DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[FIRE ARROW / Jelly→] 天才的!?深く難解でありながらキャッチー

2008年08月07日 | 音楽レビュー
Jelly→の7枚目のアルバム『FIRE ARROW』を聴きました。
めっちゃくちゃカッコ良かったです。

Jelly→と聞いて、「それどんなバンド?」って思う方もいるかもしれませんが、ゼリ→と書けば、「あ!あのバンドか!」ってわかる方もいるのではないでしょうか。

そうです。あの髪の毛をトゲトゲに立てたパンクのイメージの強いバンドです。デビュー当時のあの印象が強い人にとっては、今作相当驚くと思います。

若さや勢いといったパンキッシュなサウンドからは程遠く、深く難解でありながら、キャッチーなメロディが病み付きになってしまう何とも不思議な魅力。
オススメは1曲目「FIRE ARROW」です。このシブカッコイイ曲展開、引き込まれてしまいます。あと、10曲目「xx PON」が面白いです。イントロはキューピー3分間クッキングのあの有名なフレーズで、「何が始まるんだ?」と思わせておきながら、リズム隊が入ってくると重くグルーヴィーなロックに大変身!この曲はぜひ聴いてもらいたいです(^-^)

FIRE ARROW

アミューズソフトエンタテインメント

独特な進化を遂げたゼリ→を聴き逃すな!

思えば、「TWO WATER FLOW」あたりから、パンクスタイルを捨て、歌モノにシフトチェンジしていった彼ら。あの、まさに絶頂期だったときに、ヤフミのステージからの転落事故があり、メジャーから姿を消してしまい、存在感が薄くなっていました。その後、インディーズでの復帰第1作「BE SILENT FUCKIN' RIOT」では、痛快なロックを聴かせてくれましたが、割とストレートなサウンドでした。そこから、まさかこんなところに到達するとは、とても想像できませんでした。

175RCHARCOAL FILTERFLOWたちが、歳を経るにつれて、成熟したサウンドに変化していったように、ゼリ→も成長したなぁと思います。さらに、彼らは一クセも二クセもある独特な方向に進化していますよ。

《 本ブログのレビューアーティスト一覧はコチラ 》


コメントを投稿