[LiFEWORK / kainatsu] 自分の内面とより深く向き合った作品

５月のリリースからだいぶ経ってしまいましたが、甲斐名都がkainatsu(⇒kainatsuのレビューはコチラ)と改名し、レコード会社を移籍してリリースした初のアルバムが素晴らしかったのでご紹介します。

●kainatsu『LiFEWORK』Teaser /

	LiFEWORK(初回限定盤)(DVD付)
	クリエーター情報なし
	ユニバーサル インターナショナル

前アルバム『カテドラル』(⇒レビューはコチラ)から約３年半の今作にたどり着くまで、なかなかしんどい時期を通過してきたようです。

元々素朴な弾き語り系だったのが、だんだんとサウンドに凝ってきていた印象がありましたが、今作は見かけよりも、もっと中身を出していきたいという風に考えたそうですよ。

「愛すべき君のグレーゾーン」「ツヨガールシンドローム」のショートPVがあったのでぜひ観てみてください。

●愛すべき君のグレーゾーン / kainatsu


●ツヨガールシンドローム / kainatsu

「ツヨガールシンドローム」は当初こんな歌謡曲テイストじゃなかったらしいのですが、Bメロのこぶし調の感じとか、kainatsuのユーモア感が出てて「らしいな」と感じました。

「facebookとチューインガム」という曲が入っているのですが、曲名にfacebookって入った曲はこれまで聞いたことないですね。ちょっとビックリしました。この曲の歌詞は、昔イジめられていた人からfacebookで挨拶が来て、過去の自分と向き合うというストーリーになっています。なかなか考えさせられる歌詞ですよ。ぜひ聴いて頂きたい。

彼女の作品はデビュー時からずっと聴いていますが、この最新作が一番好きかも。これまでの作品も良かったですが、歌をしっかり全面に出してきていて、より伝わってくるものがあったなと思いました。これまでの紆余曲折や、年齢を重ねた深みなどが反映されているのかなと思いました。

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