大倉山シャンツェ、100㍍級ジャンプ(ラージヒル)の行われる、大倉ジャンプ台(シャンツェとは、ドイツ語でジャンプ台の事です)スポーツの宮さまと言われた、今は亡き秩父宮様のお声がかりで、昭和7年、大倉(喜七郎)男爵が、ノルウェーのヘルセット中尉に、設計を依頼したのが始まりです。数々の大海が行われ、多くの名選手を育てていますが、昭和45年、2年後のオリンピックにそなえて、現在の姿に生まれ変わりました。136.7㍍の高台のスタート地点まで、リフトで登ることができ、夏は一般にも開放されておりますので、皆様も選手の気分を味わってみてはいかがでしょうか。一番上に見える建物は、スタートハウスです。60名の選手を収容することが出来ます。スタートハウスの下が、一番高いスタート台で、その時の天候や雪質に合わせて、スタートの位置を下げていきます。(スタート地点は、全部で34ヶ所です。)スタートハウスから下がって、五輪のマークが見える所がカンテと呼ばれる踏切台です。スポーツ地点から、カンテまでをアプローチといい、ジャンパーは35度の斜面を、時速100㎞もの猛スピードで滑り降りてきます。そして、カンテで空中に飛び出した選手が、着地する斜面をランディングバーン(37度)、一番下の平坦部分をブレーキトラックといいます。ブレーキトラックから、スタートハウスまでの高さは136.7㍍、テレビ塔が147㍍ですから、いかに高いトラックから滑り降りて来るか、おわかり頂けるのではないでしょうか。ジャンプ競技は、飛んだ距離と、飛んでいる時の、姿の良し悪しを合わせて得点を競います。大倉山にリフトが完成したのは、昭和57年11月です。全長285㍍で、運搬器の数は56、ブレーキングトラックからスタート地点までは、4分少々で行く事が出来ます。このリフトができるまで、選手達はスキーをかつぎ、775段の階段をおよそ30分掛けて登っていました。
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