DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[僕らがいた] 松たか子史上、最も充実したアルバム!

2006年05月20日 | 音楽レビュー
松たか子の7thアルバム『僕らがいた』のレビューです。
意欲的な挑戦により、松たか子の引き出しがたくさん開かれ、
過去のアルバムと比べてもかなり充実したアルバムになっていると思います。

僕らがいた
松たか子, スキマスイッチ, 常田真太郎,
和田唱, TRICERATOPS, 佐橋佳幸,
真島昌利, 森俊之, Akeboshi, NEMO,
勝手にしやがれ,武藤昭平
BMG JAPAN

聴くたびにどんどんハマるこのアルバム

特に、今作はシングルでもお馴染みの、Akeboshi、スキマスイッチとの
コラボ以外にも、トライセラトップスの和田唱や、COOL DRIVEのNEMO、
勝手にしやがれの武藤昭平など、個性の強いアーティストによる楽曲を
どんな風に松たか子が表現するのかに注目が集まっていたと思いますが、
どれも松たか子ワールドに仕上がっています。

というか、松たか子自体がそんなに独自のワールドを持っているわけでは
ないので、上記の表現は適切ではないかもしれませんね。
松たか子の歌唱が、いろんなタイプの曲にうまくフィットして、
見事に自分のものとして消化していると言った方が的確かな。

特に、NEMOによる楽曲「山手駅」は本当に彼女にマッチした名曲だと
思うし、勝手にしやがれとのコラボ「ソレアレス・メモリー」や、
Akeboshiによる「時の舟」は彼女の新境地を切り開いた
記念すべき作品だと思いますね。

時の舟
松たか子, 明星/Akeboshi, 佐橋佳幸, 山本拓夫
ユニバーサルJ

あまりにも美しい楽曲に
癒されます


以前、AAAの「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」のレビューで心配していた、
ハイロウズの真島昌利による「ずっと」ですが、彼女の柔らかく丁寧な歌唱が
見事にエバーグリーンなポップスに昇華させていますね。

また、彼女の作詞作曲による楽曲も、多くのアーティストとのコラボにより
幅が広がったと思いますね。特に、「その日まで」はスキマスイッチの作風に
通じるところがあると思うし、「未来になる」ではメロディのフックの
作り方などに小田和正のエッセンスが感じられます。

未来になる
松たか子, 佐橋佳幸
ユニバーサルJ

小田和正の曲だと言われても
違和感ない心に沁みるバラード


というわけで、昨日レビューしたsurfaceの新譜(⇒レビュー参照)とともに、
今作も2006年の最重要アルバムの一つに挙げられるほどの力作だと思います!

役者としても、演技力を常に磨いていたいと、ドラマよりも大変な
舞台を毎年欠かさずやるという彼女。女優としても、音楽家としても、
何事にも信念を持って、真摯に取り組むその姿には感服しますね。
これからも、松たか子を応援していきたいと思います。

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4 コメント

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Unknown (今日のイイことワルイこと)
2006-05-20 20:42:03
トラックバックありがとうございます。“女優としても音楽家としても何事にも信念を持って、真摯に取り組むその姿には感服しますね”僕もほんとそう思います。
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コメントありがとうございます! (lepps)
2006-05-22 01:25:17
才能もあるんでしょうけど、努力もすごいんですよね。

今後も頑張って欲しいです!
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たかこねーさん (Mashiro)
2006-05-24 12:52:33
「明日、春がきたら」でデビューしてから好きでよく聴いてますよv

トライセラの和田クンが楽曲提供したってきいたので、早く聴かなくちゃ~!

ちなみにトライセラは初期からのファンでござい!!

あれ?今年か来年デビュー10周年??
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俺もずっと聴いてるよ♪ (lepps)
2006-05-25 02:00:05
>ましろちゃん

デビューした頃は、ここまでアーティスティックな人だと

思ってなかったけど、本当にいろんな才能を持った人やと思うねー

ちなみに、アルバムでは和田くんが一緒に歌ってるよ。(多分)
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