DUMMY FAKE ROLLERS

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コブクロの桜戦略は実を結ぶか?

2006年01月27日 | 桜ソング、ドラマ主題歌特集
シングル「ここにしか咲かない花」、「桜」、アルバム『NAMELESS WORLD』と、
2005年大活躍だったコブクロが、2/8に再度「桜」を発売しますね。

桜 Spring breath パッケージ
コブクロ, 小渕健太郎, 黒田俊介, 21STREETリスナーの皆さん
ワーナーミュージック・ジャパン

数量限定盤ということで、無くなったらオシマイのようです

Spring breath パッケージということで、11/2にリリースした「桜」とは、
特典のDVDの内容が違うんですね。

11/2にリリースした「桜」では、「桜」のPVと、そのレコーディング風景が
収録されていましたが、2/8リリース盤では、
NTT西日本の電報とのタイアップ第二弾のショートムービーと、
「桜」&『NAMELESS WORLD』のCM映像が収録されてるんですね。
しかも、そのCMに出演しているのは、天海祐希、速水もこみち、成海璃子と豪華な顔ぶれ。
このシングル発売で、さらに「桜」をプッシュする戦略ですね。

こうして見てみると、「ここにしか咲かない花」のビッグヒット以降の
なかなかしたたかなコブクロの戦略が見えてきます。

●まず、近年の桜ブームに乗っかる形で、
11月という意外な時期で「桜」をリリースし、
「僕らの桜は、厳しい冬の寒さを乗り越えて花を咲かせる桜」だと宣言。

●そして、シングル発売後の音楽番組で、「桜」のプロモーションに励み、
そのまま年末のレコード大賞、紅白歌合戦まで引っ張り、「桜」を猛プッシュ。

●さらに12月末にはアルバムもリリースし、「ここにしか咲かない花」の
ビッグヒットの力も使って、コブクロの存在感を高める。

●年明けからは、TVドラマ「Ns'あおい」の主題歌タイアップにバトンタッチし、
1~3月の3ヶ月間、「桜」のアピールタイムを確保。

●そして、2月にドラマ主題歌としての「桜」を、
特典DVDの出演者を豪華にして再度発売!

●3月にTVドラマが最終話を迎える頃には、既にもう桜の季節。
3月まで「桜」が存在感を放っていれば、彼らの宣言は本当になり、
またメディアが取り上げる。

という形で、話題を途切れさせることなく、春まで引っ張る戦略が見えてきます。

11/2に「桜」がリリースされた際に、カップリングにはタイアップがあるのに、
「桜」は敢えてノンタイアップで発売したことも、
実は、1~3月のTVドラマタイアップを狙っての戦略だったのであれば、
彼らはなかなかしたたかですし、
これらが、全て偶然であるのならば、すごい運の巡り合わせだと思います。

今もオリコン20位以内をキープしている「桜」。
このまま長い冬を乗り切ることができるのでしょうか!?

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