな?

 

購入したモスラのTシャツ。

表面のプリント。

 

バックプリントは首付近に、この特別展のロゴ。

 

ジェットジャガーのソフビ。

ヘドラも買っとくんだった。

 

若干 物足りない気もしたけれど、

ゴジラの特撮技術の展覧会ってことで、ファンとしては行ってよかった。

いや、行くべき展覧会だったな。

開催を知らないうちに、終了してしまうところだった。

ギリギリでこの展覧会の開催を知れてよかった。

 

X星人の波川女史(演:水野久美)

1965年公開の“怪獣大戦争”に登場。

キングギドラを操り、地球侵略を目論む宇宙人。

美しい・・・。

個人的に支配されたい。

 

福岡市 ゴジラ

お約束のこれを貼っておく。

 



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