1136話)南天門自然植物園の変遷(23)

キンポウゲ科トリカブト属の草花で、レイジンソウ(のなかま)です。中国名は牛扁といいます。花の形からトリカブトのなかまであることがわかりますが、花がクリーム色です。水のそばが好きなようで、管理棟から南天門に登る途中の右側、沢筋にあります。

もとからそこにあったものか、外から持ち込んだものか、いま私にはわかりません。河北省の野三坡、小五台山などの自然保護区を、南天門自然植物園のスタッフたちといっしょに回ったことがあります。その水辺にはたくさん生えていました。

大胆なんですね、彼らが。折り畳み式の携帯スコップを持てというのに、彼らは「使いにくい!」といって、中国式の長柄のスコップを担ぎます。自然保護区のなかで、それで堂々と苗を掘り採る。

保護区の管理人もおっとりしたもので、「あの人たちはとても熱心だ。どこに行っても、土を掘って調べている」と話し合っていたそう。

北京のさる植物園では、樹木の種子をとろうとして、飛びついた拍子に、太い枝を折ってしまいました。そばにいる私がびくびくしているんですけど、彼らはまるで平気です。
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